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2013年05月の朝日新聞から

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2013年05月】


13-05-01
7日
 上田は最強の相手の一人だったはずだ。(夕刊6面)
 佐藤啓司記者。史上初の女流五冠になった里見香奈を紹介する記事。冒頭の文がこれ。もう誤用とは言えないのかな。でもね。「難敵の一人」ではダメなのかな。


13-05-02
17日
 「負けは負け」。日馬富士が、ぶぜんとした表情で振り返った。(朝刊21面)
 有田憲一記者。朝青龍の枕詞として有名だった「ぶぜん」は、今度は日馬富士の定番になるのだろうか。


13-05-03
21日
宴の中盤、沈んだ心に追い打ちをかける一皿が出てきた。「初めて見た」と振り返るほどの大きな生け作り。優勝に向けて部屋が用意してくれたマダイだった。(朝刊21面)
 抜井規泰記者。「生き作り」という表記にも異和感があった。これは、記者の責任ではない「手引き」を見ると、「活き」は使わないうえに「造り」もやや特殊な表記。「生け作り」が本線で「生き作り」とも書く、となっている。個人的な語感では「いきづくり」。表記は「活き造り」かな。だって「今日の刺身」は「今日のお造り」でしょうに。「今日のお作り」は違う気がする。問題はそこではない。「振り返る」って何? 「初めて見るほどの大きな生け作り」でいいんじゃないかな。稀勢の里が前年夏場所に最終盤で崩れて優勝を逃したことを「振り返」っているのだが、全文にわたって妙に情緒的で気持ちが悪い。ついでに書くと、「部屋が用意してくれた」んならキャンセルしなよ。安くないんだから。おそらく後援会が用意していたんだろうな。そりゃ断われないよな。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201305200480.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201305200480


13-05-04
27日
ただ京都・大阪から1時間以上かかり、所蔵品は規格書、学術書、博士論文、アジア言語資料などが主だから、これはこれで敷居が高い。(朝刊31面)
 鈴木繁編集委員。典型的な誤用だよな。たいていの場合、「ハードルが高い」にすれば問題がない。

13-05-05
27日
地域図書館で使われるカバーごと透明な樹脂で覆う方式は、長期保存に向かないから、だそう。
 ↑の次の段落の結び。「誤用」ではないけど、無神経の部類。ブロの書き手が「、だそう。」と書くのを目にするのは珍しい。「だ。」「、だという。」「(、)だとか。」……etc.いくらでも書き方はあるでしょうに。
(朝刊31面)

http://book.asahi.com/booknews/update/2013052900003.html
================引用開始
国立国会図書館 人にこびず本に優しい「知識の泉」
[掲載]2013年05月27日



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はじめての国会図書館


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阿刀田高さん

 ない本はない日本最高の本の黄金郷。それが国立国会図書館だ。と同時にこんなにお高くとまった、つきあいにくい図書館もまたない。でも、それには深い事情が絡んでいる。
 国立国会図書館は1948(昭和23)年6月5日に開館した。
 終戦後、東京・上野には「帝国図書館」が残っていたが、新生ニッポンを推し進めようとした人々は「検閲制度の牙城(がじょう)」を嫌い、旧赤坂離宮(現迎賓館)を国会図書館に、いわば「指名」する。
 国立国会図書館法の前文にもある設立理念は「真理がわれらを自由にする」。政治に知性を欠いていたことが無謀な戦争へと向かわせたという認識の表明である。まずは国会議員の「知識の泉」たるべし。次いで行政・司法。国民へのサービスは最後にくる。
 「知識の泉」となるには、とにかく本を集めること。このため、国会図書館には「納本」という独特の制度がある。本や雑誌はいわずもがな。楽譜や地図、映画フィルム、CDなどの発行者も、定価の半額+送料の代償金と引き換えに納めなければならない。納本点数は昨年度で約100万。急激に、そして果てしなく巨大化する「バベルの図書館」でもある。
    ◇
 いま国立国会図書館は、東京本館、関西館、国際子ども図書館の3館体制。地域の図書館と比べると総じて使い勝手は芳しくない。
 まず、館外貸し出しをしていない。18歳未満だと子ども館以外は入ることさえできない。図書の閲覧は1回3冊までで、しかも出てくるまでに15分はかかる。夜間開館もない。フツーの人が気軽に足を運べる雰囲気じゃないのだ。
 「利用者拡大のPRってしたことがないんです。土曜ともなると検索用端末が足りなくなるので」とは東京本館の広報担当者。
 まだ余裕のある関西館は来館歓迎、深い茶色の木製開架書棚と机が並ぶ閲覧室もシックだ。ただ京都・大阪から1時間以上かかり、所蔵品は規格書、学術書、博士論文、アジア言語資料などが主だから、これはこれで敷居が高い。
 閲覧に供される本も武骨なたたずまいだ。付録や帯はもちろん、装丁家が思いをめぐらし作り上げた「本の顔」、表紙カバーもない。地域図書館で使われるカバーごと透明な樹脂で覆う方式は、長期保存に向かないから、だそう。
    ◇
 保存は永遠に続く。電子化すれば資料の損傷が防げ、閲覧の地域間格差も埋められる。関西館が行きにくい場所なのは、電子化済みの本たちの「貯蔵施設」としても期待されているため。いずれは増築し、東京本館の2倍近い2000万冊まで収蔵能力を拡張する計画だ。
 東京で電子化された資料はすでに225万点にのぼり、著作権の切れた刊行物47万点についてはインターネットで公開している。だれでも、無料で、24時間読める。牧歌的な中身なのに、刺激的なタイトルのせいで閲覧が集中し話題になった酒井潔『エロエロ草紙』(1930年)もその1点だ。
 東京本館では電子化の際の選別はしていない。知識の価値は時間が経過すると変わってしまうからだという。つきあいにくいけれど、懐の深いヤツではあるのだ。(編集委員・鈴木繁)

■見る
 近くにない本は、国会図書館から地域図書館などに取り寄せて閲覧することができる(一部費用は利用者負担)。インターネット経由で資料複写も可能。電話での資料案内も。

■訪ねる
 東京本館の最寄り駅は地下鉄各線の永田町。関西館はJR・祝園駅、近鉄・新祝園駅か近鉄・学研奈良登美ケ丘駅からバスで。国際子ども図書館はJR上野駅・鶯谷駅が近い。日曜・祝日(5月5日は子ども館のみ開館)、毎月第3水曜日、年末年始は閲覧・複写ができない。子ども館は月曜も休館。入館に必要なカードは外国からの旅行者でも交付してもらえる。

■保存重視、図書館の日銀 作家・山梨県立図書館館長の阿刀田高さん
 まだ赤坂離宮にあった時代から、国立国会図書館の職員を11年間やっていました。
 あの館は図書館の日本銀行なんですよ。図書館の図書館。国内図書館ネットワークの中心です。本の閲覧と保存は図書館業務の両輪ですが、国会図書館に限っては保存を重視せざるをえない。閲覧の機会が増えるとどうしても本は傷む。源氏物語の宿題に、いい参考書を探すような場所では、そもそもないんです。ただ、今は公共図書館の蔵書が利用の多い特定の本に偏りがち。知識層が不便を我慢して国会図書館に行ってしまう気持ちはよく分かります。
 本の保存を考えれば電子化の流れは避けられない。ネット経由の閲覧規模は拡大していくでしょう。けれど、「速く安く広く」の電子化は活字文化を支えてきた「命を削って著作する」という理念と合わない。日本の出版文化をどう支えるのか。国立国会図書館は、より難しい保存問題にやがて直面する気がします。
================引用終了
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フリーランスの編集者兼ライターです。

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