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2013年02月の朝日新聞から

 下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1986.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671

13-02-02
2日
 頭脳スポーツである将棋は一般には、40代からは選手としては下り坂というのが常識だった。しかし羽生・森内世代は七つあるタイトルのうち六つを占める。若い世代で唯一気を吐くのが渡辺だ。竜王戦では羽生を2回退け、9連覇中だ。(夕刊10面)
 村瀬信也記者。将棋の話を、将棋を知らない読者にも伝えようとするのは至難の業。この記事の書き方で伝わるか否かはかなり微妙。
 そういう問題は別として、この冒頭近くに文章には相当異和感がある。
 将棋を「頭脳スポーツ」と呼ぶのはフツーだろう。だからと言って「選手としては」なんて書き方はありえない。どうしても「選手」と呼びたいなら、もう少し書き方を考えるべき。しかも「としては」って何? 指導者としては「下り坂」ではないとでも言いたいのだろうか。「40代からは下り坂」と言うのも意味不明。40歳と49歳では大きく違う。40代に入って下り坂になって数年たつ羽生世代がほとんどのタイトルをもっているのはどうして? 加齢とともに力が落ちるのは事実だろう(例外もあるけど)が、40歳が転換点という説に根拠があるのだろうか。たぶん、平均的にはもう少し早くピークを迎える。囲碁界と比べるとよくわかる。
 ただ、いわゆる羽生世代が例外で、個々が衰えを見せない上に層が異様に厚い。その理由を説明するのはものすごくたいへん。つまり、この書き手は非常に複雑な話をあまりにもおおざっぱに書いている。
 細かいことを書くと「唯一」も相当イヤ。物じゃないんだから「唯一人」と書くべきだろう。去年は羽生世代より若い久保二冠がいたんだけど、無視ですか?

 ちなみに紙版のタイトルは「盤上、世代交代マッタ」。なぜこんなに醜悪な表記を使ったのかは謎。
http://www.asahi.com/culture/update/0202/TKY201302020181.html
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