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引用のご作法──資料3


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194937816
「ある方」が[参考文献]としてあげた『言葉に関する問答集 総集編』(文化庁編集)の原文と思われるものがネット上にあった。これは[参考文献]なんだろうか。要約になっているのだろうか。
 なかでもヤバいのは下記の部分。意味不明か正反対の意味に見えるんですけど。
================引用開始
のように、単独で使う場合や複合語として用いられる場合に限られており、数詞に続いて使われるのが普通です。
================引用終了

「ある方」のコメント■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「全て"正解"」ではありませんが、間違いと断定することもできません。

...「常用漢字表」の音訓によれば、「箇」の音は「カ」(箇条、箇所)、「個」の音は「コ」(個人、個性、一個)となっています。
...当用漢字音訓表に「個」の音として掲げられているのは「コ」だけですから、それに従って書くとすれば、「箇条」「箇所」と書くべきです。
...ただし、国語審議会が昭和29年3月に報告した「当用漢字補正資料」によれば、「箇」の字を当用漢字表から削除し、そのかわりに「個」に「カ」という音を付け加えました。つまり、「個」で「箇」の代用をさせようとしたわけでする。この補正案は、単なる案にとどまって、従来の当用漢字の内容や、法令及び教育上の取扱いは、変更されませんでした。ところが、新聞界に限っては、昭和26年からこの補正案を紙面に採用することになり、各紙がいっせいに実施しました。そのため、新聞界では、「箇所」「箇条」と書かずに、「個所」「個条」のような用字法を採っているわけですが、実際の紙面では「個所」と「個条」の二語にしか用いず、「○個月」「○個国」「○個年」などは、すべて「○か月」「○カ国」「○か年」のように仮名表記を使っています。「個所」「個条」の場合でも、例えば、
......疑問の個所...工事個所...破損個所...一々の個条...各個条ごとに...個条書き
のように、単独で使う場合や複合語として用いられる場合に限られており、数詞に続いて使われるのが普通です。
...ところで、数詞に続けてモノを数えるときには、旧表記では「五ヶ所」「五ヶ条」のように小さく「ヶ」と書くことも行われました。また、固有名詞の場合にも「駒ヶ岳」「槍ヶ岳」「青ヶ島」のように書かれます。これらは、一般には、片仮名の「ヶ」を書いて、「カ」または「ガ」と読むのだと意識されているが、本来はそうではありません。この「ヶ」は片仮名ではなく、漢字の「个」(箇と同字)または「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものです。したがって、戦後の公用文や教科書などでは「ヶ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されてきています。新聞では、社によって方針がまちまちで、平仮名の「か」を大きく書くもの、片仮名の「カ」を大きく書くもの、また「カ」を小さく書くもの等に分かれています。片仮名を使ったり、あるいは小さい活字を使ったりするのは、旧表記で「ヶ」を小さく書いていたころの影響が残っているのでしょう。
...ところで、結論としては、漢字を使う場合は「箇」、仮名書きにする場合は、公用文や教科書のように平仮名の「か」を書くのが、現在のところ最も穏当な書き方と思われます。
...なお、「槍ヶ岳」「青ヶ島」のような固有名詞の場合は、その固有の書き方に従っていいわけです。ただし、「霞が関」「自由が丘」のように、住所表示の実施によって、表記の改められた例もあります。
[参考文献]『言葉に関する問答集 総集編』文化庁編集

回答日時:2012/10/3 11:15:22

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■引用終了


【エコなび日記】
http://plaza.rakuten.co.jp/econavi/diary/200811060000/
【ネタ元】と思われる記述■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「個」を常用漢字表外にカと読んでまで「個条書(き)」などとし、「箇」を不使用とすべきか
カテゴリ:PCソフト
標記は、'54年から新聞協会が決めた流儀です。

よい本が見つかりました。

文化庁編、言葉に関する問答集 総集編 新装版 (国立印刷局、2003、2005(新装版))
ISBN-10:4171960452
3,885円


政府刊行物ですので、ネット書店や一般書店では入手しづらいでしょう。

言葉に関する問答集 第1集('75)から第20集('94)までの全20集から集めたものです。古い文書ですから、出版から今日までの使われ方の変遷を考慮しなければならないことを前提にすれば、なかなか参考になる内容です。

「箇条書」、「箇所」についての解説は、第3集('77)の問46からのものです。

[問]「箇条書」とか「五箇所」とかいう場合、新聞によって「個条書」とか、「五個所」「五か所」「五カ所」「五ヵ所」と、さまざまな表記が行われているようだが、これはどういうわけか。
[答] 当用漢字音訓表に「個」の音として掲げられているのは「コ」だけであるから、それに従って書くとすれば、「箇条」「箇所」と書くべきである。ただし、国語審議会が昭和29年3月に報告した「当用漢字補正資料」によれば、「箇」の字を当用漢字表から削除し、そのかわりに「個」に「カ」という音を付け加えた。つまり、「個」で「箇」の代用をさせようとしたわけである。この補正案は、単なる案にとどまって、従来の当用漢字表の内容や、法令及び教育上の取扱いは、変更されなかった。ところが、新聞界に限っては、昭和29年4月からこの補正案を紙面に採用することになり、各紙がいっせいに実施した。そのため、新聞界では、「箇所」「箇条」と書かずに、「個所」「個条」のような用字法を採っているわけである。
 さて、新聞では補正案を採用したのにもかかわらず、実際の紙面では「個所」と「個条」の二語にしか用いず、「○個月」「○個国」「○個年」などは、すべて「○か月」「○ヵ国」「○か年」のように仮名表記を使っている。「個所」「個条」の場合でも、例えば、
  疑問の個所 工事個所 破損個所
  一々の個条 各個条ごと 個条書き
 のように、単独で使う場合や複合語として用いられる場合に限られており、数詞に続いて使われる場合は、仮名表記されるのが普通である。
 ところで、数詞に続けて物を数えるときには、旧表記では「五ヶ所」「五ヶ条」のように小さく「ヶ」と書くことも行われた。また、固有名詞の場合にも「駒ヶ岳」「槍ヶ岳」「青ヶ島」のように書かれる。これらは、一般には、片仮名の「ケ」をかいて、「カ」または「ガ」と読むのだと意識されているが、本来はそうではない。この「ケ」は片仮名ではなく、漢字の「个」(箇と同字)又は「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものである。したがって、戦後の公用文や教科書などでは「ケ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されてきている。新聞では、社によって方針がまちまちで、平仮名の「か」を大きく書くもの、片仮名の「カ」を大きく書くもの、また「ヵ」を小さく書くもの等に分かれている。片仮名を使ったり、あるいは小さい活字を使ったりするのは、旧表記で「ヶ」を小さく書いていたことの影が残っているのだろう。
 ところで、結論としては、漢字を使う場合は「箇」、仮名書きにする場合は、公用文や教科書のように平仮名の「か」を書くのが、現在のところ最も穏当な書き方と思われる。なお、「槍ヶ岳」「青ヶ島」のような固有名詞の場合は、その固有の書き方に従っていいわけである。ただし、「霞が関」「自由が丘」のように、住居表示の実施によって、表記の改められた例もある。
(3―46)
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