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よくある誤用33──敬語編3 自分の行動などにつく「お/ご」

 自分の行動などに「お/ご」をつけるのはおかしい……といった主張をする人は多い。意外に多い、と言うよりものすごく多い。
 以前もあるトピで、ほかの人は「お/ご」がつくことを前提で話しているのに、ひとりだけ「それは間違い」と主張しつづける人がいた。繰り返し説明しても譲らないので、放置した。
(略)
 自分の行動などにつく「お/ご」は主として2つに分けられるだろう。

1)動詞につくもの
「お/ご〜する」は謙譲語の基本とも言える形。謙譲語だから、「〜」は当然自分の行動になる。
「お話しする」「ご連絡する」……etc.
 例をあげていくとキリがない。ただし、「運転する」のように「お/ご」がつかない動詞がある。これに関しては、『敬語再入門』のP.75や巻末に詳細なリストがある。
 これをさらに丁寧にした形とも言えるのが「お/ご〜いたす」。厳密に言うと「お/ご〜する」は謙譲語Iで、「お/ご〜いたす」は謙譲語I兼謙譲語II。
 これに関しては、Yahoo!知恵袋でコメントしたことがある。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1289262407

2)名詞につくもの
 名詞につく「お/ご」も尊敬語と考えられがちだが、謙譲語のときと、美化語のときがある。
 たとえば、「先生からのお手紙」の「お」は尊敬語。これが「先生へのお手紙」になると手紙を書いたのは自分だから、「お」は謙譲語になる。
「近頃の若い方はメールばかりで、お手紙なんてお書きにならないようです」なら、美化語だろう。これは過剰敬語気味か。
『敬語再入門』のP.124に、もっと適切な例がある。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html
=========引用開始
 なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
=========引用終了

詳しくは下記をご参照ください。
【自分の行動などにつく「お/ご」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2437.html

索引のようなもの。
敬語のミニ知識・改【お品書き】
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n105460
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