突然ですが問題です【日本語編171】──敬語の難問6 尊敬語 謙譲語 丁寧語 おる 申す

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2013年09月27日から

【問題】
 敬語の問題です。以下、煩雑になるのを避けるため、敬語を「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3分類で考えます。

【問1】
 接頭語の「お/ご」は、文脈によって3種類の敬語の働きをもつことを例示しなさい。

【問2】
 文脈によって異なる種類の敬語の働きをする動詞の例をあげなさい。
 ただし、「おる」「申す」は煩雑になるので除外します。

※参考日記
981)突然ですが問題です【日本語編156】──敬語の難問3 申される 申された【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1898216600&owner_id=5019671

998)突然ですが問題です【日本語編157】──敬語の難問4 おられる おられた【解答?編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906142483&owner_id=5019671



【解答?例】
【問1】
 先生へ差し上げるおみやげ→尊敬語
 先生から頂いたおみやげ→謙譲語
 あの店でおみやげを売っている→美化語

 さらに詳しく書くと下記のようになる。
【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行) 】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327.html
================引用開始
【引用部】
 なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
 接頭語の「お/ご」の解説のなかにある記述。「お/ご」は〈機能〉の面から見ると4種類ある。
1)尊敬語
2)謙譲語I
3)丁寧語
「お暑いですね」「お寒うございます」
4)美化語
 下記に書いたように、3つの〈機能〉をもつ「お/ご」はほかにもありそう。
673)緊急! 突然ですが問題です【日本語編92】──「お料理」「お手紙」の「お」の意味 【解答?編】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2276.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1813769245&owner_id=5019671
 本書の解説中にあるようにすべてを「美化語」と考えるほうがいいのかもしれない。
================引用終了

【問2】
「おる」「申す」以外には思いつきません(泣)。
 Web辞書によると「ござる」が尊敬語と丁寧語の働きをもっているそうですが、丁寧語ではない可能性がある。

【よくわからない解説】
■Web辞書『大辞泉』から(『大辞林』もほぼ同様)
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%81%94%E3%81%96%E3%82%8B&stype=0&dtype=0
================引用開始
ござ・る【御座る】
[動ラ四]《四段動詞「ござある」の連体形「ござある」の音変化》

1 「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。
「お奏者はどこもとに―・るぞ」〈虎明狂・餅酒〉
2 「ある」の意の尊敬語。おありになる。
「茗荷(めうが)をこし召さぬほどに、御失念は―・るまい」〈虎清狂・鈍根草〉
3 「行く」「来る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。
「いや、誰ぞと存じたれば、やれやれようこそ―・ったれ」〈虎清狂・禁野〉
4 「ある」の意の丁寧語。あります。ございます。
「奏聞申サウズル事ガ―・ル」〈天草本伊曽保・イソポが生涯〉
(中略)

◆室町時代から江戸時代までは広く用いられたが、否定形には室町時代には「ござない」が、江戸時代では「ござらぬ」が使われた。また、江戸時代に入ると「まする」「ます」を伴う形がしだいに一般化し、現代では特殊な場合を除いて「ございます」の形が普通になった。
================引用終了

 これを見る限り、尊敬語でもあり、丁寧語である。
 だが、下記でも見たように、『大辞泉』(『大辞林』も同様)の「丁寧語」という言葉の使い方には疑問が残る。
【参る 参ります 参りましょうか 参りましょう】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2877.html

 下記の記述を見ると、「丁寧語」の解釈はおかしくない。
 なぜ「参る」や「ござる」が「丁寧語」になるのだろう。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E4%B8%81%E5%AF%A7%E8%AA%9E&stype=0&dtype=0
================引用開始
ていねい‐ご【丁寧語】
敬語の一。話し手が聞き手に対し敬意を表して、丁寧にいう言い方。現代語では「ます」「です」などの助動詞、古語では「はべり」「候ふ」などの補助動詞をつけていう。

◆「(で)ございます」は「ます」「です」よりも高い敬意を表す。
================引用終了

 いずれにしても〈現代では特殊な場合を除いて「ございます」の形が普通になった〉んだからあまり近寄りたくない。
 ちなみに「ございます」は丁寧語。これがまたややこしい話なので、詳しくは改めて。
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