微妙 ビミョー 普通 フツー 先生 センセー 改訂版 辞書〈2〉
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【13】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929935424&owner_id=5019671
mixi日記2014年10月22日から
直接的には下記の続きだろうな。
【微妙 ビミョー 普通 フツー 先生 センセー 改訂版 辞書】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1933657495&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「微妙」と「ビミョー」には大きな差がありそう】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19661590&comment_count=16&comm_id=125916
残念なことにテーマトピは迷走気味だけど、個人的には少し前進できた気がする。
ヒントになったのは、コメントをいただいた「病気」と「ビョーキ」の話(追記済み)。
「病気」と「ビョーキ」はかなり意味が違う。
「ビョーキ」とカタカナで書くと、病いではなく異常のニュアンス。フツーの言葉にすると「病的」が近いかな。
ただ、これは表記の問題ではなく、文脈の問題って気がする。
ややこしい話なんで慎重に回りくどく書く。
フツーの「病気」は、「病気になる」などと使う。
「あの人は病気にかかっている」
「あの人は病弱だ」
「あの人は病気がちだ」
あたりだと、フツーの用法。これが「あの人は病気だから」になると、「病的」のニュアンスになる。この使い方だと「病気」よりも「ビョーキ」のほうが適切な気がする。つまり、「ビョーキ」と表記をかえることで意味がかわるのではなく、特定の文脈だと意味がかわり、カタカナ表記のほうがふさわしい気になるってこと。
「ビョーキで会社を休む」と書いたところで意味はかわらない。ただ、これは「病的」ではなく「病気」なので、相当奇異な感じになる。熱心なアイドルオタクで、会社をズル休みしてライブに行くなら「ビョーキで会社を休む」でOK。
さて、「微妙」と「ビミョー」の話。
近年取りざたされている若者言葉の「ビミョー」は、下記のような文脈で使うこと多いのでは。
1)「今度の転校生可愛くない?」「ビミョー」
2)「A子とB子だったらどっちが可愛い?」「ビミョー」
問いに対して「ビミョー」のひとことで済ませる。「ビミョーかも」「ビミョーだな」の類いも同類。「ビミョーに○○でウンヌン」「ビミョーで○○だからウンヌン」の○○とウンヌンが欠落している。
こういう言葉足らずの言い方が、若者言葉なんだと思う。このテの会話だと、カタカナのほうがふさわしい気がする。
同じような言い方でも、1)と2)では意味が微妙に違う。
1)が『大辞泉』にあった〈4 《「ビミョー」と書くこともある》俗に、否定的な気分を婉曲にあらわす語。明言したくないときなどにも使う。「『テストできた?』『―』」 〉の用法。
2)が『デイリー 新語辞典』にあった(らしい)〈若者語で,断定を避ける時や判断がつかない時に用いる表現〉。
1)を2)の意味でとると、可愛いか可愛くないかの微妙なところ、とも解釈できる。でも実際は『大辞泉』の意味の場合が多く、言いかえるなら「そうでもない」。もし本当に可愛いか可愛くないか微妙な場合は「フツー」になる(笑)。
当方はけっこう「微妙」という言葉を使う。意味としては、2)とほぼ同じ。ただし、どうして微妙か、どのように微妙か……etc.を追記する。「微妙」のひとことで済ませていてはコミュニケーションにならない。
これは1)2)に共通する気がするが、こういう会話を頻用しているとコミュニケーション不全にならないのだろうか。トピで消し逃げされたコメント[24]に〈それについて考えるのが面倒な時に「ビミョー」の発語がされますね〉とあった。この感じはわからなくはない。掘り下げようと思ったが、消えてしまった(泣)。
「ビミョー」のひとことで済ませて言葉をにごし(これを「お茶をにごす」にするとどうかわるのかは不明)、あいまいな態度で通す。
これが現代の若者の気質の一面……と言われたら微妙だけど、反論するのはむずかしい。
同様に、相手との会話を間接的に拒否するときに使われる若者言葉に「○○○○」があるって話をかなり前に書いたんだけど、なんだったのか思い出せない(泣)。
40分
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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直接的には下記の続きだろうな。
【微妙 ビミョー 普通 フツー 先生 センセー 改訂版 辞書】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1933657495&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「微妙」と「ビミョー」には大きな差がありそう】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19661590&comment_count=16&comm_id=125916
残念なことにテーマトピは迷走気味だけど、個人的には少し前進できた気がする。
ヒントになったのは、コメントをいただいた「病気」と「ビョーキ」の話(追記済み)。
「病気」と「ビョーキ」はかなり意味が違う。
「ビョーキ」とカタカナで書くと、病いではなく異常のニュアンス。フツーの言葉にすると「病的」が近いかな。
ただ、これは表記の問題ではなく、文脈の問題って気がする。
ややこしい話なんで慎重に回りくどく書く。
フツーの「病気」は、「病気になる」などと使う。
「あの人は病気にかかっている」
「あの人は病弱だ」
「あの人は病気がちだ」
あたりだと、フツーの用法。これが「あの人は病気だから」になると、「病的」のニュアンスになる。この使い方だと「病気」よりも「ビョーキ」のほうが適切な気がする。つまり、「ビョーキ」と表記をかえることで意味がかわるのではなく、特定の文脈だと意味がかわり、カタカナ表記のほうがふさわしい気になるってこと。
「ビョーキで会社を休む」と書いたところで意味はかわらない。ただ、これは「病的」ではなく「病気」なので、相当奇異な感じになる。熱心なアイドルオタクで、会社をズル休みしてライブに行くなら「ビョーキで会社を休む」でOK。
さて、「微妙」と「ビミョー」の話。
近年取りざたされている若者言葉の「ビミョー」は、下記のような文脈で使うこと多いのでは。
1)「今度の転校生可愛くない?」「ビミョー」
2)「A子とB子だったらどっちが可愛い?」「ビミョー」
問いに対して「ビミョー」のひとことで済ませる。「ビミョーかも」「ビミョーだな」の類いも同類。「ビミョーに○○でウンヌン」「ビミョーで○○だからウンヌン」の○○とウンヌンが欠落している。
こういう言葉足らずの言い方が、若者言葉なんだと思う。このテの会話だと、カタカナのほうがふさわしい気がする。
同じような言い方でも、1)と2)では意味が微妙に違う。
1)が『大辞泉』にあった〈4 《「ビミョー」と書くこともある》俗に、否定的な気分を婉曲にあらわす語。明言したくないときなどにも使う。「『テストできた?』『―』」 〉の用法。
2)が『デイリー 新語辞典』にあった(らしい)〈若者語で,断定を避ける時や判断がつかない時に用いる表現〉。
1)を2)の意味でとると、可愛いか可愛くないかの微妙なところ、とも解釈できる。でも実際は『大辞泉』の意味の場合が多く、言いかえるなら「そうでもない」。もし本当に可愛いか可愛くないか微妙な場合は「フツー」になる(笑)。
当方はけっこう「微妙」という言葉を使う。意味としては、2)とほぼ同じ。ただし、どうして微妙か、どのように微妙か……etc.を追記する。「微妙」のひとことで済ませていてはコミュニケーションにならない。
これは1)2)に共通する気がするが、こういう会話を頻用しているとコミュニケーション不全にならないのだろうか。トピで消し逃げされたコメント[24]に〈それについて考えるのが面倒な時に「ビミョー」の発語がされますね〉とあった。この感じはわからなくはない。掘り下げようと思ったが、消えてしまった(泣)。
「ビミョー」のひとことで済ませて言葉をにごし(これを「お茶をにごす」にするとどうかわるのかは不明)、あいまいな態度で通す。
これが現代の若者の気質の一面……と言われたら微妙だけど、反論するのはむずかしい。
同様に、相手との会話を間接的に拒否するときに使われる若者言葉に「○○○○」があるって話をかなり前に書いたんだけど、なんだったのか思い出せない(泣)。
40分
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