突然ですが問題です【日本語編144】──敬語に関するサイトから3
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【9】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854387407&owner_id=5019671
mixi日記2012年12月03日から
【問題】
下記は、敬語に関するサイトに書かれていることです。不適切な点を指摘しなさい。
================================引用開始
コミュニケーションスキルが低いと思われる!?間違えやすい敬語の注意すべきフレーズ10選
はじめに
社会人になると、会社の中では上司に、外ではお客様に、と、敬語を使わなければならない機会がグッと増えます。ですが、敬語というのは、なかなか難しいもので、間違った使い方をしてしまうと、逆に相手に失礼になってしまうこともあります。
社内でも、出先でも、恥をかくことのないように、注意すべきフレーズを10個、紹介したいと思いますので、意識して間違わないようにしてみてください。
敬語の注意フレーズ10選
その1:「了解しました」
仕事関係で、上司に使うことの多い言葉ですが、実は、これは間違った敬語です。正しくは、「かしこまりました」です。こういうちょっとした敬語を、正しく使うだけで、出来る人間に見えますよ。
その2:「スイマセン」
「スイマセン」という言葉には、「ありがとう」という意味と、「ごめんなさい」という意味、2つの意味が含まれています。きちんと気持ちを伝えたいのなら、「スイマセン」ではなく、「ありがとうございます。」「申し訳ございません。」という言葉を、状況に応じて使いましょう。
その3:「あの…」
会話のところどころで、「あの…」という言葉を入れてしまうクセのある人がいます。自分の考えがしっかりまとまっていないのに、話そうとすると、考える時間を作ろうと、無意識に発してしまう言葉です。
伝えたいことを、きちんと頭の中で整理してから、上司やお客様に接するようにすれば、「あの…」や、「えっと…」というフレーズを減らすことができます。
その4:「粗末なものですが…」
手土産を渡す際、「粗末なものですが…」というセリフが定番だと思っている方がいらっしゃいます。ですが、粗末なものを手土産に持っていけば、それこそ失礼ですよね。
手土産は、「よかったら皆さんでどうぞ。」といって手渡しましょう。
その5:「○○なんですけど…」
何か頼みごとをする時に、
「お客様、こちら、○○なんですけど…」
と、語尾をごまかしてしまってはいけません。
「お客様、お手数ですが、○○をしていただけますでしょうか。」
と、「お手数ですが」「恐れ入りますが」などのクッションとなる言葉をいれ、語尾は「してください」ではなく、「していただけますでしょうか」という疑問系で話すと、角が立ちません。
その6:「なります」
レストランやスーパーのレジなど、身近なところでも、よく耳にする、間違い敬語です。
「こちら、ハンバーグになります。」
「100円になります。」
こういった言葉は間違いです。「なります」という言葉は、何かが変化する時に使うものです。例えば、目玉焼きがハンバーグに変化するのなら、「ハンバーグになります」は正解です。
指し示したものを敬語で説明するのなら、
「こちら、ハンバーグでございます。」
「100円でございます。」
というのが正解です。
その7:「よろしかったでしょうか」
何かを確認する際、
「こちらでよろしかったでしょうか。」
という方がいらっしゃいますが、過去形にする必要はありません。正しくは、
「こちらでよろしいでしょうか。」
です。
その8:「お手伝いしましょうか」
仕事を手伝う時、
「何か、お手伝いしましょうか?」
というのは、自分がする行動に対して、「お」を付けてしまっているので、間違っています。正しくは、
「何か、私に手伝えることはございますか。」
です。
その9:「ご苦労様です」
「ご苦労様」という言葉は、目上の人が目下の人に対して使う言葉です。目上の人に対しては、「お疲れ様です」という言葉を使いましょう。
その10:「○○様でございますね?」
お客様が来たときに、確認する際、
「○○様でございますね?」
というのは、思わず使ってしまいそうな言葉ですが、正しくは、
「○○様でいらっしゃいますね?」
です。
おわりに
日本語は、深く考えれば考えるほど、難しいですね。考えすぎて、言葉が出てこなくなることのないよう、ある程度の常識を踏まえた敬語で話しましょう。
(photo by 足成)
本記事は、2012/09/25公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
================================引用終了
【解答?例】
ツッコミどころがあまりにも多くて……。
【よくわからない解説】
いままでにもいろいろ見てきたけど、有数のホニャララ記事だと思う。
大前提として、誰に対する記事なのかって問題がある。
前半は、一般の人向けだよね(一応)。なぜ「その6」や「その7」で急にバイト敬語の話に……。何も考えずに思いつくままに並べた、なんてことはないよね。
順番に見ていく。
その1:「了解しました」
最近よく見聞する。趣旨はわかるけど、言いかえは難問。若い世代が社内の人間に「かしこまりました」と言うのはどうなんだろう。
【よくある誤用20──誤用ではないけれど…… なるほど 了解 参考にする】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2509.html
その2:「スイマセン」
まず何より、「すいません」ではなく「すみません」であることを書くべきでは。
その3:「あの…」
これって敬語の話ですか? これが×なのはどんな●●でもわかるでしょうに。どうせなら、「そうですね……」をあげましょうよ。
その4:「粗末なものですが…」
そんな言葉が定番なの? 文化庁の調査を見ても定番は「つまらないものですが」では。
【文化庁の「国語に関する世論調査」に対する疑問】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2517.html
「つまらないものですが……」なら、日本人のマナーとしてきわめてマトモだろう。これを「失礼」と言う人はかなり異常だよ。もちろん、「よかったら皆さんでどうぞ」もきわめてマトモだけど。
その5:「○○なんですけど…」
語尾を省略するのは原則としてよくない。でも含みをもたせる言い方としてはアリだろう。
「こちらがこのシーズンの人気商品でございますが……」
「こちらがこのシーズンの人気商品でございます」
「こちらがこのシーズンの人気商品でございますが、いかがでしょうか」
どれもアリだろう。
省略ウンヌン以前に問題なのは、「なんですけど」じゃないかな。
その6:「なります」
190【「~になります」考】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1201.html
その7:「よろしかったでしょうか」
314)【バイト敬語の話──「よろしかったでしょうか?」考】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1572.html
その8:「お手伝いしましょうか」
これがイチバンひどいかも。どうツッコミを入れればいいのか……。SNSのmixiにトピを立ててみた。コメントがつかない(泣)。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72467345&comm_id=8873
================引用開始
ホントなのでしょうか。
当方の感覚だと「お手伝いしましょうか」は何も問題のない好ましい言い方です。
「お手伝いいたしましょうか」も好ましい言い方で丁寧さが増します。この形を二重敬語と言う人がいますが、そんなことはないと思います。
↑の修正案も問題はないのでしょうが、「お」を使って
「何か、私にお手伝いできることはございますか。」
のほうが丁寧さが増して好ましく感じられます(語尾を「ませんか」にすればもっと丁寧な気がします)。
当方の感覚がヘンなのでしょうか。
================引用終了
その9:「ご苦労様です」
あまりにもアチコチで目にする。
目下には「ご苦労さま」で目上には「お疲れさま」……なんてミニ知識でもなんでもないから、わざわざ書くのはどうかと思うよ。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n134741
その10:「○○様でございますね?」
ビックリした。
最後の最後にまともな話が来た。
これはこのとおりです。
ただ、この流れでこういうレアな話を書かれると、これもホニャララと思えてしまう。(←オイ!)
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2020.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【9】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1854387407&owner_id=5019671
mixi日記2012年12月03日から
【問題】
下記は、敬語に関するサイトに書かれていることです。不適切な点を指摘しなさい。
================================引用開始
コミュニケーションスキルが低いと思われる!?間違えやすい敬語の注意すべきフレーズ10選
はじめに
社会人になると、会社の中では上司に、外ではお客様に、と、敬語を使わなければならない機会がグッと増えます。ですが、敬語というのは、なかなか難しいもので、間違った使い方をしてしまうと、逆に相手に失礼になってしまうこともあります。
社内でも、出先でも、恥をかくことのないように、注意すべきフレーズを10個、紹介したいと思いますので、意識して間違わないようにしてみてください。
敬語の注意フレーズ10選
その1:「了解しました」
仕事関係で、上司に使うことの多い言葉ですが、実は、これは間違った敬語です。正しくは、「かしこまりました」です。こういうちょっとした敬語を、正しく使うだけで、出来る人間に見えますよ。
その2:「スイマセン」
「スイマセン」という言葉には、「ありがとう」という意味と、「ごめんなさい」という意味、2つの意味が含まれています。きちんと気持ちを伝えたいのなら、「スイマセン」ではなく、「ありがとうございます。」「申し訳ございません。」という言葉を、状況に応じて使いましょう。
その3:「あの…」
会話のところどころで、「あの…」という言葉を入れてしまうクセのある人がいます。自分の考えがしっかりまとまっていないのに、話そうとすると、考える時間を作ろうと、無意識に発してしまう言葉です。
伝えたいことを、きちんと頭の中で整理してから、上司やお客様に接するようにすれば、「あの…」や、「えっと…」というフレーズを減らすことができます。
その4:「粗末なものですが…」
手土産を渡す際、「粗末なものですが…」というセリフが定番だと思っている方がいらっしゃいます。ですが、粗末なものを手土産に持っていけば、それこそ失礼ですよね。
手土産は、「よかったら皆さんでどうぞ。」といって手渡しましょう。
その5:「○○なんですけど…」
何か頼みごとをする時に、
「お客様、こちら、○○なんですけど…」
と、語尾をごまかしてしまってはいけません。
「お客様、お手数ですが、○○をしていただけますでしょうか。」
と、「お手数ですが」「恐れ入りますが」などのクッションとなる言葉をいれ、語尾は「してください」ではなく、「していただけますでしょうか」という疑問系で話すと、角が立ちません。
その6:「なります」
レストランやスーパーのレジなど、身近なところでも、よく耳にする、間違い敬語です。
「こちら、ハンバーグになります。」
「100円になります。」
こういった言葉は間違いです。「なります」という言葉は、何かが変化する時に使うものです。例えば、目玉焼きがハンバーグに変化するのなら、「ハンバーグになります」は正解です。
指し示したものを敬語で説明するのなら、
「こちら、ハンバーグでございます。」
「100円でございます。」
というのが正解です。
その7:「よろしかったでしょうか」
何かを確認する際、
「こちらでよろしかったでしょうか。」
という方がいらっしゃいますが、過去形にする必要はありません。正しくは、
「こちらでよろしいでしょうか。」
です。
その8:「お手伝いしましょうか」
仕事を手伝う時、
「何か、お手伝いしましょうか?」
というのは、自分がする行動に対して、「お」を付けてしまっているので、間違っています。正しくは、
「何か、私に手伝えることはございますか。」
です。
その9:「ご苦労様です」
「ご苦労様」という言葉は、目上の人が目下の人に対して使う言葉です。目上の人に対しては、「お疲れ様です」という言葉を使いましょう。
その10:「○○様でございますね?」
お客様が来たときに、確認する際、
「○○様でございますね?」
というのは、思わず使ってしまいそうな言葉ですが、正しくは、
「○○様でいらっしゃいますね?」
です。
おわりに
日本語は、深く考えれば考えるほど、難しいですね。考えすぎて、言葉が出てこなくなることのないよう、ある程度の常識を踏まえた敬語で話しましょう。
(photo by 足成)
本記事は、2012/09/25公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
================================引用終了
【解答?例】
ツッコミどころがあまりにも多くて……。
【よくわからない解説】
いままでにもいろいろ見てきたけど、有数のホニャララ記事だと思う。
大前提として、誰に対する記事なのかって問題がある。
前半は、一般の人向けだよね(一応)。なぜ「その6」や「その7」で急にバイト敬語の話に……。何も考えずに思いつくままに並べた、なんてことはないよね。
順番に見ていく。
その1:「了解しました」
最近よく見聞する。趣旨はわかるけど、言いかえは難問。若い世代が社内の人間に「かしこまりました」と言うのはどうなんだろう。
【よくある誤用20──誤用ではないけれど…… なるほど 了解 参考にする】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2509.html
その2:「スイマセン」
まず何より、「すいません」ではなく「すみません」であることを書くべきでは。
その3:「あの…」
これって敬語の話ですか? これが×なのはどんな●●でもわかるでしょうに。どうせなら、「そうですね……」をあげましょうよ。
その4:「粗末なものですが…」
そんな言葉が定番なの? 文化庁の調査を見ても定番は「つまらないものですが」では。
【文化庁の「国語に関する世論調査」に対する疑問】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2517.html
「つまらないものですが……」なら、日本人のマナーとしてきわめてマトモだろう。これを「失礼」と言う人はかなり異常だよ。もちろん、「よかったら皆さんでどうぞ」もきわめてマトモだけど。
その5:「○○なんですけど…」
語尾を省略するのは原則としてよくない。でも含みをもたせる言い方としてはアリだろう。
「こちらがこのシーズンの人気商品でございますが……」
「こちらがこのシーズンの人気商品でございます」
「こちらがこのシーズンの人気商品でございますが、いかがでしょうか」
どれもアリだろう。
省略ウンヌン以前に問題なのは、「なんですけど」じゃないかな。
その6:「なります」
190【「~になります」考】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1201.html
その7:「よろしかったでしょうか」
314)【バイト敬語の話──「よろしかったでしょうか?」考】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1572.html
その8:「お手伝いしましょうか」
これがイチバンひどいかも。どうツッコミを入れればいいのか……。SNSのmixiにトピを立ててみた。コメントがつかない(泣)。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72467345&comm_id=8873
================引用開始
ホントなのでしょうか。
当方の感覚だと「お手伝いしましょうか」は何も問題のない好ましい言い方です。
「お手伝いいたしましょうか」も好ましい言い方で丁寧さが増します。この形を二重敬語と言う人がいますが、そんなことはないと思います。
↑の修正案も問題はないのでしょうが、「お」を使って
「何か、私にお手伝いできることはございますか。」
のほうが丁寧さが増して好ましく感じられます(語尾を「ませんか」にすればもっと丁寧な気がします)。
当方の感覚がヘンなのでしょうか。
================引用終了
その9:「ご苦労様です」
あまりにもアチコチで目にする。
目下には「ご苦労さま」で目上には「お疲れさま」……なんてミニ知識でもなんでもないから、わざわざ書くのはどうかと思うよ。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n134741
その10:「○○様でございますね?」
ビックリした。
最後の最後にまともな話が来た。
これはこのとおりです。
ただ、この流れでこういうレアな話を書かれると、これもホニャララと思えてしまう。(←オイ!)
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