文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈3〉
直接的には下記の続きだろうな。
【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html
「敬語の指針」ってあんまりにも長いもんで通してマジメに読む気にならないけど、やっぱいろいろヘンなとこがあるみたい。
「敬語の指針」P.39に下記の記述がある。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================================引用開始
4 自分側に「お・御」を付ける問題
【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに,自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。
これは,どう考えれば良いのだろうか。
【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして,「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合もある。
「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は,結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
================================引用終了
これ相当マズいんじゃない?
大前提として、自分の行動や持ち物につく「お/ご」は2種類あることを説明するべきでは。動詞について謙譲語をつくる場合と、名詞について謙譲語などをつくる場合。
そこからさらに、名詞について謙譲語になる場合と、美化語になる場合がある。
↑の説明が悪いのは、美化語と謙譲語の説明がないこと。
「結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用」がどういうことか、この説明でわかるのだろうか。
簡単に言うと、美化語にもなりにくい名詞に「お/ご」をつけてはないけない。謙譲語にはなりにくいから、尊敬語になってしまう……くらいの意味だろう。なんかヘンだな。元がヘンだとどうにもならん。
下記の「おみやげ」とか「手紙」との違いを説明するのはけっこうむずかしいかも。
【自分の行動などにつく「お/ご」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2437.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859751167&owner_id=5019671
2)名詞につくもの
名詞につく「お/ご」も尊敬語と考えられがちだが、謙譲語のときと、美化語のときがある。
たとえば、「先生からのお手紙」の「お」は尊敬語。これが「先生へのお手紙」になると手紙を書いたのは自分だから、「お」は謙譲語になる。
「近頃の若い方はメールばかりで、お手紙なんてお書きにならないようです」なら、美化語だろう。これは過剰敬語気味か。
『敬語再入門』のP.124に、もっと適切な例がある。
================================引用開始
なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
================================引用終了
【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html
「敬語の指針」ってあんまりにも長いもんで通してマジメに読む気にならないけど、やっぱいろいろヘンなとこがあるみたい。
「敬語の指針」P.39に下記の記述がある。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================================引用開始
4 自分側に「お・御」を付ける問題
【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに,自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。
これは,どう考えれば良いのだろうか。
【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして,「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合もある。
「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は,結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
================================引用終了
これ相当マズいんじゃない?
大前提として、自分の行動や持ち物につく「お/ご」は2種類あることを説明するべきでは。動詞について謙譲語をつくる場合と、名詞について謙譲語などをつくる場合。
そこからさらに、名詞について謙譲語になる場合と、美化語になる場合がある。
↑の説明が悪いのは、美化語と謙譲語の説明がないこと。
「結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用」がどういうことか、この説明でわかるのだろうか。
簡単に言うと、美化語にもなりにくい名詞に「お/ご」をつけてはないけない。謙譲語にはなりにくいから、尊敬語になってしまう……くらいの意味だろう。なんかヘンだな。元がヘンだとどうにもならん。
下記の「おみやげ」とか「手紙」との違いを説明するのはけっこうむずかしいかも。
【自分の行動などにつく「お/ご」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2437.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859751167&owner_id=5019671
2)名詞につくもの
名詞につく「お/ご」も尊敬語と考えられがちだが、謙譲語のときと、美化語のときがある。
たとえば、「先生からのお手紙」の「お」は尊敬語。これが「先生へのお手紙」になると手紙を書いたのは自分だから、「お」は謙譲語になる。
「近頃の若い方はメールばかりで、お手紙なんてお書きにならないようです」なら、美化語だろう。これは過剰敬語気味か。
『敬語再入門』のP.124に、もっと適切な例がある。
================================引用開始
なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
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