【将棋48/羽生名人四冠 七冠ロード再び──王座戦第5局 時代は動かず】追記版
下記の仲間。
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1986.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671
mixi日記2014年10月24日から
決着局は羽生善治名人四冠が先手になる。この段階で防衛率90%なんて、スゴく失礼なことを書いた。
今年度の名局賞候補になる熱戦だった。
豊島将之七段の作戦は横歩取り(正確には「横歩取らせ」?)。定跡が一段落した観があったが、この1~2年でいろいろな工夫が凝らされ、進化を続けている。本局は持久戦になり、居飛車と振り飛車の対抗形のようになる。
形勢の針は微妙に揺れた気がするが、やや有利になった羽生名人四冠が果敢に攻め込む。安全策をとったほうが確実と思われる分岐点でもアクセル全開。
例によって検討陣がまったく読めないような攻め込みを見せる。互いに小さなミスはあったが、そのまま鮮やかにしとめた。
終わってみると、豊島七段が善戦はしたが、わずかではあっても羽生名人四冠の自力がまさっていた観がある。昨年の中村太地六段のほうが惜しかった気がする。
もっとも、羽生名人四冠から若手にタイトルが移動したからといって、「時代が動いた」と考えるのは性急だろう。翌年に奪回ってこともある。
竜王戦なんかは、動いたはずの時代があっさり巻き戻ってしまった(笑)。
これで羽生名人四冠は、3つのタイトルの防衛に成功した。
あとは棋王戦と王将戦か。
もうひとつの進行中のタイトル戦。時代があっさり巻き戻った竜王戦の話。
糸谷哲郎七段が先勝した。結果的には一手違いになったが、実質は限りなく二手違いに近い快勝だった。
問題は第2局。森内俊之竜王が先番で星を落とすようだと、挑戦者の勢いは一気に加速しそう。
第一の焦点は、糸谷七段の十八番・一手損角換わりを避けるか否か。
方法はふたつありそう。
1)▲76歩△34歩▲66歩
この場合、糸谷七段がどう対応するか。先日丸山忠久九段が圧勝したように相振り飛車を採用するのか。糸谷七段の棋風だと、無理矢理矢倉に組ませてガンガン攻めるかも。
2)▲26歩△34歩▲25歩
以前、名人戦で採用している。フツーに対応して正調角換わりにする方法もある。それはそれで糸谷七段の望むところかも。
当初の一手損角換わりは組み上がったときの飛車先の具合を重視していた気がする。近年は後手番で戦形を限定するためにある気がする。一手損でも角を交換すれば、先手はほかの戦形をとりにくい。そのために一手損も甘んじる。これが正調角換わりなら「一手損」がないことになる。
もちろんタイトル保持者らしく、森内竜王が一手損角換わりを受けて立つことも考えられる。いまの森内竜王にそれだけの心のゆとりがあるだろうか。
【ネタ元】毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000142-mai-soci
==============引用開始
<将棋>王座戦 羽生名人が3連覇 4冠堅持
毎日新聞 10月23日(木)23時41分配信
◇王座獲得は通算22期目で同一タイトル獲得記録を更新
将棋の第62期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第5局は23日、横浜市西区で行われ、羽生善治王座(44)が挑戦者の豊島将之七段(24)に153手で勝ち、3勝2敗で3連覇、通算22期目の獲得を果たした。自身の持つタイトル数最多獲得記録を90に伸ばした。羽生は今年、森内俊之竜王に勝って名人に返り咲いた後、棋聖・王位・王座を立て続けに防衛し、4冠を保持している。羽生は「一つ一つのタイトル獲得は大変で、今回一つ増やせたのはうれしい」と90タイトル獲得について語った。【山村英樹】
【関連記事】
将棋:第36期女流王将戦 香川女流王将が初防衛
将棋:香芝将棋同好会10月例会 /奈良
将棋:第73期名人戦A級順位戦 三浦弘行九段-佐藤康光九段 第17局の3
こまおと:日本将棋連盟所属の女流棋士ファンクラブ「駒桜」について…
将棋:大田原市小中学校大会 息詰まる熱戦展開 小中学生180人参加 /栃木
最終更新:10月23日(木)23時44分
==============引用終了
【将棋(と囲碁)の話 お品書き】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1986.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1385699944&owner_id=5019671
mixi日記2014年10月24日から
決着局は羽生善治名人四冠が先手になる。この段階で防衛率90%なんて、スゴく失礼なことを書いた。
今年度の名局賞候補になる熱戦だった。
豊島将之七段の作戦は横歩取り(正確には「横歩取らせ」?)。定跡が一段落した観があったが、この1~2年でいろいろな工夫が凝らされ、進化を続けている。本局は持久戦になり、居飛車と振り飛車の対抗形のようになる。
形勢の針は微妙に揺れた気がするが、やや有利になった羽生名人四冠が果敢に攻め込む。安全策をとったほうが確実と思われる分岐点でもアクセル全開。
例によって検討陣がまったく読めないような攻め込みを見せる。互いに小さなミスはあったが、そのまま鮮やかにしとめた。
終わってみると、豊島七段が善戦はしたが、わずかではあっても羽生名人四冠の自力がまさっていた観がある。昨年の中村太地六段のほうが惜しかった気がする。
もっとも、羽生名人四冠から若手にタイトルが移動したからといって、「時代が動いた」と考えるのは性急だろう。翌年に奪回ってこともある。
竜王戦なんかは、動いたはずの時代があっさり巻き戻ってしまった(笑)。
これで羽生名人四冠は、3つのタイトルの防衛に成功した。
あとは棋王戦と王将戦か。
もうひとつの進行中のタイトル戦。時代があっさり巻き戻った竜王戦の話。
糸谷哲郎七段が先勝した。結果的には一手違いになったが、実質は限りなく二手違いに近い快勝だった。
問題は第2局。森内俊之竜王が先番で星を落とすようだと、挑戦者の勢いは一気に加速しそう。
第一の焦点は、糸谷七段の十八番・一手損角換わりを避けるか否か。
方法はふたつありそう。
1)▲76歩△34歩▲66歩
この場合、糸谷七段がどう対応するか。先日丸山忠久九段が圧勝したように相振り飛車を採用するのか。糸谷七段の棋風だと、無理矢理矢倉に組ませてガンガン攻めるかも。
2)▲26歩△34歩▲25歩
以前、名人戦で採用している。フツーに対応して正調角換わりにする方法もある。それはそれで糸谷七段の望むところかも。
当初の一手損角換わりは組み上がったときの飛車先の具合を重視していた気がする。近年は後手番で戦形を限定するためにある気がする。一手損でも角を交換すれば、先手はほかの戦形をとりにくい。そのために一手損も甘んじる。これが正調角換わりなら「一手損」がないことになる。
もちろんタイトル保持者らしく、森内竜王が一手損角換わりを受けて立つことも考えられる。いまの森内竜王にそれだけの心のゆとりがあるだろうか。
【ネタ元】毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000142-mai-soci
==============引用開始
<将棋>王座戦 羽生名人が3連覇 4冠堅持
毎日新聞 10月23日(木)23時41分配信
◇王座獲得は通算22期目で同一タイトル獲得記録を更新
将棋の第62期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第5局は23日、横浜市西区で行われ、羽生善治王座(44)が挑戦者の豊島将之七段(24)に153手で勝ち、3勝2敗で3連覇、通算22期目の獲得を果たした。自身の持つタイトル数最多獲得記録を90に伸ばした。羽生は今年、森内俊之竜王に勝って名人に返り咲いた後、棋聖・王位・王座を立て続けに防衛し、4冠を保持している。羽生は「一つ一つのタイトル獲得は大変で、今回一つ増やせたのはうれしい」と90タイトル獲得について語った。【山村英樹】
【関連記事】
将棋:第36期女流王将戦 香川女流王将が初防衛
将棋:香芝将棋同好会10月例会 /奈良
将棋:第73期名人戦A級順位戦 三浦弘行九段-佐藤康光九段 第17局の3
こまおと:日本将棋連盟所属の女流棋士ファンクラブ「駒桜」について…
将棋:大田原市小中学校大会 息詰まる熱戦展開 小中学生180人参加 /栃木
最終更新:10月23日(木)23時44分
==============引用終了
スポンサーサイト