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倒産ラッシュ 雪崩を打って増加する

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【8】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1821744441&owner_id=5019671

mixi日記2012年06月日から

 エート、ネットニュースの日本語に関してはかかわらないようにしているが、一応三大紙に準ずる産経新聞の記事なのでメモしておく。
 問題は「ラッシュ」の使い方。
「出店ラッシュ」「建設ラッシュ」「出生ラッシュ」あたりはアリだけど、
「倒産ラッシュ」「病死ラッシュ」はナシだろう。
 理由はわからない。
【ネタ元1】と「倒産ラッシュ」というキーワードが重なるせいか、下には【ネタ元2】の記事もある。 
 やはり「倒産ラッシュ」には異和感がある。
 理由は……まるでわからない。キッパリ<( ̄- ̄)>
 辞書で見ても理由にはたどり着けない。
 おそらく、「混雑」のイメージがあるから、何かが「増える」ときに使うほうがピンと来るのでは。
 あと慶事はアリでも弔事はナシ。
「結婚(式)ラッシュ」はあっても「葬式ラッシュ」はナシ。

 昔の話を思い出してしまった。雑誌の原稿に「雪崩を打って増加した」という表現が出てきた。これはこれで強い異和感があった。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E9%9B%AA%E5%B4%A9%E3%82%92%E6%89%93%E3%81%A4&stype=0&dtype=0
================================引用開始
雪崩(なだれ)を打(う)・つ
雪崩1のような勢いで、大勢の人が一時にどっと移動する。「敵軍が―・って敗走する」
================================引用終了

「大勢の人が一時にどっと移動する」んだから、増えていけない理由はない。
 ちなみに、偶然か必然か『大辞林』の例文も「雪崩を打って敗走する」になっている。「雪崩を打って進撃する」とは言えないだろう。
 このあたりもニュアンスのの問題で「辞書の限界」としか言いようがない。

 ただ、「倒産ラッシュ」の場合は、「倒産」が「増える」ことではある。そういう屁理屈をこねてはいけません!


【ネタ元1】産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120622-00000558-san-bus_all
================================引用開始
ガソリンスタンド倒産ラッシュ 平成24年度は過去10年で最悪に?
産経新聞 6月22日(金)14時28分配信
 ガソリンスタンドの減少が止まらない。熾烈(しれつ)な値下げ競争が続いている上、欧州債務危機を震源とする世界経済の減速で原油価格が下落傾向。来年1月までに老朽化タンクの改修が義務付けられていることもあり、平成24年度はリーマン・ショック時の20年度を上回り、比較できる過去10年で倒産件数が最多となる可能性もある。

 「あんなに下げられてしまえばお手上げだ」

 都内にある石油元売り大手系列のあるガソリンスタンド店主がそう嘆くように、独立系を中心に、平均より10円以上も安い価格を提示するスタンドも出現。原油価格の下落で今週までガソリン価格は11週連続で下落しているが、「価格が下がるほど、値下げ合戦が激しくなる」(元売り大手幹部)状況だ。

 また、消防法規則の改正で設置から40年以上たった老朽タンクの改修が義務づけられ、スタンドにとっては1カ所当たり数百万円のコストが必要。期限は来年1月までで、今年は廃業に追い込まれる事業者が多数出ると見込まれている。

 民間調査会社「帝国データバンク」の調べでは、23年度のガソリンスタンド経営者の倒産件数は56件となり、前年度比14・3%増と大幅に増加。全業種の統計では0・5%減でむしろ倒産が沈静化する傾向にあり、「ガソリンスタンドだけ異常な状態」(担当者)。今年度は「過去10年で最大だった20年度と同水準か上回る可能性がある」(同)とみている。

 最盛期には全国で約6万軒(6年度末)あったスタンドの数も、約3万9千軒(22年度末)まで減少。ここ数年は毎年2千軒ずつ減り、ペースが加速している。若者の車離れや低燃費車の普及でガソリン需要も低迷を続けており、当面反転の兆しは見えそうにない。
================================引用終了

【ネタ元2】zakzak
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/564306/
================================引用開始
本屋を襲う“倒産ラッシュ”!1日1店が店じまい
2012/05/24 22:49

 街の本屋が危ない。ネット社会の広がりと長引く不況を背景に本を購入するマインドが縮小。調査会社の調べでは、1日に1店の割合で消えているという。待ち合わせや暇つぶしにも貴重だった巷(ちまた)の空間が虫の息だ。

 東京・新宿の大型書店「ジュンク堂新宿店」が3月に閉店した。

 「入居していた『新宿三越アルコット店』が閉店したことに伴ったものですが、ジュンク堂はテナントとして残ろうと(オーナー側と)交渉していました。でも、(賃料など)諸条件が折り合わなかったようです」(流通アナリスト)

 長引く不況で大手書店でさえ再編、撤退を強いられるなか、体力のない街の本屋は言わずもがな。業界の環境はかなり厳しい。

 書店調査会社のアルメディア(東京都豊島区)の調査によると、全国の書店数は5月1日現在、1万4696店。昨年同月の1万5061店から365店が減った。1日あたり1店が閉店した計算になる。

 都道府県単位の増減では、大阪の56店減を筆頭に東京の48店減以下、マイナスだらけで47都道府県中、42の自治体で店舗が縮小。増えたのは、大手書店などが出店した長野(5店)と栃木(3店)の2県だけだった。

 アルメディアでは「書店業界の全体的な売り上げが落ち込んでいる。なかでも資本力のない小さな書店がかなり厳しい」と注目する。
================================引用終了
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