「で」と「から」の区別〈2〉
〈1〉〈2〉合体版は下記。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2599.html
いろいろ考えてみた。
【1】まず、大前提として、元の教科書の方針が疑問
①すでに書いたように、いろいろな用法がある「で(て)」を、区別せずに説明しようとしている。
②「7 動作・作用の原因・理由を表す」にしても、「6 動作・作用の手段・方法・材料などを表す」にしても、もっとわかりやすい例をだすべきだろう。
5)暇(で )、行きます。→?
6)その日は暇で映画に行きました。→C
この5)と6)の違いを説明するのは相当の難物。少なくとも当方にはできそうにない。
③「練習」で「で」と「だから」を選択肢にするのも混乱の元。
比較するなら「(な)ので」と「(だ)から」だろう。ただ、これは「で(て)」とは別の
話になるはず。
【2】暇(で )、行きます。の「暇で」は「形容動詞の連用形」か「名詞+で」か
一応、「名詞+で」として考えてきたが、「形容動詞の連用形」と考えることもできなくはないと思う。
静かで落ち着ける店。
暇でやることがない。
こうなると、当方には判別不能です。
【3】「なので」と「だから」のニュアンスの違い
下記でいろいろ書いてきた。
「だから」「なので」の違い【1】&【2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1680.html
ネット上で読める論文に関しては下記参照。
1)【接続助詞「から」と「ので」の違い】
http://hdl.handle.net/10091/1843
2)【日本語講師のひとりごと】
http://blog.goo.ne.jp/kaoriam/e/c846817c27b0d3526dc92242b13727ff
3)【「から」と「ので」の使い分け】
http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi008/kenkyu/miki.html
↑の1)の論文の冒頭にある「要旨」から抜粋する。
================引用開始
原因・理由の接続助詞「から」と「ので」の意味と用法の違いは、これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写 するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。
================引用終了
大元と言えそうなのは〈永野 賢 1952 「『から』と『ので』はどう違うか」,『國語と國文学』29:230-41〉なのだろう。ここから、「だから」は主観と「なので」は客観、という説が独り歩きしている観がある。正確なことは関連論文を読んでみないとなんとも言えないかど。
素人さんは怖いことをする……って例。
【引用のご作法──資料5】「だから」と「なので」の違い〈4〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2809.html
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2599.html
いろいろ考えてみた。
【1】まず、大前提として、元の教科書の方針が疑問
①すでに書いたように、いろいろな用法がある「で(て)」を、区別せずに説明しようとしている。
②「7 動作・作用の原因・理由を表す」にしても、「6 動作・作用の手段・方法・材料などを表す」にしても、もっとわかりやすい例をだすべきだろう。
5)暇(で )、行きます。→?
6)その日は暇で映画に行きました。→C
この5)と6)の違いを説明するのは相当の難物。少なくとも当方にはできそうにない。
③「練習」で「で」と「だから」を選択肢にするのも混乱の元。
比較するなら「(な)ので」と「(だ)から」だろう。ただ、これは「で(て)」とは別の
話になるはず。
【2】暇(で )、行きます。の「暇で」は「形容動詞の連用形」か「名詞+で」か
一応、「名詞+で」として考えてきたが、「形容動詞の連用形」と考えることもできなくはないと思う。
静かで落ち着ける店。
暇でやることがない。
こうなると、当方には判別不能です。
【3】「なので」と「だから」のニュアンスの違い
下記でいろいろ書いてきた。
「だから」「なので」の違い【1】&【2】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1680.html
ネット上で読める論文に関しては下記参照。
1)【接続助詞「から」と「ので」の違い】
http://hdl.handle.net/10091/1843
2)【日本語講師のひとりごと】
http://blog.goo.ne.jp/kaoriam/e/c846817c27b0d3526dc92242b13727ff
3)【「から」と「ので」の使い分け】
http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi008/kenkyu/miki.html
↑の1)の論文の冒頭にある「要旨」から抜粋する。
================引用開始
原因・理由の接続助詞「から」と「ので」の意味と用法の違いは、これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写 するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。
================引用終了
大元と言えそうなのは〈永野 賢 1952 「『から』と『ので』はどう違うか」,『國語と國文学』29:230-41〉なのだろう。ここから、「だから」は主観と「なので」は客観、という説が独り歩きしている観がある。正確なことは関連論文を読んでみないとなんとも言えないかど。
素人さんは怖いことをする……って例。
【引用のご作法──資料5】「だから」と「なので」の違い〈4〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2809.html
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