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よくある誤用38──間違えやすい慣用句〈3〉 煮詰まる ダントツ1位 的を得たアドバイス 元旦

1)昨年は、仕事が煮詰まって大変でしたね
2)昨年はダントツ1位、素晴らしかったですね
3)先輩の的を得たアドバイス、本当に助かりました
4)遅れて発送しておきながら“元旦”と書く



■tobiの感想
 テーマは「年賀状や仕事メールなどで使いそうな言葉で、間違えやすい日本語」なんだそうな。例によって細かい話はキリがなくなるので無視する。たとえば「プリント全盛期」って何、とか。
 これってさ。ありがちな誤用の話を無理矢理年賀状に当てはめてないか?
 年賀状の心得ということなら、宛名の敬称をどうするとか、忌み言葉だとか、ほかにいくらでもあるような。


「昨年は、仕事が煮詰まって大変でしたね」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n121351
 正しく書き直すと下記になるそうです。
「昨年は、仕事が行き詰まって大変でしたね」 
 そんなことを年賀状に書く●●がいるか。「昨年は、大変な一年でしたね」くらいならアリだろう。新年早々「行き詰まって」って、縁起でもない。
 電車の事故でホームに人があふれかえって……それは駅詰まって。


「昨年はダントツ1位、素晴らしかったですね」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n115253
 正しく書き直すと下記になるそうです。
「昨年はダントツ人気(で)、素晴らしかったですね」
 何が? いったい誰に書いている年賀状なら、こんな文面になるの。ついでに書くと「素晴らしかった」は要注意。目上に褒め言葉は避けたほうが無難。この場合、相手は誰でしょうね。
 寝正月で、スエットの上下に丹前をはおって……それは丹前トップ。


「先輩の的を得たアドバイス、本当に助かりました」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n121646
 正しく書き直すと下記になるそうです。
「先輩の的を射たアドバイス、本当に助かりました」
 これは先輩相手だから限りなく×に近い。目上の人から適確なアドバイスをもらったときに、「的を射た」なんて言うか考えてみなよ。相当偉そうじゃないか。「助かりました」も「ありがとうございます」だろ。
 新年早々不興を買うと、暗い一年になるよ。


遅れて発送しておきながら“元旦”と書く
 やっと年賀状らしい話になった。
「元旦」は言葉の上では1月1日限定で、それも朝限定。だから「元旦の朝」は重言……って話は聞き飽きた。
 でもこんなの一種の定型文なんだから、なんでもいいと思う。目上対しては失礼かもしれない。だったら「遅れて発送」するほうが問題では。
 それ以前の問題として、いまどき、1月2日以降でもその前でも、年賀状に手書きで「元旦」と書く人っているのかな。少なくとも当方は、いまだかつてそんなことした記憶がない。


詳しくは下記をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2535.html

バックナンバーは下記。
【お品書き】よくある誤用
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n118365
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