突然ですが問題です【日本語編12】Yahoo!知恵袋ver.──「閑話休題」の使い方
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【問題】
【問題】
「閑話休題」の正しい使い方を次の1)~3)のなかから選びなさい。(複数回答可)
1) 本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題
2) 本題→(閑話休題)→ヨタ話→本題
3) ヨタ話→(閑話休題)→本題
【解答?例】
一般的な答えは1)だろう。
2)は誤用。
問題は3)で、これも世間ではどうやらアリらしい。個人的にはナシだと思う。
参考になりそうなサイト類は下記。
【「閑話休題」の本来の位置(石ねこ)】
http://kotobakai.seesaa.net/article/8173658.html
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
このくらいのレベルの書き手が揃うと読み応えがある。
【よくわからない解説】
ネットではそこそこ目にするけど微妙な使われ方をすることが多く、結局どういう使い方が正しいのかよくわからなくなっている言葉がけっこうある気がする。
「閑話休題」あたりも、そんな言葉のひとつだろう。
昔はエッセイなんかでよく目にした。「閑話休題」と書いて「それはさておき」とかルビが振ってあると、妙にカッコよく見えたもんだ。...( = =) トオイメ
最近は印刷物ではあまり見ないなぁ。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=かんわきゅうだい&stype=1&dtype=0
================================
かんわ‐きゅうだい〔‐キウダイ〕【閑話休題】
文章で、余談をやめて、話を本題に戻すときに、接続詞的に用いる語。それはさておき。あだしごとはさておき。
================================
■Web辞書(『大辞林』から)
================================
かんわきゅうだい[―きう―] 1 【閑話休題】
話を本筋に戻すとき、または本題に入るときに用いる言葉。接続詞的に用いる。むだな話はさておいて。それはさておき。さて。
================================
「閑話休題」の意味を考えるために、2つに分けて考える。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=かんわ&dtype=0&stype=1&dname=0na
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=休題&stype=1&dtype=0
================================
かん‐わ【閑話/間話】
1 むだばなし。
2 心静かにする話。もの静かな会話。「一夕の―を楽しむ」
================================
きゅう‐だい〔キウ‐〕【休題】
それまでの話を一時やめること。「閑話(かんわ)―」
================================
『大辞林』もほぼ同じ。辞書はひいてみるもんだ。「閑話」に「2」の意味なんてあるんだ。静かにするムダ話は「閑閑話」なんだろうか(意味わかんね)。諸橋先生もビックリだな(もっと意味わかんね)。
まあ、ここで扱っているのは「1」のほうだろう。
2つの言葉を合わせると、「ヨタ話をやめて本題に戻る」ってことだろう。昔目にしたのは、間違いなくそういう使われ方だった。
「本題に戻る」を構成で考えると次のようなパターンだろう。
本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題
ネット上で、「ヨタ話」の前に「閑話休題」と入れた文章を見たことがある。「本題休んで閑話をする」と解釈したんだろう。なんかそれでもいいか、って気もする(笑)。
気にかかったのは、『大辞泉』に「または本題に入るときに用いる」とあること。ちなみに手元の『広辞林』には「戻る」しかない。
「本題に入る」だと、最初の「本題」なしでいきなり「ヨタ話」から始まることになる。そんな構成あるんだろうか?
本題と関係のない話から始めるのは起承転結の一種らしく、「天声人語」などでおなじみ。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-286.html
でもそれはレトリックの一手法であり、冒頭の話も「転」であってヨタ話ではない。そこから本題に入るときに「閑話休題」って使えるかと言うと、使えない気がする。冒頭の「一見関係のない話」はフリの類いだろう。
そう書いていて、ヨタ話から始まるいけない構成の文章を思い出してしまった。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1149.html
これは「閑話休題」って言えるかもorz。
いけね。下記では使ってる(笑)。
【トンデモ参考書……なんだろうな】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1221.html
でも自分では「閑話休題」はうまく使えそうにない。「閑話休題」のもつ古風な風格は、当方のしょうもない芸風には似合わない。(←放っとけ!)
どうしても使えと言うなら、「閑話休題?(笑)」くらいか。ギャグっぽくなら使うかも。
たったいま〈「閑話休題」のもつ古風な風格〉と書いた。このあたりが、ネットで散見する理由なんだろうな。こういうカッコのいい言葉はデロデロとネット上で垂れ流される。どこまでが本題でどこからがヨタ話なのかわからないような文章で「閑話休題」とか使われると、使い方が間違っていなくても、それだけでゲンナリしてしまう。
このあたりの心理は、ムヤミにことわざとかを使ってカッコをつけようとするのと一緒なんだろうな。やめほうがいいって。前に書いた文章から引く。
【第2章5比喩の使い方 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-133.html
================================
〈古すぎ〉るのでジジムサくなる。持ち出すことわざの難度が上がるほど、ジジムサ度も高くなる。かといって、ありふれたものを持ち出すとありがたみが薄れるし、紋切り型になる可能性が高い。
悲惨なのは、意味を間違って使ってしまうケース(これがまた非常に多い)。間違ってはいなくても、使い方のピントがズレているのもよくある。間違っていても、ピントがズレていても、オバカに見えてしまう。
成功してもジジムサく、失敗するとオバカ。それでも使いたい人はご自由に。
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突然ですが問題です【日本語編】のバックナンバー
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2570.html
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「閑話休題」の正しい使い方を次の1)~3)のなかから選びなさい。(複数回答可)
1) 本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題
2) 本題→(閑話休題)→ヨタ話→本題
3) ヨタ話→(閑話休題)→本題
【解答?例】
一般的な答えは1)だろう。
2)は誤用。
問題は3)で、これも世間ではどうやらアリらしい。個人的にはナシだと思う。
参考になりそうなサイト類は下記。
【「閑話休題」の本来の位置(石ねこ)】
http://kotobakai.seesaa.net/article/8173658.html
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
このくらいのレベルの書き手が揃うと読み応えがある。
【よくわからない解説】
ネットではそこそこ目にするけど微妙な使われ方をすることが多く、結局どういう使い方が正しいのかよくわからなくなっている言葉がけっこうある気がする。
「閑話休題」あたりも、そんな言葉のひとつだろう。
昔はエッセイなんかでよく目にした。「閑話休題」と書いて「それはさておき」とかルビが振ってあると、妙にカッコよく見えたもんだ。...( = =) トオイメ
最近は印刷物ではあまり見ないなぁ。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=かんわきゅうだい&stype=1&dtype=0
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かんわ‐きゅうだい〔‐キウダイ〕【閑話休題】
文章で、余談をやめて、話を本題に戻すときに、接続詞的に用いる語。それはさておき。あだしごとはさておき。
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■Web辞書(『大辞林』から)
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かんわきゅうだい[―きう―] 1 【閑話休題】
話を本筋に戻すとき、または本題に入るときに用いる言葉。接続詞的に用いる。むだな話はさておいて。それはさておき。さて。
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「閑話休題」の意味を考えるために、2つに分けて考える。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=かんわ&dtype=0&stype=1&dname=0na
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=休題&stype=1&dtype=0
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かん‐わ【閑話/間話】
1 むだばなし。
2 心静かにする話。もの静かな会話。「一夕の―を楽しむ」
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きゅう‐だい〔キウ‐〕【休題】
それまでの話を一時やめること。「閑話(かんわ)―」
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『大辞林』もほぼ同じ。辞書はひいてみるもんだ。「閑話」に「2」の意味なんてあるんだ。静かにするムダ話は「閑閑話」なんだろうか(意味わかんね)。諸橋先生もビックリだな(もっと意味わかんね)。
まあ、ここで扱っているのは「1」のほうだろう。
2つの言葉を合わせると、「ヨタ話をやめて本題に戻る」ってことだろう。昔目にしたのは、間違いなくそういう使われ方だった。
「本題に戻る」を構成で考えると次のようなパターンだろう。
本題→ヨタ話→(閑話休題)→本題
ネット上で、「ヨタ話」の前に「閑話休題」と入れた文章を見たことがある。「本題休んで閑話をする」と解釈したんだろう。なんかそれでもいいか、って気もする(笑)。
気にかかったのは、『大辞泉』に「または本題に入るときに用いる」とあること。ちなみに手元の『広辞林』には「戻る」しかない。
「本題に入る」だと、最初の「本題」なしでいきなり「ヨタ話」から始まることになる。そんな構成あるんだろうか?
本題と関係のない話から始めるのは起承転結の一種らしく、「天声人語」などでおなじみ。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-286.html
でもそれはレトリックの一手法であり、冒頭の話も「転」であってヨタ話ではない。そこから本題に入るときに「閑話休題」って使えるかと言うと、使えない気がする。冒頭の「一見関係のない話」はフリの類いだろう。
そう書いていて、ヨタ話から始まるいけない構成の文章を思い出してしまった。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1149.html
これは「閑話休題」って言えるかもorz。
いけね。下記では使ってる(笑)。
【トンデモ参考書……なんだろうな】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1221.html
でも自分では「閑話休題」はうまく使えそうにない。「閑話休題」のもつ古風な風格は、当方のしょうもない芸風には似合わない。(←放っとけ!)
どうしても使えと言うなら、「閑話休題?(笑)」くらいか。ギャグっぽくなら使うかも。
たったいま〈「閑話休題」のもつ古風な風格〉と書いた。このあたりが、ネットで散見する理由なんだろうな。こういうカッコのいい言葉はデロデロとネット上で垂れ流される。どこまでが本題でどこからがヨタ話なのかわからないような文章で「閑話休題」とか使われると、使い方が間違っていなくても、それだけでゲンナリしてしまう。
このあたりの心理は、ムヤミにことわざとかを使ってカッコをつけようとするのと一緒なんだろうな。やめほうがいいって。前に書いた文章から引く。
【第2章5比喩の使い方 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-133.html
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〈古すぎ〉るのでジジムサくなる。持ち出すことわざの難度が上がるほど、ジジムサ度も高くなる。かといって、ありふれたものを持ち出すとありがたみが薄れるし、紋切り型になる可能性が高い。
悲惨なのは、意味を間違って使ってしまうケース(これがまた非常に多い)。間違ってはいなくても、使い方のピントがズレているのもよくある。間違っていても、ピントがズレていても、オバカに見えてしまう。
成功してもジジムサく、失敗するとオバカ。それでも使いたい人はご自由に。
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