よく誤用と思われがちだけどじつは正しい言葉

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mixi日記2013年07月26日から

 前から気になっていた質問板。
 質問文の全文を転載し、回答に出てきた例を整理してみたい。
 ちなみに「よく誤用と思われがち」は重言だと思う。これが「とかく誤用と思われがち」だと、なぜか重言感が薄れる。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2161287.html
================引用開始
よく誤用と思われがちだけどじつは正しい言葉

日本語ブームのせいか、言葉に敏感な人が増えてきたように思います。
とてもいいことです。
が、敏感すぎるのも考えもので、たとえば
「彼は今だにその話を信じている」
などと書くと、必ずものすごい勢いで
「“今だに”は誤用で“未だに”が正しい」
という指摘がきます。
このサイトの過去質問などでも、そのようなやりとりを見かけることがあります。
しかし、ちゃんと辞書などを調べてみると、上の例のような「今だに」は必ずしも誤用ではなく、むしろ正当な用法であることがわかります。

同様に、
・違和感を感じる
・汚名挽回
・的を得る
など、私自身「正当だ」と言い切る自信まではないものの、議論の余地くらいはあるだろうと思われる表現でも、こんな表現をうっかりしようものなら問答無用でもの知らず扱いされかねない風潮もあるように感じます。

そこで質問ですが、このように「とかく誤用と思われがちだが、じつは正しい(少なくとも議論の余地くらいはある)」という表現がほかにもあれば、ぜひ教えてください。
投稿日時 - 2006-05-19 16:10:37
================引用終了

1)今だに
 これを正用とする根拠がわからない。下記には「誤り」と明記されている。いずれにしても、「いまだに」とひらがなで書くのが無難だろう。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%A0%E3%81%AB&stype=0&dtype=0
================引用開始
いまだ‐に【▽未だに】
[副]今になってもまだ。今もなお。「―雨が降っている」「―忘れられない」
◆「今だに」と書くのは誤り。
================引用終了

2)違和感を感じる
「重言」だろう。「重言ではない」という説も目にする。しかし、こんな無神経な言葉をあえて使う理由は見当たらない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10104949720
 
3)汚名挽回
 これも擁護する主張をたまに目にする。厳密には「誤用」ではないのかもしれない。しかし、「誤用」と指摘されそうな言葉をあえて使う理由は見当たらない。

4)的を得る
 これも擁護する主張をたまに目にする。『日本国語大辞典』が採用しているんじゃ「誤用」ではないのだろう。しかし、「誤用」と指摘されそうな言葉をあえて使う理由は見当たらない。
よくある誤用18──ラ抜き言葉 的を射る/的を得る 全然+肯定形
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n121646

5)一生懸命と一所懸命(No.1から)
 蘊蓄の定番。本来は「一所懸命」だけど、現在は「一生懸命」が一般的。「誤用」ウンヌンとは別次元の話。

6)全然+肯定(No.5から)
 ↑の4)のリンク先参照。いくつかのパターン分かれるが、「全然楽しい」は避けたほうが無難(重言?)

7)名誉返上(No.5から)
 それはさすがに……。

8)「ラ抜き言葉」(No.8から)
 かなり微妙な問題だけど、現段階では新聞をはじめとするまともな出版物では使われていない。↑の4)のリンク先参照。

9)凄い(No.10から)
 現段階では、「すごい+用言」は「「誤用」もしくは「俗用」。
【すごい すごく すごい+用言】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1356.html

10)「檄(ゲキ)を飛ばす」(No.10から)
 これはもう「誤用」と主張しても無理だろう。不満のある人は朝日新聞へどうぞ。
【よくある誤用 : よくある誤用10──もはや誤用とは言えない ごぼう抜き 檄を飛ばす 白羽の矢が立つ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2485.html
【朝日新聞から総索引(2002年~)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

11)「1万円お預かりします」(No.15から)
 どうして「誤用」と言えるのか謎。
よくある誤用41──定番の質問。「○○円、頂きます」「○○円、頂戴いたします」「○○円、お預かりします」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n142055

12)「ご注文はこれでよろしかったでしょうか?」(No.15から)
 どうして「誤用」と言えるのか謎。
43定番の質問/バイト敬語。「よろしかったでしょうか?」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n146529

13)「申し訳ありません」(No.15から)
14)「とんでもありません」(No.15から)
よくある誤用6──誤用とは言い切れない例 申し訳ありません とんでもありません とんでもないです
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n116373

 結局、目新しい話はひとつもなかった(泣)。


【追記】
「汚名挽回」が誤用でないという論理。それを当方に訊かれても……。
 下記あたりでいかがでしょう。
【誤字等の館:汚名挽回】
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/torii006.html

【「汚名挽回」という日本語は間違いなのかどうか - The Midnight Seminar】
http://kawabata.hatenablog.com/entry/2013/02/11/115134

【2012-08-29 「汚名挽回」と「汚名返上」】
http://d.hatena.ne.jp/hiiragi-june/20120829
http://d.hatena.ne.jp/hiiragi-june/20120905

「今だに」に関してはおっしゃるとおりでしょう。
「いまだに」の「いま」は元々は「今」だと思います。ただ、当方は基本的に「現在の使われ方」を重視します。明らかな誤用の場合は「(いくら使う人が多くても)誤用は誤用」ですが。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%A0&stype=0&dtype=0
================引用開始
いま‐だ【▽未だ】
[副]

1 今になってもまだ実現していないさま。「―はっきりしない事故原因」

2 以前のままであるさま。「周囲の山々は―冬の装いである」

◆漢文訓読で「未」を「いまだ…ず」と読むことから、打消しの語を伴って用いられることが多い。「いま」は「今」、「だ」は「だに」の「だ」とも、副詞をつくる接尾語「だ」ともいわれる。
================引用終了
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汚名挽回

これを「誤用でない」というのは、どういう論理なのですか?
勿論、アヤをつけているのではなくて、まったく想像がつかないのでよろしかったら教えてください、という意味ですが。

「今だに」については、そもそもの成り立ちを考えれば「だに」は、「かくとだに」とか「一顧だにしない」「○○だに無い」など、正式な名称や理屈は知らないけれども「~さえも」を強調する表現なのではないかと思い、だとすれば「今でさえも」を「今+だに」とするのは、少なくとも「そもそもは」正しかったんじゃないのかな、という気もします。
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