【「お恥ずかしい」の「お」】教えて! goo

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日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【12】
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&id=1920318468


 テーマサイトは下記。
【「大変お恥ずかしいです」の「お」は自然でしょうか】教えて! goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8685923.html

 質問の一部をひく。
================引用開始
日本語を勉強中の中国人です。「大変お恥ずかしいです」という日本語は自分の行為に対して言っているのでしょうか。それとも他人の行為に対して言っているのでしょうか。なんだか前者のような気がするのですが、自分の行為にならなぜ「お」をつけるのでしょうか。
================引用終了

 質問者は、最近「教えて! goo」でさまざまな質問をしている。
 微妙な敬語の問題を単発で訊くので、回答が錯綜気味。典拠も示さずに主観で好き勝手なことを書いている回答が多いので、訊けば訊くほど訳がわからなくなっている印象がある。少なくとも当方は、回答をひととおり読むと何を信じていいのかわからなくなる。
 微妙な敬語の問題は、しかるべきテキストで系統立てて学ばないと正しくは理解できないと思う。
 ↑の質問もあまりにもいろいろな問題を含んでいて、簡単には説明できない。
 まず、自分の行為につける「お/ご」の話。ネイティブ並みに(ときには「以上に」)日本語を理解している人だが、ここでつまずきますか。
よくある誤用33──敬語編3 自分の行動などにつく「お/ご」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n133134

 今回の話がややこしいのは、形容詞の「お恥ずかしい」が「お恥ずかしい話」の省略ともとれること。接頭語の「お/ご」は名詞か動詞につくことが多く、形容詞につく例は少ない。とくに謙譲語は少ない。「恥ずかしい話」の省略と考えるなら、「お恥ずかしい話」は名詞につく「お/ご」と考えるのが簡明。自分の話なのでよくある謙譲語と考えてよいだろう。
 問題は形容詞と考えた場合。
 大前提として、「恥ずかしいです」を許容するか否かが悩ましい。本意ではないが、「許容」するしかないだろう。
【57定番の質問──「形容詞終止形」+「です」 うれしいです うれしかったです】
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n294195

 敬語の問題と考えると骨が折れる……と考えたが、意外な(←オイ!)ところに活路があった。
http://kotobank.jp/word/%E5%BE%A1%E3%83%BB%E9%98%BF%E3%83%BB%E6%96%BC?dic=daijirin&oid=DJR_o_-130
================引用開始
大辞林 第三版の解説
お【御・阿・於】

( 接頭 )
〔「おおみ(大御)」が「おおむ(おおん)」「おん」を経て「お」と転じてできた語〕
①名詞に付く。
㋐相手や第三者に対する敬意とともに,相手のもの,相手に関するものであることを表す。 「あの方の-帽子」 「 -子様」
㋑丁寧の意を表す。上品に表現しようとする気持ちをこめても用いる。 「 -茶」 「 -しるこ」 「 -値段」
②(「阿」「於」とも書く)女性の名前に付けて,親愛感を添える。 「 -菊」 「 -富さん」
③動詞の連用形・名詞に付く。
㋐「なさる」「になる」「遊ばす」「くださる」「いただく」「だ」などの語を伴い,その動作の主に対する敬意を表す。 「 -いでなさる」 「 -世話になる」 「 -読みあそばす」 「 -書きくださる」 「 -越しいただく」 「社長が-呼びだ」
㋑和らげた命令表現をつくる。目上には使わない。 「 -黙り」 「そう-し」 「早く-はいり」
㋒「する」「いたす」などの語を伴って,自分の側の動作について,動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。 「かばんを-持ちいたしましょう」 「御注文の品を-届けに上がりました」 「先生を-呼びする」
④形容詞・形容動詞に付く。
㋐丁寧・上品に表現する。 「 -暑うございます」
㋑相手や第三者に対する敬意を表す。 「さぞ-さびしいことでしたでしょう」 「 -きれいでいらっしゃる」
⑤㋐(尊敬の表現を裏返しにして)皮肉やからかいの気持ちを表す。 「 -高くとまっている」 「とんだ-荷物をかかえこんだ」 「 -えら方」
㋑謙遜・卑下の気持ちを表す。 「 -恥ずかしゅうございます」 「 -粗末でした」 → ご(御)
================引用終了

〈⑤㋑謙遜・卑下の気持ちを表す。〉と考えるのが簡明だろう。辞書の記述を見る限り、形容詞にも名詞にもつく。
 ツッコミどころはあるが、とりあえず典拠になりそう。
 敬語の話はほとんどの場合辞書をひいてもラチがあかない……と考えていたが、こういうこともあるのね。

 以下はほぼ余談。
 ↑で〈敬語の問題と考えると骨が折れる〉と考えた理由。
 敬語の問題というアプローチだと、「お/ご」は下記のようになる。
【「おうち」と「お話」についての質問です】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8680207.html
『敬語再入門』のP.124の記述をもう少し詳しく抜粋する。
 接頭語の「お/ご」の解説のなかにある記述。「お/ご」は〈機能〉の面から見ると4種類ある。
1)尊敬語
・お帰り・ご結婚(動作性の名詞)
・おからだ・ご職業(一般の名詞)
・お若い・おきれい・ご熱心(形容詞・形容動詞)
・お早々と・ごゆっくり(副詞)
2)謙譲語I
・お手紙・ご挨拶(§48で触れたもの。これらは尊敬語としての用法もあり)
・ご迷惑(をかける)・ご無礼(謙譲語I専用のもの)
3)丁寧語
「お暑いですね」「お寒うございます」(聞き手のいるときに限り、必ず「です」や「ございます」を伴う)
4)美化語
「お菓子・ご飯」
 このほかに、すでに美化語とは言いにくいもの(「おかず」など)、皮肉・茶化したものも。

 最初は形容詞なので「丁寧語」かと思った。しかし、内容は自分(側)のことだし、〈「です」や「ございます」〉を伴わないことを考えると、違う気がする。
 ↑を見る限り謙譲語(たぶん専用)は、形容詞がないように見えなくはない。実際には、「お恥ずかしい」「お見苦しい」など、いくつかありそう。
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