【死語の話──スポーツ系の真死語「ウルトラC」「大車輪」 「天声人語」から】辞書

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2013年10月19日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914283617&owner_id=5019671

 直接的には下記の続きだろうな。
【死語の話──分類法の提案「真死語」「モノ死語」「死語」「瀕死語」「転語」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1914037610&owner_id=5019671

 2013年10月7日の「天声人語」を読んで、強い異和感を覚えた。全文は省略。
 イチバン気になったのはオチの強引さ。〈話は違うが「ひねり」は新聞コラムにも欠かせない〉って、強引なのはいつものパターンなんだから、わざわざ〈話は違うが〉と断わる意味がわからない。〈「ひねり」が重要なのは新聞コラムも同様だ〉くらいでいいのでは。そのあとには〈無理なひねり〉は〈失笑を買う〉とまで書いているのは、自覚があるんだろうな。〈ここはありきたり〉って、全然ありきたりじゃない。それにもまして異和感があるのが、〈体操男子の大車輪の活躍に拍手を送りたい〉って記述。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E5%A4%A7%E8%BB%8A%E8%BC%AA&stype=0&dtype=0
================引用開始
だい‐しゃりん【大車輪】
1 大きい車輪。
2 鉄棒・平行棒・段違い平行棒などで、バーを支点として体をまっすぐに伸ばしたまま大きく回転する技。車輪。
3 ある目的を達成するために、一生懸命にやること。「―で仕上げる」
================引用終了

■Web辞書『大辞林』から
http://dictionary.nifty.com/word/%E5%A4%A7%E8%BB%8A%E8%BC%AA?dic=daijirin
================引用開始
だいしゃりん【大車輪】
①大きな車輪。
②器械体操の鉄棒で,体を伸ばして鉄棒を中心に大きく回転する技。
③一生懸命に奮闘すること。 「 -で仕事を片付ける」
================引用終了

「大車輪」って、久しぶりに聞いた。ほとんど「真死語」なんだろうな。
 問題はどういう意味かってこと。2つのWeb辞書の記述は怖いほど似通っている。「3」の意味は当然「2」から出ていると思ったが、そうでもないのかもしれない。
 Web辞書を見る限り、一生懸命にやれば「大車輪」らしい。それが事実なら、「天声人語」の記述も何もおかしくない。
 でもさ。そんなことを言うと、大会に出るスポーツ選手はみんな「大車輪」になる。
 違うだろ。
 ここから先は主観がまじります。このあたりの使い方の微妙さが「真死語」に追いやられた理由のひとつかもしれない。
 わかりやすいのは、野球のピッチャーだろうか。現代のように、中6日のローテーションをキッチリ守って20勝をあげても、「大車輪」とは言いにくい。かつての鉄腕・稲尾のように先発もすれば救援もする。中1日での先発も当たり前……あたりだと大車輪だろう。これだとシックリくる。
 あるいは、サッカーでMFの選手が2得点をあげたうえで、守備でも再三にわたって献身的なプレーをした……これなら「大車輪」と言っていい気がする。FWの選手が攻撃に専念してハットトリックを記録……だと微妙になる。
 要は、通常の役割以上の活躍をするのが「大車輪」なのでは。いいかえるなら「八面六臂」がシックリ来る。「獅子奮迅」もアリかな。
「天声人語」の〈体操男子の大車輪の活躍に拍手を送りたい〉はどうか。素晴らしい演技で、すばらしい成績だけど、「大車輪」はピント外れだと思う。

 もうひとつの「真死語」候補は「ウルトラC」。そりゃ、難度がGまで行ったら、「ウルトラC」の意味がわからなくなる。
 この「難度」の話は前にも書いている。「天声人語」がらみだと下記かな。約1年前には「難易度」って書いていたけど、今回は「難度」にしている。誰かが教えてくれたのだろうか。(12-08-01) 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2458.html
================引用開始
 どうやら当方はいまの「天声人語」の書き手と相性がよくないらしい。ジックリ読むとたいていひっかかる箇所が出てくる。細かい部分や、技巧的に感じられる部分(これがまた多い)は無視する。
〈「ウルトラC」はすっかり定着し、辞書にも収まっている〉……どっちかと言うと死語でしょ。
〈G線上で競われた〉……そういう場合はカギカッコをつけて「G線上」にするなどしませんか。直後にある「お色直し」のように。
 イチバン気になったのは〈当時の難易度はA、B、Cのみで、最難のCを超える究極の大技を意味した〉って部分。やはり体操の話なんだから「難度」でしょう。
================引用終了
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