よくある誤用1──誤用の御三家 さわり 役不足 斜に構える
ひと口に「誤用」と言ってもいろいろなレベルがあります。
よく目にするけど明らかな誤用。
やはり誤用だよなぁ……というレベルのもの。
もはや誤用とは言いにくいもの。
一部の辞書が認めてしまったもの。
目にする機会の多い「誤用」の例を見ていきます。
まず、当方が「誤用の御三家」と呼んでいるもの。「斜に構える」に関しては誤用のほうが広まって、もはや「使えない言葉」になったような……。
詳しくはリンク先をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html
さわり
================引用開始
「さわり」は「山場」とかって意味。まあ簡単に言ってしまうと、曲のサビ。テレビなんかで「ほんのさわり」とか言って最初の部分とかを紹介してるのは誤用です。でもね。テレビで頻繁に誤用してると、それは瞬く間に誤用ではなくなるの。こうして日本語は破壊されていく。
================引用終了
文化庁の調査では、世間では誤用の意味で考えている人が半数を超えるとか。
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2011_07/series_08/series_08.html
================================引用開始
「話のさわりだけ聞いた。」などと使う「さわり」。「国語に関する世論調査」では,「さわり」の意味を「話などの最初の部分のこと」と考える人が半数を超えているという結果が出ました。この言葉の本来の意味を確かめましょう。
問1 「さわり」は,元々,邦楽に関係する言葉だそうですが,その意味を詳しく教えてください。
答 「さわり」は義太夫節の最大の聞かせどころ,聞きどころとされている箇所を指した言葉でした。それが転じて,音楽や物語の最も感動的な部分,話や文章の要点などという意味で使われています。
(以下略)
================================引用終了
役不足
================引用開始
この言葉はもともとは芝居の用語で、「役者の格に比べて、割り当てられた役が軽すぎる」ことを指したといわれます。これが転じて、一般社会でも「当人の力量に比べて役割などが軽い」という意味で使われるようになりました。
ところが、実際の使用例を見ると、ほとんどが正反対の「力不足」「力量不足」「荷が重い」「荷が勝つ」の意味で使われています。おそらく、「役不足」のほうが語感がよいからです。もう少し正確にいうと、「役不足」のほうがカッコよくて言葉に迫力が感じられるからでしょう。
この誤用が頻繁に出てくるのは、マンガの対決シーンです。
「キサマじゃ役不足だ!」
と相手をののしるときに使われます。
================引用終了
斜に構える
================引用開始
「役不足」が正しく使われている実例は珍しいと思うが、意味が決まっているのだから同じようなものを考えることはできる。
ところが「斜に構える」の場合は、辞書を見ても「露悪的」と「改まった」という正反対みたいな意味があるのだから、使いようがない。
結局、いいかえるしかないのか。
本来の意味の「改まった」なら、「正々堂々」とか「真摯に」とか……まあ、こちらの使い方は少ないか。
新しい意味の「露悪的」なら、「物事を斜めに見る」とか「シニカルな態度をとる」あたりが無難な気がする。「斜めに構える」とか「ハスに構える」でもいいかなと思ったが、『大辞泉』や『成語林』にしかられそうなのでやめておく。
================引用終了
下記のリストから順次あげていこうと思います。
【もうダメかもリスト】〈2〉──けっこう厳選(笑)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2266.html
よく目にするけど明らかな誤用。
やはり誤用だよなぁ……というレベルのもの。
もはや誤用とは言いにくいもの。
一部の辞書が認めてしまったもの。
目にする機会の多い「誤用」の例を見ていきます。
まず、当方が「誤用の御三家」と呼んでいるもの。「斜に構える」に関しては誤用のほうが広まって、もはや「使えない言葉」になったような……。
詳しくはリンク先をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html
さわり
================引用開始
「さわり」は「山場」とかって意味。まあ簡単に言ってしまうと、曲のサビ。テレビなんかで「ほんのさわり」とか言って最初の部分とかを紹介してるのは誤用です。でもね。テレビで頻繁に誤用してると、それは瞬く間に誤用ではなくなるの。こうして日本語は破壊されていく。
================引用終了
文化庁の調査では、世間では誤用の意味で考えている人が半数を超えるとか。
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2011_07/series_08/series_08.html
================================引用開始
「話のさわりだけ聞いた。」などと使う「さわり」。「国語に関する世論調査」では,「さわり」の意味を「話などの最初の部分のこと」と考える人が半数を超えているという結果が出ました。この言葉の本来の意味を確かめましょう。
問1 「さわり」は,元々,邦楽に関係する言葉だそうですが,その意味を詳しく教えてください。
答 「さわり」は義太夫節の最大の聞かせどころ,聞きどころとされている箇所を指した言葉でした。それが転じて,音楽や物語の最も感動的な部分,話や文章の要点などという意味で使われています。
(以下略)
================================引用終了
役不足
================引用開始
この言葉はもともとは芝居の用語で、「役者の格に比べて、割り当てられた役が軽すぎる」ことを指したといわれます。これが転じて、一般社会でも「当人の力量に比べて役割などが軽い」という意味で使われるようになりました。
ところが、実際の使用例を見ると、ほとんどが正反対の「力不足」「力量不足」「荷が重い」「荷が勝つ」の意味で使われています。おそらく、「役不足」のほうが語感がよいからです。もう少し正確にいうと、「役不足」のほうがカッコよくて言葉に迫力が感じられるからでしょう。
この誤用が頻繁に出てくるのは、マンガの対決シーンです。
「キサマじゃ役不足だ!」
と相手をののしるときに使われます。
================引用終了
斜に構える
================引用開始
「役不足」が正しく使われている実例は珍しいと思うが、意味が決まっているのだから同じようなものを考えることはできる。
ところが「斜に構える」の場合は、辞書を見ても「露悪的」と「改まった」という正反対みたいな意味があるのだから、使いようがない。
結局、いいかえるしかないのか。
本来の意味の「改まった」なら、「正々堂々」とか「真摯に」とか……まあ、こちらの使い方は少ないか。
新しい意味の「露悪的」なら、「物事を斜めに見る」とか「シニカルな態度をとる」あたりが無難な気がする。「斜めに構える」とか「ハスに構える」でもいいかなと思ったが、『大辞泉』や『成語林』にしかられそうなのでやめておく。
================引用終了
下記のリストから順次あげていこうと思います。
【もうダメかもリスト】〈2〉──けっこう厳選(笑)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2266.html
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