助詞の話8「モ」の特殊用法──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【9】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854387407&owner_id=5019671
mixi日記2012年07月03日から
テーマサイトは下記。
【「夜もふけてまいりました」というときは夜と何がふけてきたのですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1089507105
当方のコメントを回収しておく。
すでに書いた気がするが、見当たらないので……いよいよヤバいのかな。
ちなみに、先行コメントのなかには下記のリンクを張っているものがある。
【助詞「も」の周辺的用法はなぜ周辺的なのか】
http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/RonsyuA/Vol10-7/A1007_0213.pdf
どうやら「夜もふけて参りました」の「も」は研究されているらしい。ただ、この論文は……。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「夜もふけてまいりました」の「も」
おそらく、「宴もますますたけなわ」「朝も早くから」(なぜか「朝もはよから」のほうがスンナリ来る)などと同じ用法でしょう。後者は「朝も早くから夜も遅くまで」と考えるなら微妙かもしれません。
Web辞書をひいても、係助詞らしいことはわかってもぴったりの記述はなく、手元の辞書も×でした。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1
■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=119309700000&pagenum=1
先行コメントにもある下記をよく読むとそれらしい説明があります。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17168/m0u/%E3%82%82/
================================引用開始
〔も〕▽(1)今日もよく晴れています▽(2)私は英語も数学も苦手です▽(3)夜もふけてきた▽(4)子供にも分かる道理▽(5)この一月で五キロも太った▽(6)どこにも行きたくない
【5】「も」も主題を示すが、「は」が一つの事柄を取りたてるのに対して、「も」は同類の事柄が他にも成立していることを前提としている。同類の事柄は、「も」の例文(1)のように直接示さない場合(「きのう晴れていた」ことが前提となる)と、例文(2)のように並立して示す場合がある。また、例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある。(以下略)
================================引用終了
「例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある」そうです。やっと納得できました。
この質問をきっかけにいい勉強ができました。ありがとうございます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【追記】
素朴な疑問なんだけど、〈同類の事柄が特定できない場合〉になんで「モ」なんて使う必要があるのだろう「ハ」で何が問題なの、って気がする。
このあたりは、「東京ハ浅草に来ております」に似た雰囲気を感じる。
助詞の話8「モ」の特殊用法
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜〈2〉
寄り道に関しては下記参照。
【年貢の納め時 潮時】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2440.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859583124&owner_id=5019671
発端になったのは〈1〉にいただいたコメント。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2012年07月03日 16:54
オレもそろそろ年貢の納め時かなあ・・・。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
2012年07月03日 17:08
「話題を振るモ」と理解しています。
「ところで・・・」に近い働きがあります。
(3)夜もふけてきた
これは「夜と何か」がふけてきた、のではなく、
なにか他の事態が発生しているときに、その事態と「夜がふけてきた」という事態が共起し、「夜がふけてきた」という事態モ発生した、と話題をこちらに振る働きがあります。
(3)夜もふけてきた
こう言ったときには、楽しい宴会が続いているとか、公園でデートしていて気がついていたらこんな時間になっていた、とかの文脈が潜んでいると感じられます。
その文脈から「夜がふけてきた」という事態に話題を振るモと考えています。
〈同類の事柄が特定できない場合〉ではなく、〈あるはずの文脈が特定できない場合〉と表現するべきでしょう。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
〈1〉で書いたとおり、下記の1)~3)は、辞書にものっていない特殊用法だと思う。
1)夜もふけてまいりました(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ)
2)宴もますますたけなわ(言いかえるなら「ハ」)
3)朝も早くから(言いかえるなら「ハ」)
その正体は、〈同類の事柄が特定できない場合〉か〈あるはずの文脈が特定できない場合〉か。これは相当微妙で、どちらとも言える気がする。
↑の1)~3)は慣用句っぽいが、いただいたコメントにある例文を応用すれば、いろいろつくれる気がする。「年貢の納め時」だとちょっとまぎれがある気がするので、下記を基本例文にする。ああ、「潮時」を使いたい。(←オイ!)
【基本例文】
オレもそろそろ引退の頃合いかな
この文が出てくるタイミング(文脈?)は、いくつか考えられる。
1.同年輩の人の引退を知った
この場合「同類の事柄」が特定できる。
2.若い後輩の成長を知った
これは「同類の事柄」ではないけど、「関連事項」かもしれない。その場合、論理的には「オレは」のほうが自然な気もするが、「オレも」でもおかしくはない。
3.自分の衰えを感じた
こうなると「同類の事柄」はない。あえていえば「世間の通例」に照らしてかもしれない。「オレもヤキが回ったもんだ」なんてのもこれだろう。
4.なんとなく
何かキッカケがあったわけではなくても、基本例文が口をついて出ることはありそう。これは「あるはずの文脈が特定できない場合」かもしれない。
基本例文の場合は、1.や2.のように「同類の事柄」や「関連事項」が特定できる場合もあるだろう。しかし、↑の1)~3)はたしかに「同類の事柄」も「あるはずの文脈」(こっちのほうが適切な気がしてきた)も特定しにくい。
かなり特殊なんだろう。
アイツも悪いヤツじゃないんだけど(言いかえるなら「ハ」)
政府もしょうがないことばかり……(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ)
夏も近づく八十八夜(言いかえるなら「ガ」)
鬼も十八……あとに続く「同類の事柄」の「番茶も出花」が省略されているのだから違うか。
余談だけど、「話題を振るモ」と聞いて、『読ませる技術』(山口文憲/ちくま文庫/2004年3月10日第1刷発行)の「シカシの特殊用法」を想起した。
【引用部】
たとえば、「また」とか「いっぽう」、つまり並列の場合も「しかし」でOKですし、前の命題を保留したり、条件をつけたりするときにも「しかし」が使える。「AはBである。しかしCでもある」「AはBである。しかしCではない」という具合ですね。「しかし」は一種の間投詞と考えてください。「しかし暑いねえ」なんていうでしょう。でも、なにが「しかし」なんだかわからない。「それにつけても」という意味しかない。「それにつけても金の欲しさよ」という万能の下の句と同じで、どんな上の句にもつながってしまう。(p.100~101)
助詞の話8「モ」の特殊用法〈3〉
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【9】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854387407&owner_id=5019671
mixi日記2012年07月03日から
テーマサイトは下記。
【「夜もふけてまいりました」というときは夜と何がふけてきたのですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1089507105
当方のコメントを回収しておく。
すでに書いた気がするが、見当たらないので……いよいよヤバいのかな。
ちなみに、先行コメントのなかには下記のリンクを張っているものがある。
【助詞「も」の周辺的用法はなぜ周辺的なのか】
http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/RonsyuA/Vol10-7/A1007_0213.pdf
どうやら「夜もふけて参りました」の「も」は研究されているらしい。ただ、この論文は……。
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「夜もふけてまいりました」の「も」
おそらく、「宴もますますたけなわ」「朝も早くから」(なぜか「朝もはよから」のほうがスンナリ来る)などと同じ用法でしょう。後者は「朝も早くから夜も遅くまで」と考えるなら微妙かもしれません。
Web辞書をひいても、係助詞らしいことはわかってもぴったりの記述はなく、手元の辞書も×でした。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1
■Web辞書『大辞林』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=119309700000&pagenum=1
先行コメントにもある下記をよく読むとそれらしい説明があります。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17168/m0u/%E3%82%82/
================================引用開始
〔も〕▽(1)今日もよく晴れています▽(2)私は英語も数学も苦手です▽(3)夜もふけてきた▽(4)子供にも分かる道理▽(5)この一月で五キロも太った▽(6)どこにも行きたくない
【5】「も」も主題を示すが、「は」が一つの事柄を取りたてるのに対して、「も」は同類の事柄が他にも成立していることを前提としている。同類の事柄は、「も」の例文(1)のように直接示さない場合(「きのう晴れていた」ことが前提となる)と、例文(2)のように並立して示す場合がある。また、例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある。(以下略)
================================引用終了
「例文(3)のように同類の事柄が特定できない場合もある」そうです。やっと納得できました。
この質問をきっかけにいい勉強ができました。ありがとうございます。
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【追記】
素朴な疑問なんだけど、〈同類の事柄が特定できない場合〉になんで「モ」なんて使う必要があるのだろう「ハ」で何が問題なの、って気がする。
このあたりは、「東京ハ浅草に来ております」に似た雰囲気を感じる。
助詞の話8「モ」の特殊用法
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜〈2〉
寄り道に関しては下記参照。
【年貢の納め時 潮時】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2440.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859583124&owner_id=5019671
発端になったのは〈1〉にいただいたコメント。
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2012年07月03日 16:54
オレもそろそろ年貢の納め時かなあ・・・。
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2012年07月03日 17:08
「話題を振るモ」と理解しています。
「ところで・・・」に近い働きがあります。
(3)夜もふけてきた
これは「夜と何か」がふけてきた、のではなく、
なにか他の事態が発生しているときに、その事態と「夜がふけてきた」という事態が共起し、「夜がふけてきた」という事態モ発生した、と話題をこちらに振る働きがあります。
(3)夜もふけてきた
こう言ったときには、楽しい宴会が続いているとか、公園でデートしていて気がついていたらこんな時間になっていた、とかの文脈が潜んでいると感じられます。
その文脈から「夜がふけてきた」という事態に話題を振るモと考えています。
〈同類の事柄が特定できない場合〉ではなく、〈あるはずの文脈が特定できない場合〉と表現するべきでしょう。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
〈1〉で書いたとおり、下記の1)~3)は、辞書にものっていない特殊用法だと思う。
1)夜もふけてまいりました(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ)
2)宴もますますたけなわ(言いかえるなら「ハ」)
3)朝も早くから(言いかえるなら「ハ」)
その正体は、〈同類の事柄が特定できない場合〉か〈あるはずの文脈が特定できない場合〉か。これは相当微妙で、どちらとも言える気がする。
↑の1)~3)は慣用句っぽいが、いただいたコメントにある例文を応用すれば、いろいろつくれる気がする。「年貢の納め時」だとちょっとまぎれがある気がするので、下記を基本例文にする。ああ、「潮時」を使いたい。(←オイ!)
【基本例文】
オレもそろそろ引退の頃合いかな
この文が出てくるタイミング(文脈?)は、いくつか考えられる。
1.同年輩の人の引退を知った
この場合「同類の事柄」が特定できる。
2.若い後輩の成長を知った
これは「同類の事柄」ではないけど、「関連事項」かもしれない。その場合、論理的には「オレは」のほうが自然な気もするが、「オレも」でもおかしくはない。
3.自分の衰えを感じた
こうなると「同類の事柄」はない。あえていえば「世間の通例」に照らしてかもしれない。「オレもヤキが回ったもんだ」なんてのもこれだろう。
4.なんとなく
何かキッカケがあったわけではなくても、基本例文が口をついて出ることはありそう。これは「あるはずの文脈が特定できない場合」かもしれない。
基本例文の場合は、1.や2.のように「同類の事柄」や「関連事項」が特定できる場合もあるだろう。しかし、↑の1)~3)はたしかに「同類の事柄」も「あるはずの文脈」(こっちのほうが適切な気がしてきた)も特定しにくい。
かなり特殊なんだろう。
アイツも悪いヤツじゃないんだけど(言いかえるなら「ハ」)
政府もしょうがないことばかり……(言いかえるなら「ハ」。「ガ」もアリ)
夏も近づく八十八夜(言いかえるなら「ガ」)
鬼も十八……あとに続く「同類の事柄」の「番茶も出花」が省略されているのだから違うか。
余談だけど、「話題を振るモ」と聞いて、『読ませる技術』(山口文憲/ちくま文庫/2004年3月10日第1刷発行)の「シカシの特殊用法」を想起した。
【引用部】
たとえば、「また」とか「いっぽう」、つまり並列の場合も「しかし」でOKですし、前の命題を保留したり、条件をつけたりするときにも「しかし」が使える。「AはBである。しかしCでもある」「AはBである。しかしCではない」という具合ですね。「しかし」は一種の間投詞と考えてください。「しかし暑いねえ」なんていうでしょう。でも、なにが「しかし」なんだかわからない。「それにつけても」という意味しかない。「それにつけても金の欲しさよ」という万能の下の句と同じで、どんな上の句にもつながってしまう。(p.100~101)
助詞の話8「モ」の特殊用法〈3〉
──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから 夏も近づく八十八夜
バックアップ用のブログhttp://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2424.htmlに興味深いコメントをもらった。
●●同士のやり取りの例として引用しようと思ったが、気が引けるので要点だけ。(←オイ!)
下記の例を教えてもらった。
「世も末」
「声も嗄れよとばかりに」
「涙も涸れ果てた」
さらに「モ」は「古文の係助詞(「単に含みを持たせたり、強調して用いているだけの場合」もあるらしい)の名残りではないか」と……。
いったい誰に向かってそういうことを書いてるのかな。当方にそんなことがわかるわけないだろうに。キッパリ<( ̄- ̄)>
「声も嗄れよ」のような文語調の有名なのはなんだろう。
当方が思いついたのは下記。
「腕も折れよと投げ抜く投資」……巨債のホシ
ほかには「本当の母親でもないのに……」なんてのもある。
これは下記の【1】②だろう。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1
================================
動詞の連用形や動作性名詞に付き、打消しの語と呼応して、強い否定の意を表す。「思い―よらぬ話」「返事―しない」
================================
この場合は「母親でも」「父親でも」「姉妹でも」「家族でも」……「ない」と解釈できなくはない。
「世も末」のほかにも、慣用表現的なもののなかにはあやしげなのがある。
えも言われぬ
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%88%E3%82%82%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AC&stype=0&dtype=0
================================引用開始
えも‐いわれぬ〔‐いはれぬ〕【えも言われぬ】
[連語]言葉で言いようもない。「―趣がある」
================================引用終了
さもありなん
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%95%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%82%93&stype=0&dtype=0
================================引用開始
然(さ)もありなん
きっとそうであろう。もっともである。さもあらん。「今回の表彰も、彼の日頃の努力からは―んと思われた」
================================引用終了
●●同士のやり取りの例として引用しようと思ったが、気が引けるので要点だけ。(←オイ!)
下記の例を教えてもらった。
「世も末」
「声も嗄れよとばかりに」
「涙も涸れ果てた」
さらに「モ」は「古文の係助詞(「単に含みを持たせたり、強調して用いているだけの場合」もあるらしい)の名残りではないか」と……。
いったい誰に向かってそういうことを書いてるのかな。当方にそんなことがわかるわけないだろうに。キッパリ<( ̄- ̄)>
「声も嗄れよ」のような文語調の有名なのはなんだろう。
当方が思いついたのは下記。
「腕も折れよと投げ抜く投資」……巨債のホシ
ほかには「本当の母親でもないのに……」なんてのもある。
これは下記の【1】②だろう。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1
================================
動詞の連用形や動作性名詞に付き、打消しの語と呼応して、強い否定の意を表す。「思い―よらぬ話」「返事―しない」
================================
この場合は「母親でも」「父親でも」「姉妹でも」「家族でも」……「ない」と解釈できなくはない。
「世も末」のほかにも、慣用表現的なもののなかにはあやしげなのがある。
えも言われぬ
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%88%E3%82%82%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AC&stype=0&dtype=0
================================引用開始
えも‐いわれぬ〔‐いはれぬ〕【えも言われぬ】
[連語]言葉で言いようもない。「―趣がある」
================================引用終了
さもありなん
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%95%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%82%93&stype=0&dtype=0
================================引用開始
然(さ)もありなん
きっとそうであろう。もっともである。さもあらん。「今回の表彰も、彼の日頃の努力からは―んと思われた」
================================引用終了
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