【引用のご作法10 「十」の読み方の話──「ジュウ」「ジッ」「とお」「と」……「ジュッ」】

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
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mixi日記2013年07月11日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1906878854

 2010年(平成22年)に常用漢字表が改定された。
 変更の概要はWikipediaが詳しい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E7%94%A8%E6%BC%A2%E5%AD%97

 主な改定内容。
●追加(196字)
挨 曖 宛 嵐 畏 萎 椅 彙 茨 咽 淫 唄 鬱 怨 媛 艶 旺 岡 臆 俺 苛 牙 瓦 楷 潰 諧 崖 蓋 骸 柿 顎 葛 釜 鎌 韓 玩 伎 亀 毀 畿 臼 嗅 巾 僅 錦 惧 串 窟 熊 詣 憬 稽 隙 桁 拳 鍵 舷 股 虎 錮 勾 梗 喉 乞 傲 駒 頃 痕 沙 挫 采 塞 埼 柵 刹 拶 斬 恣 摯 餌 鹿 𠮟 嫉 腫 呪 袖 羞 蹴 憧 拭 尻 芯 腎 須 裾 凄 醒 脊 戚 煎 羨 腺 詮 箋 膳 狙 遡 曽 爽 痩 踪 捉 遜 汰 唾 堆 戴 誰 旦 綻 緻 酎 貼 嘲 捗 椎 爪 鶴 諦 溺 填 妬 賭 藤 瞳 栃 頓 貪 丼 那 奈 梨 謎 鍋 匂 虹 捻 罵 剥 箸 氾 汎 阪 斑 眉 膝 肘 訃 阜 蔽 餅 璧 蔑 哺 蜂 貌 頬 睦 勃 昧 枕 蜜 冥 麺 冶 弥 闇 喩 湧 妖 瘍 沃 拉 辣 藍 璃 慄 侶 瞭 瑠 呂 賂 弄 籠 麓 脇 

●削除(5字)
勺 錘 銑 脹 匁

●追加音訓(29音訓)
委(ゆだねる)、育(はぐくむ)、応(こたえる)、滑(コツ)、関(かかわる)、館(やかた)、鑑(かんがみる)、混(こむ)、私(わたし)、臭(におう)、旬(シュン)、伸(のべる)、振(ふれる)、粋(いき)、逝(いく)、拙(つたない)、全(すべて)、創(つくる)、速(はやまる)、他(ほか)、中(ジュウ)、描(かく)、放(ほうる)、務(つとまる)、癒(いえる・いやす)、要(かなめ)、絡(からめる)、類(たぐい)

●変更音訓(1訓)
側(かわ) - 訓「かわ」を「がわ」に変更[5]。

●削除音訓(3音訓)
畝(せ)、疲(つからす)、浦(ホ)

備考欄等について以下の通り変更された。
変更
愛・岐・児・滋・城・神・鳥・富・分・良 - 備考欄に都道府県名を注記。
音 - 語例「音信不通」を「母音」に変更。備考欄「音信不通」の注記を削除。
堪 - 語例「堪能」を追加。備考欄に〈「堪能」は、「タンノウ」とも。〉と注記。
屈 - 語例「理屈」を追加。
十 - 備考欄に〈「ジュッ」とも。〉と注記。
従 - 語例「従って〔接〕」を削除。
昭 - 語例「昭和」を追加。
側 - 備考欄に〈「かわ」とも。〉と注記。
透 - 語例「透き間」を削除[6]。
破 - 語例「破棄」を追加。
力 - 凡例に注記[7]。

付表は以下の通り追加、変更された。
追加(6語)
鍛冶(かじ)、固唾(かたず)、尻尾(しっぽ)、老舗(しにせ)、真面目(まじめ)、弥生(やよい)
変更(5語)
居士(こじ) - 「一言居士」を「居士」に変更。
五月(さつき) - 「五月晴れ」を「五月」に変更。
お母さん(おかあさん) - 「お母さん」を「母さん」に変更。
お父さん(おとうさん) - 「お父さん」を「父さん」に変更。
海女(あま) - 「海女」を「海女・海士」に変更。

 さて、これを踏まえて本題に入る。
 問題は「十」の読み方。
 従来は「ジュウ」「ジッ」「とお」「と」だった。
 ただし、備考欄の変更のところに下記のようにある。
================引用開始
十 - 備考欄に〈「ジュッ」とも。〉と注記。
================引用終了

 どういうことなのか【改定常用漢字表】を確認すると、下記のようにある。
【改定常用漢字表】
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/kaitei_kanji_toushin.pdf
================引用開始

ジュウ  十字架,十文字  十重二十重(とえはたえ)
             二十・二十歳(はたち)
             二十日(はつか)
ジッ  十回       「ジュッ」とも。
とお  十,十日
と   十色,十重
================引用終了


「十」の読みとして「ジュッ」が認められたのか? 
 今回の改定に準拠している『記者ハンドブック』を見ると、「十」の読みは従来どおりになっている。
 なんでこんなことするのかな。「ジュッ」の読みを認めるならちゃんと認めればいいのに。こういう中途半端なことはやめてもらいたい。これでは、認められてはいないけど間違いではなさそう、くらいに考えるしかない。
 小学校ではどう教えるんだろうね。

 国立国語研究所の下記のサイトも参考になるだろう。
http://www.ninjal.ac.jp/publication/catalogue/kokken_mado/09/06/



【追記】
 下記を見ると、『言葉に関する問答集 総集編』という本に詳しく出ているらしい。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1496924774
 でも例によって引用のしかたがホニャララなので、本当はどんなことが書いてあるのかわからない。
 いったいどこからが、『言葉に関する問答集 総集編』にのっているのだろう。常識で考えれば、冒頭から「***以上」の前までだろう。
 しかし、『言葉に関する問答集 総集編』は常用漢字表が改訂される前に出版されているのだから、〈〔備考〕欄に、「ジュッ」とも.....と記載されて〉いるはずがない。
 2段落目の2行も『言葉に関する問答集 総集編』の記述とは思えな。いったいどこからどこまでが『言葉に関する問答集 総集編』からの抜粋なのだろう。

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