【言葉はかわっていくものか】〈2〉
下記の続き。
【言葉はかわっていくものか】〈1〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3200.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1937760372&owner_id=5019671
このテーマに関して記憶に引っかかっていた記述を見つけた。
教えてくれたのは、下記のブログ。
【『日国大』にもの申すー「腑に落ちる」に自信があるのか?】(2015-01-26 20:48)
http://ameblo.jp/muridai80/entry-11982031009.html
なんと申しますか……熱い(笑)。
で、問題の部分を引用する。〈1〉でも引用した『お言葉ですが…』シリーズの第1巻。P.238~「見れます出れます食べれます」の記述。
==============引用開始
特に年寄りは頑固でなくてはならない。いやにものわかりのいい年寄りくらい見苦しいものはない。だいいち存在している意味がない。
第四。ことばの問題となると新聞は国語学者に御意見をうかがう。あれはナンセンスである。国語学者にきけば、「日本語が乱れていると言ったって、そりゃ日本語はいつだって乱れてますよ」とか、「ことばは変化するものですからねえ、それを押しとどめようというのは無理ですよ」と言うにきまっている。数百年、千数百年の間の言語の激変を平生相手にしていれば、どうしてもそうなる。
いま現にわれわれが使っていることばの問題について国語学者の見解を叩くのは、眼前の人生問題について、悟り切った禅坊主に相談をもちかけるようなものである。
「なあに、どうせみんなもうじき死ぬんじゃから、しあわせもふしあわせも所詮おんなじことじゃよ、ナミアミダブツ」と言うにきまっている。
国語学者は研究室にひっこんでてもらって、ことばのことは、しろうとでセンスがよくて、思い切り保守的な爺さん婆さんにきくことにすればよい。婆さんが「あたしゃそんなのはイヤでござんすよ。ぜったいに認めませんからね」と眉をつりあげる。それでもグズグズ言うやつがいたら、爺さんが「黙れ青二才!」とどなりつける。
それでもことばは変ってゆくだろう。それでちょうどよいのである。
==============引用終了
原本を参照して3か所修正した。それは大したことではない。
さすが、としか言いようがない。同じ問題を扱った文章はよく目にするが、ここまでユーモアあふれる筆致で、ここまで説得力を持たせるのは至難の業。
ついでに当方の感覚を補足しておくと、言葉がかわっていくことに文句をつける気はない。まったくない、ほとんどない、あまりない、ほんのちょっとしかない……ムダな気がするから。勝手にしてください、と思う。
それを積極的に受け入れるか否かというと、話がまったくかわる。
たとえば「ラ抜き言葉」。
世間ではこれが主流になり、まともな出版物が使うようなり、辞書が認めたら……問題のない用法と考えるだろう。でも自分では基本的に使わない。異和感が強いから。
まぁ「ラ抜き言葉」は微妙すぎるから、もっと単純な例で考えるか。
「全然おいしい」(これも微妙かな)
世間ではもうフツーなのかもしれない。まともな出版物ではまだ見たことがない。辞書の態度はよくわからない。でも自分では使わない。頭が悪そうだから。
言葉の変化を先頭に立って牽引する気は毛頭ない。頑張ってついて行く気もない。
周りの動きが一段落した頃にノソノソと動きだして……それくらいでちょうどいい気がする。
まったく話はかわる。
↑のブログを読んだ理由。
数日前に、このブログのバックナンバーにCommentを入れた。
【「腑に落ちる」三枚目のカード】
http://ameblo.jp/muridai80/entry-11957286126.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
突然のComment失礼します。
はじめまして。
「腑に落ちる」に関しては当方も〝異〟和感があり、いつかネタにしてやろうと資料を集めています。
たとえば、下記の記述。
https://kotobank.jp/word/%E8%85%91%E3%81%AB%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B-614882#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
腑(ふ)に落(お)・ちる【腑に落ちる】
納得がいく。合点がいく。
「大西質店へ行けと言った意味などが―・ちた」〈織田作之助・わが町〉
==============引用終了
あるいは用例集の「少納言」で検索してみると……。
http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_form
「腑に落ちる」で検索すると10件。
「腑に落ちた」で検索すると14件。
けっこう使用例があるようです。
ちなみに、貴ブログを思い出したのは、古いブログを読み返したためです。
【表記の話15──「違和感」「異和感」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2832.html
「違和感/異和感」関する辞書の記述は日々揺れているようです(笑)。
さきほど、XXXXXX名義で読者に加えていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2015-01-24 15:55:00
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「腑に落ちる」用例を集めているようなので、Commentを入れた。
現段階で返信らしきものは見当たらない(見落としていたらお許しを)。
今回はさほど失礼なCommentではないと思うんですけど。
昨日(2015-01-26)のエントリー(http://ameblo.jp/muridai80/entry-11982031009.html『日国大』にもの申すー「腑に落ちる」に自信があるのか?)に〈勿論、「腑に落ちる」という用例は、私のところに、丁寧なコメントもあり、「少納言」などのコーパスにより数十例を認めることができます〉と書いてあるだけ。
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
ご本人が明記しているように、〈メールというような最新機器を全く信用していない〉のだろう。
メールが「最新機器」か否かはパス。
でもなぁ。電話番号は書かないほうがいいと思うよ。
メールを信用しないでブログを書くのも……。
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http://ameblo.jp/kuroracco/entry-11961303726.html
【言葉はかわっていくものか】〈1〉
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3200.html
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このテーマに関して記憶に引っかかっていた記述を見つけた。
教えてくれたのは、下記のブログ。
【『日国大』にもの申すー「腑に落ちる」に自信があるのか?】(2015-01-26 20:48)
http://ameblo.jp/muridai80/entry-11982031009.html
なんと申しますか……熱い(笑)。
で、問題の部分を引用する。〈1〉でも引用した『お言葉ですが…』シリーズの第1巻。P.238~「見れます出れます食べれます」の記述。
==============引用開始
特に年寄りは頑固でなくてはならない。いやにものわかりのいい年寄りくらい見苦しいものはない。だいいち存在している意味がない。
第四。ことばの問題となると新聞は国語学者に御意見をうかがう。あれはナンセンスである。国語学者にきけば、「日本語が乱れていると言ったって、そりゃ日本語はいつだって乱れてますよ」とか、「ことばは変化するものですからねえ、それを押しとどめようというのは無理ですよ」と言うにきまっている。数百年、千数百年の間の言語の激変を平生相手にしていれば、どうしてもそうなる。
いま現にわれわれが使っていることばの問題について国語学者の見解を叩くのは、眼前の人生問題について、悟り切った禅坊主に相談をもちかけるようなものである。
「なあに、どうせみんなもうじき死ぬんじゃから、しあわせもふしあわせも所詮おんなじことじゃよ、ナミアミダブツ」と言うにきまっている。
国語学者は研究室にひっこんでてもらって、ことばのことは、しろうとでセンスがよくて、思い切り保守的な爺さん婆さんにきくことにすればよい。婆さんが「あたしゃそんなのはイヤでござんすよ。ぜったいに認めませんからね」と眉をつりあげる。それでもグズグズ言うやつがいたら、爺さんが「黙れ青二才!」とどなりつける。
それでもことばは変ってゆくだろう。それでちょうどよいのである。
==============引用終了
原本を参照して3か所修正した。それは大したことではない。
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ついでに当方の感覚を補足しておくと、言葉がかわっていくことに文句をつける気はない。まったくない、ほとんどない、あまりない、ほんのちょっとしかない……ムダな気がするから。勝手にしてください、と思う。
それを積極的に受け入れるか否かというと、話がまったくかわる。
たとえば「ラ抜き言葉」。
世間ではこれが主流になり、まともな出版物が使うようなり、辞書が認めたら……問題のない用法と考えるだろう。でも自分では基本的に使わない。異和感が強いから。
まぁ「ラ抜き言葉」は微妙すぎるから、もっと単純な例で考えるか。
「全然おいしい」(これも微妙かな)
世間ではもうフツーなのかもしれない。まともな出版物ではまだ見たことがない。辞書の態度はよくわからない。でも自分では使わない。頭が悪そうだから。
言葉の変化を先頭に立って牽引する気は毛頭ない。頑張ってついて行く気もない。
周りの動きが一段落した頃にノソノソと動きだして……それくらいでちょうどいい気がする。
まったく話はかわる。
↑のブログを読んだ理由。
数日前に、このブログのバックナンバーにCommentを入れた。
【「腑に落ちる」三枚目のカード】
http://ameblo.jp/muridai80/entry-11957286126.html
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突然のComment失礼します。
はじめまして。
「腑に落ちる」に関しては当方も〝異〟和感があり、いつかネタにしてやろうと資料を集めています。
たとえば、下記の記述。
https://kotobank.jp/word/%E8%85%91%E3%81%AB%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B-614882#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
腑(ふ)に落(お)・ちる【腑に落ちる】
納得がいく。合点がいく。
「大西質店へ行けと言った意味などが―・ちた」〈織田作之助・わが町〉
==============引用終了
あるいは用例集の「少納言」で検索してみると……。
http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/search_form
「腑に落ちる」で検索すると10件。
「腑に落ちた」で検索すると14件。
けっこう使用例があるようです。
ちなみに、貴ブログを思い出したのは、古いブログを読み返したためです。
【表記の話15──「違和感」「異和感」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2832.html
「違和感/異和感」関する辞書の記述は日々揺れているようです(笑)。
さきほど、XXXXXX名義で読者に加えていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2015-01-24 15:55:00
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「腑に落ちる」用例を集めているようなので、Commentを入れた。
現段階で返信らしきものは見当たらない(見落としていたらお許しを)。
今回はさほど失礼なCommentではないと思うんですけど。
昨日(2015-01-26)のエントリー(http://ameblo.jp/muridai80/entry-11982031009.html『日国大』にもの申すー「腑に落ちる」に自信があるのか?)に〈勿論、「腑に落ちる」という用例は、私のところに、丁寧なコメントもあり、「少納言」などのコーパスにより数十例を認めることができます〉と書いてあるだけ。
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
ご本人が明記しているように、〈メールというような最新機器を全く信用していない〉のだろう。
メールが「最新機器」か否かはパス。
でもなぁ。電話番号は書かないほうがいいと思うよ。
メールを信用しないでブログを書くのも……。
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