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「いま、先生がいらっしゃいますからね」「先生に診ていただきましょうね」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1906376407&owner_id=5019671

mixi日記2014年03月31日から

 テーマトピは下記。
【違和感を感じる表現】
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=576&community_id=125916&bbs_id=26592514
================引用開始
病院で看護師が患者やその家族と話す時、「今、先生がいらっしゃいますからね」とか「先生に診て頂きましょうね。」とかいうのが気になります。

たぶん患者サイドに立っているつもりなんでしょうが、患者にとってはやはり看護師も病院の人間です。正しい敬語を使ってほしいです。
================引用終了

 かなり微妙な話になる。
 トピに書いたとおり〈「正しい敬語」でなおかつ不自然ではない言い方〉がわからない。
「患者やその家族」の年齢がいくつなのか、が大きなポイントだろう。外来患者か入院患者かでも違う気がする。
 患者が子供(小学生くらいまでかな)なら、とくに問題は感じられない。大人の患者にこういう言い方をしたら、敬語以前の問題って気がする。これが高齢者だと、なぜか子供相手のような言葉づかいが慣例化しているような……。
 とくに気になるのが語尾の「(から)ね」。これをとると、大人相手でも問題がなくなり、やっと敬語の話になる(相当強引な書き方だな)。
1)「いま先生がいらっしゃいます」
2)「先生に診ていただきましょう」

 会社に置きかえて、秘書と社長(正確には「社長の○○」とか単に「○○」と言うべきって説もあるが、「社長」にしておく)だと話が早い。
「ただいま社長が参ります」
「社長が拝見いたします」くらいだろうか。人物関係によって大きくかわりそう。
「ましょう」のニュアンスを残したいなら……これが妙にむずかしい。「社長の(ご)判断を仰ぎましょう」くらいだと社内の人間に対する言い方になってしまう。
 看護師と医師になると、かなり違ってくる。理由はいくつか考えられるが、決定打になりそうにない。
 子供の患者に対して「参ります」は異様。そうなると、患者の年齢によって「いらっしゃいます」と「参ります」を使い分けるのが正解なのだろうか。子供の患者と大人の付き添いの場合は……。
 こういう問題に「正解」はないのだろうが、尊敬語や謙譲語を使わずに「来ます」と言うのが無難なのかもしれない。「担当医」よりも「先生」のほうが自然では。「先生」は本来は敬称だけど、かなり敬度も下がっている気がするし。
 とくに外来患者の場合は「担当医」は、ちょっとヘン。入院患者の場合は「担当医」ではなく「○○先生」のほうが自然だろう。

 1)はそっけないけど、「いま先生が来ます」くらいかな。
 ただ、これってどういうときに使うのか……という疑問は感じる。何か事情があってよほど待たせない限り、大人に対してはあまり言わないのでは。「……で席を外していますが、間もなく戻ります」とかじゃないかな。
 入院患者に「もうすぐ○○先生が(回診に)来ます」ならわかるが。もう少し丁寧にと言うことなら、個人的には「いらっしゃいます」のほうが自然に感じる。「参ります」には異和感がある。
 こういうことをわざわざ言うのは子供相手だろう、と考えると話は初めに戻る(笑)。

 問題は2)。
「先生に診てもらいましょう」
「先生が診察します」
 くらいかな。この2つはかなりニュアンスが違う気がする。
 これもどういうときに使うのか……という疑問は感じる。これもはじめに戻ることになりそう。
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