突然ですが問題です【日本語編198】── 怖い 恐ろしい
下記の仲間。
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【11】
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mixi日記2014年06月25日から
【問題】
下記の辞書の記述を一応参考にして、以下の【問】に答えなさい。
【問1】
「怖い」を使った例文で、「恐ろしい」と入れかえることができない例をあげなさい。
【問2】
「恐ろしい」を使った例文で、「怖い」と入れかえることができない例をあげなさい。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/31382/m0u/
================引用開始
おそろし・い【恐ろしい】
[形][文]おそろ・し[シク]《動詞「恐る」の形容詞化》
1 危険を感じて、不安である。こわい。「―・い目にあう」「戦争になるのが―・い」「ほめるだけほめて後が―・い」
2 程度がはなはだしい。
㋐驚くほどすぐれている。はかりしれない。「―・く頭の回転が速い」「人の一念とは―・いものだ」
㋑驚きあきれるほどである。ひどい。「―・く寒い」「こんなことも知らないとは―・い」
[派生]おそろしがる[動ラ五(四)]おそろしげ[形動]おそろしさ[名]
[用法]おそろしい・[用法]こわい――「草原で恐ろしい毒蛇にあい、怖かった」「彼の恐ろしい考えを知って、怖くなった」のように用いる。それぞれの「恐ろしい」「怖い」を入れ換えるのは不自然である。◇「恐ろしい」は、「怖い」に比べて、より客観的に対象の危険性を表す。「怖い」は主観的な恐怖感を示す。「草原で恐ろしい蛇にあって」も「怖い」とは感じない場合もあるわけである。◇「恐ろしい」は、「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」のように、程度がはなはだしいとか、驚くほどだ、ということを示す場合もある。この場合、「怖い」とはふつう言わない。「怖いほどの人出」と言えば、自分に危険が及びそうな、という主観的表現となる。
怖い(こわい) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
================引用終了
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/3889/m0u/%E6%80%96%E3%81%84/
================引用開始
恐ろしい(おそろしい)/怖い(こわい)
[共通する意味]
★身に危険を感じ不安である。
[英]
fearful
[使い方]
〔恐ろしい〕(形)▽恐ろしくなって逃げ出した▽恐ろしい目にあう
〔怖い〕(形)▽もうあんな怖いことはこりごりだ▽夜道が怖い
[使い分け]
【1】「怖い」は、「恐ろしい」よりも主観性の強い語である。
【2】「恐ろしい」には、「恐ろしく大きい」のように物事の程度が甚だしいという意味や、「習慣とは恐ろしいもので…」のように、驚くほどであるという意味もある。
[対比表]
…人 …毒をもつクモ… もの見たさ 私は雷が…
恐ろしい ○ ○ - △
怖い ○ - ○ ○
================引用終了
【解答?例】
【問1】
想起できません。
【問2】
想起できません。
【よくわからない解説】
なんとなくわかる気がしなくはないけど、やはり無理だと思う。
辞書の解説を確認する。
『大辞泉』から。
================引用開始
[用法]おそろしい・[用法]こわい――「草原で恐ろしい毒蛇にあい、怖かった」「彼の恐ろしい考えを知って、怖くなった」のように用いる。それぞれの「恐ろしい」「怖い」を入れ換えるのは不自然である。◇「恐ろしい」は、「怖い」に比べて、より客観的に対象の危険性を表す。「怖い」は主観的な恐怖感を示す。「草原で恐ろしい蛇にあって」も「怖い」とは感じない場合もあるわけである。◇「恐ろしい」は、「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」のように、程度がはなはだしいとか、驚くほどだ、ということを示す場合もある。この場合、「怖い」とはふつう言わない。「怖いほどの人出」と言えば、自分に危険が及びそうな、という主観的表現となる。
================引用終了
「恐ろしい」と「怖い」を入れかえた「草原で怖い毒蛇にあい、恐ろしかった」「彼の怖い考えを知って、恐ろしくなった」は不自然らしい。そうなんだろうか。あえて言うなら「怖い考え」には少し異和感があるかもしれない。これが「怖い顔」なら異和感が薄れる。
「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」は「怖い」とは「ふつう言わない」らしい。「怖いほどの人出」(なぜか「怖い」だと「ほどの」が自然。「怖いばかりの」は少しだけ不自然。間違いではないと思う)は「自分に危険が及びそうな」というニュアンスになるらしい。ホント?
『goo類語辞書』から。
ほとんどの例文は、「恐ろしい」でも「怖い」でも通用する。
ただ、「非常に」の場合の「恐ろしく」は「怖く」にはできない。そのかわり、「怖いほど」なら異和感がない。「怖いほど大きい」「怖いほど切れる」……etc.。
「習慣とは恐ろしいもので~」だと一種の慣用句だろう。「習慣とは怖いもので~」はダメなのだろうか。
「怖いもの見たさ」はコテコテの慣用句だろう。これはさすがに「恐ろしいもの見たさ」にはできない。
ちなみに北海道弁の「こわい」(漢字で書くとたぶん「怖い」だろう)は「疲れる」の意味。これは「恐ろしい」にはできない(笑)。
それでもまだ↑の「怖い」と「恐ろしい」の使い分けはある程度の説得力をもっている気がする。
ここから類推したのかなんなのかよくわからないが、「怖い」と「恐い」にも同様の違いがあるという説が広まりつつある。しかも説明をよく読むと、上の辞書から勝手にもってきている。
それはいくらなんでも……。
【引用のご作法26 「怖い」と「恐ろしい」 「怖い」と「恐い」】
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【問題】
下記の辞書の記述を一応参考にして、以下の【問】に答えなさい。
【問1】
「怖い」を使った例文で、「恐ろしい」と入れかえることができない例をあげなさい。
【問2】
「恐ろしい」を使った例文で、「怖い」と入れかえることができない例をあげなさい。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/31382/m0u/
================引用開始
おそろし・い【恐ろしい】
[形][文]おそろ・し[シク]《動詞「恐る」の形容詞化》
1 危険を感じて、不安である。こわい。「―・い目にあう」「戦争になるのが―・い」「ほめるだけほめて後が―・い」
2 程度がはなはだしい。
㋐驚くほどすぐれている。はかりしれない。「―・く頭の回転が速い」「人の一念とは―・いものだ」
㋑驚きあきれるほどである。ひどい。「―・く寒い」「こんなことも知らないとは―・い」
[派生]おそろしがる[動ラ五(四)]おそろしげ[形動]おそろしさ[名]
[用法]おそろしい・[用法]こわい――「草原で恐ろしい毒蛇にあい、怖かった」「彼の恐ろしい考えを知って、怖くなった」のように用いる。それぞれの「恐ろしい」「怖い」を入れ換えるのは不自然である。◇「恐ろしい」は、「怖い」に比べて、より客観的に対象の危険性を表す。「怖い」は主観的な恐怖感を示す。「草原で恐ろしい蛇にあって」も「怖い」とは感じない場合もあるわけである。◇「恐ろしい」は、「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」のように、程度がはなはだしいとか、驚くほどだ、ということを示す場合もある。この場合、「怖い」とはふつう言わない。「怖いほどの人出」と言えば、自分に危険が及びそうな、という主観的表現となる。
怖い(こわい) ⇒類語辞書で詳しい使い方を調べる
================引用終了
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/3889/m0u/%E6%80%96%E3%81%84/
================引用開始
恐ろしい(おそろしい)/怖い(こわい)
[共通する意味]
★身に危険を感じ不安である。
[英]
fearful
[使い方]
〔恐ろしい〕(形)▽恐ろしくなって逃げ出した▽恐ろしい目にあう
〔怖い〕(形)▽もうあんな怖いことはこりごりだ▽夜道が怖い
[使い分け]
【1】「怖い」は、「恐ろしい」よりも主観性の強い語である。
【2】「恐ろしい」には、「恐ろしく大きい」のように物事の程度が甚だしいという意味や、「習慣とは恐ろしいもので…」のように、驚くほどであるという意味もある。
[対比表]
…人 …毒をもつクモ… もの見たさ 私は雷が…
恐ろしい ○ ○ - △
怖い ○ - ○ ○
================引用終了
【解答?例】
【問1】
想起できません。
【問2】
想起できません。
【よくわからない解説】
なんとなくわかる気がしなくはないけど、やはり無理だと思う。
辞書の解説を確認する。
『大辞泉』から。
================引用開始
[用法]おそろしい・[用法]こわい――「草原で恐ろしい毒蛇にあい、怖かった」「彼の恐ろしい考えを知って、怖くなった」のように用いる。それぞれの「恐ろしい」「怖い」を入れ換えるのは不自然である。◇「恐ろしい」は、「怖い」に比べて、より客観的に対象の危険性を表す。「怖い」は主観的な恐怖感を示す。「草原で恐ろしい蛇にあって」も「怖い」とは感じない場合もあるわけである。◇「恐ろしい」は、「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」のように、程度がはなはだしいとか、驚くほどだ、ということを示す場合もある。この場合、「怖い」とはふつう言わない。「怖いほどの人出」と言えば、自分に危険が及びそうな、という主観的表現となる。
================引用終了
「恐ろしい」と「怖い」を入れかえた「草原で怖い毒蛇にあい、恐ろしかった」「彼の怖い考えを知って、恐ろしくなった」は不自然らしい。そうなんだろうか。あえて言うなら「怖い考え」には少し異和感があるかもしれない。これが「怖い顔」なら異和感が薄れる。
「日曜の行楽地は恐ろしいばかりの人出だ」「習慣とは恐ろしいものだ」は「怖い」とは「ふつう言わない」らしい。「怖いほどの人出」(なぜか「怖い」だと「ほどの」が自然。「怖いばかりの」は少しだけ不自然。間違いではないと思う)は「自分に危険が及びそうな」というニュアンスになるらしい。ホント?
『goo類語辞書』から。
ほとんどの例文は、「恐ろしい」でも「怖い」でも通用する。
ただ、「非常に」の場合の「恐ろしく」は「怖く」にはできない。そのかわり、「怖いほど」なら異和感がない。「怖いほど大きい」「怖いほど切れる」……etc.。
「習慣とは恐ろしいもので~」だと一種の慣用句だろう。「習慣とは怖いもので~」はダメなのだろうか。
「怖いもの見たさ」はコテコテの慣用句だろう。これはさすがに「恐ろしいもの見たさ」にはできない。
ちなみに北海道弁の「こわい」(漢字で書くとたぶん「怖い」だろう)は「疲れる」の意味。これは「恐ろしい」にはできない(笑)。
それでもまだ↑の「怖い」と「恐ろしい」の使い分けはある程度の説得力をもっている気がする。
ここから類推したのかなんなのかよくわからないが、「怖い」と「恐い」にも同様の違いがあるという説が広まりつつある。しかも説明をよく読むと、上の辞書から勝手にもってきている。
それはいくらなんでも……。
【引用のご作法26 「怖い」と「恐ろしい」 「怖い」と「恐い」】
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