突然ですが問題です【日本語編48】Yahoo!知恵袋ver.──命令形の不思議
【問題】
次の1)~4)を文法的に考えるとどういう意味になるか、できるものなら説明してみなさい。
1) お帰りなさい
2) お休みなさい
3) ごめんなさい
4) いらっしゃい
【解答例】
1)~4)は、いずれも文法的に考えると相当ヘン。そのせいか、辞書もこれでひとまとまりの慣用的表現と逃げている(気がする)
【よくわからない解説】
まず1)~3)に関して。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=なさい&dtype=0&dname=0na&stype=3&index=16645013742800&pagenum=1
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なさい
《動詞「なさる(ラ五)」の命令形》「しろ」「せよ」の意のやわらげた言い方。「自分の事は自分で―」「ほら、御覧―」
◆「なさる」の本来の命令形「なされ」の音変化とも、「なさいませ」の略とも。
================================
論理的に考えると、「お帰りなさい」は「帰れ」という意味。たったいま帰ってきた人に「帰れ」って、ケンカ売ってます?
「お休みなさい」は「休め」という意味。眠ろうとしている人に、「お休みなさい」ならおかしくない。しかし、先に眠ろうとしている人が起きている人に「お休みなさい」って……。自己暗示かな。
もっとわからないないのは「ごめんなさい」。「ごめん」って名詞だろうが。なんで命令形にできる。元々を「免じる」と考えるのも無理だろうな。
辞書もそういう解説を放棄している。
↑のWeb辞書『大辞泉』を見ると、それぞれ項目を立てて慣用的表現のような扱いをしている。
「お帰りなさい」は、これで一語の挨拶の言葉らしい。
「お休みなさい」は、連語で挨拶の言葉らしい。
「ごめんなさい」も連語扱い。
よくわからないのは「ご覧なさい」の扱い。項目を立てて説明している一方で、「なさい」の用例に「ご覧なさい」がある。どっちなんでしょ。まあ、これは「見なさい(見ろ)」の丁寧な言い方だってことはわかる。「ご覧なさい」に深入りすると訳のわからないことになるのでパス。
【「召し上がってください」「お召し上がりください」は二重敬語か】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1855.html
「いらっしゃい」に関しては下記参照。これも挨拶の言葉。挨拶の言葉って論理的には説明できない妙なものが多いのね。だから「どうも」も許されるのか(笑)。「こんにちわ」「こんばんわ」でもいいか……って、それはさすがに。
「~いらっしゃい」って、美輪明宏を想起するのは当方だけ?
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=いらっしゃい&stype=0&dtype=0
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いらっしゃい
《「いらっしゃる」の命令形》
1 おいでなさい。「こっちへ―」「まだ寝て―」
2 歓迎の心持ちを表すあいさつの言葉。「いらっしゃいまし」の略ともいう。「やあ―。どうぞお上がりください」
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突然ですが問題です【日本語編】のバックナンバー
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2570.html
次の1)~4)を文法的に考えるとどういう意味になるか、できるものなら説明してみなさい。
1) お帰りなさい
2) お休みなさい
3) ごめんなさい
4) いらっしゃい
【解答例】
1)~4)は、いずれも文法的に考えると相当ヘン。そのせいか、辞書もこれでひとまとまりの慣用的表現と逃げている(気がする)
【よくわからない解説】
まず1)~3)に関して。
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=なさい&dtype=0&dname=0na&stype=3&index=16645013742800&pagenum=1
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なさい
《動詞「なさる(ラ五)」の命令形》「しろ」「せよ」の意のやわらげた言い方。「自分の事は自分で―」「ほら、御覧―」
◆「なさる」の本来の命令形「なされ」の音変化とも、「なさいませ」の略とも。
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論理的に考えると、「お帰りなさい」は「帰れ」という意味。たったいま帰ってきた人に「帰れ」って、ケンカ売ってます?
「お休みなさい」は「休め」という意味。眠ろうとしている人に、「お休みなさい」ならおかしくない。しかし、先に眠ろうとしている人が起きている人に「お休みなさい」って……。自己暗示かな。
もっとわからないないのは「ごめんなさい」。「ごめん」って名詞だろうが。なんで命令形にできる。元々を「免じる」と考えるのも無理だろうな。
辞書もそういう解説を放棄している。
↑のWeb辞書『大辞泉』を見ると、それぞれ項目を立てて慣用的表現のような扱いをしている。
「お帰りなさい」は、これで一語の挨拶の言葉らしい。
「お休みなさい」は、連語で挨拶の言葉らしい。
「ごめんなさい」も連語扱い。
よくわからないのは「ご覧なさい」の扱い。項目を立てて説明している一方で、「なさい」の用例に「ご覧なさい」がある。どっちなんでしょ。まあ、これは「見なさい(見ろ)」の丁寧な言い方だってことはわかる。「ご覧なさい」に深入りすると訳のわからないことになるのでパス。
【「召し上がってください」「お召し上がりください」は二重敬語か】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1855.html
「いらっしゃい」に関しては下記参照。これも挨拶の言葉。挨拶の言葉って論理的には説明できない妙なものが多いのね。だから「どうも」も許されるのか(笑)。「こんにちわ」「こんばんわ」でもいいか……って、それはさすがに。
「~いらっしゃい」って、美輪明宏を想起するのは当方だけ?
■Web辞書(『大辞泉』から)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=いらっしゃい&stype=0&dtype=0
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いらっしゃい
《「いらっしゃる」の命令形》
1 おいでなさい。「こっちへ―」「まだ寝て―」
2 歓迎の心持ちを表すあいさつの言葉。「いらっしゃいまし」の略ともいう。「やあ―。どうぞお上がりください」
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