引用のご作法──資料1
あんまり気は進まないが、忘れてしまいそうなんで、記録を残しておく。
最初に疑問を感じたのはたしか下記のとき。
【以後」と「以降」の違い Yahoo!知恵袋〈2〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1865101822&owner_id=5019671
過去のベストアンサーとある方のコメントが酷似していた(後の例と比べると、これはまだ微妙な気もする)。「過去のベストアンサー」はたぶん無断引用。「ある方のコメント」が要約なのかホニャララなのかは原文がわからないので不明。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1282912477
「過去のベストアンサー」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「以後」も「以降」も、基準となる時点を含むことでは同じ用い方になる。
しかし、「後」が「のち」という名詞であるのに対し、「降」の方は「くだる」
という動詞の意味を持っている。
そのため、「以後」はその時点を含んでそのあとに続く部分を名詞的に捉える
のに対し、「以降」はそれを動詞的にとらえるところが異なっている。
「以後」はそれよりあとの時代・時点という立場での区切りとなるのに対し、
「以降」はそれよりあとに特定の事柄が継続して行われる場合に用いられる。
また、「以後」と「以降」は文法的な用法に異動が見られることも注意を要する。
たとえば、「以後」には「今後」の意味で「以後、気をつけなさい」のような
独立した用法がある。そのあとの状態が継続することから考えれば「以降」の
方が適しているように思えるが、「以降、気をつけなさい」のような用法はない。
この点では、この「以後」も単に「今まで」と「これから」を区切るだけの副詞
と考えるべきである。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1492037479
「ある方のコメント」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「以後」と「以降」
...「以」がつくときの意味は、「以上・以下」などのように、基準となるものを含むことになります。「4月以後」も「4月以降」も、「4月」という基準になる時点を含むことでは、同じ使い方になります。しかし、「後」が「のち」という名詞であるのに対し、「降」のほうは「くだる」という動詞の意味を持っています。
...以後・・・「4月以後の大事故」「4月以後の募集」
...以降・・・「4月以降の交通事故」「4月以降の警戒態勢」
...「以後」は、それよりあとの時点・時期・時代という立場での区切りになるのに対し、「以降」の方は、それよりあとに特定の事柄が継続して行われる場合です。「以後」と「以降」の意味にこのような違いがみられるのも、名詞的の「後」と動詞的の「降」の持つ基本的な意味の違いによるといえます。
...したがって、「以後」の場合はその事柄が1回だけであっても差支えありませんが、「以降」の方は、その事柄が継続して行われる場合の使い方になります。
...また、「以後」と「以降」の使い分けについては、文法的な用い方に異なる点が見られます。両者とも名詞に付いて接尾語のように用いられますが、「以後」には、「以後、気をつけなさい」のような独立した使い方があります。この場合は、そのあと同じ状態が継続することから考えれば「以降」の方が適しているように思われますが、「以降」にはそのような用法はありません。
...その点では、この副詞的な「以後」も、「以降」のような継続性を示すわけではなく、単に「今まで」と「これから」とを区切るだけの副詞と考えるべきです。
【参考文献】文化庁編集「言葉に関する問答集 総集編」P316~317より
最初に疑問を感じたのはたしか下記のとき。
【以後」と「以降」の違い Yahoo!知恵袋〈2〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1865101822&owner_id=5019671
過去のベストアンサーとある方のコメントが酷似していた(後の例と比べると、これはまだ微妙な気もする)。「過去のベストアンサー」はたぶん無断引用。「ある方のコメント」が要約なのかホニャララなのかは原文がわからないので不明。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1282912477
「過去のベストアンサー」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「以後」も「以降」も、基準となる時点を含むことでは同じ用い方になる。
しかし、「後」が「のち」という名詞であるのに対し、「降」の方は「くだる」
という動詞の意味を持っている。
そのため、「以後」はその時点を含んでそのあとに続く部分を名詞的に捉える
のに対し、「以降」はそれを動詞的にとらえるところが異なっている。
「以後」はそれよりあとの時代・時点という立場での区切りとなるのに対し、
「以降」はそれよりあとに特定の事柄が継続して行われる場合に用いられる。
また、「以後」と「以降」は文法的な用法に異動が見られることも注意を要する。
たとえば、「以後」には「今後」の意味で「以後、気をつけなさい」のような
独立した用法がある。そのあとの状態が継続することから考えれば「以降」の
方が適しているように思えるが、「以降、気をつけなさい」のような用法はない。
この点では、この「以後」も単に「今まで」と「これから」を区切るだけの副詞
と考えるべきである。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1492037479
「ある方のコメント」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「以後」と「以降」
...「以」がつくときの意味は、「以上・以下」などのように、基準となるものを含むことになります。「4月以後」も「4月以降」も、「4月」という基準になる時点を含むことでは、同じ使い方になります。しかし、「後」が「のち」という名詞であるのに対し、「降」のほうは「くだる」という動詞の意味を持っています。
...以後・・・「4月以後の大事故」「4月以後の募集」
...以降・・・「4月以降の交通事故」「4月以降の警戒態勢」
...「以後」は、それよりあとの時点・時期・時代という立場での区切りになるのに対し、「以降」の方は、それよりあとに特定の事柄が継続して行われる場合です。「以後」と「以降」の意味にこのような違いがみられるのも、名詞的の「後」と動詞的の「降」の持つ基本的な意味の違いによるといえます。
...したがって、「以後」の場合はその事柄が1回だけであっても差支えありませんが、「以降」の方は、その事柄が継続して行われる場合の使い方になります。
...また、「以後」と「以降」の使い分けについては、文法的な用い方に異なる点が見られます。両者とも名詞に付いて接尾語のように用いられますが、「以後」には、「以後、気をつけなさい」のような独立した使い方があります。この場合は、そのあと同じ状態が継続することから考えれば「以降」の方が適しているように思われますが、「以降」にはそのような用法はありません。
...その点では、この副詞的な「以後」も、「以降」のような継続性を示すわけではなく、単に「今まで」と「これから」とを区切るだけの副詞と考えるべきです。
【参考文献】文化庁編集「言葉に関する問答集 総集編」P316~317より
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