逆接の接続詞・接続助詞・終助詞の特殊用法
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671
テーマサイトは下記。
【けれどもについて】2015/02/15 21:20
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8923248.html
==============引用開始
女子アナや若い女性が、やたらと、話言葉の最後に「けれども」とい言うのが、
耳についてなりません。本来「けれども」の意味は逆説すなわち反対語なのに、
そうでないときも「けれども」と言います。
どう思いますか?
==============引用終了
もう少し具体的な話がないと、質問には答えにくい。
辞書的には、「けれども」は接続詞、接続助詞、終助詞の3つの働きがある。「逆接」の接続詞はそういうことが多い気がする。質問の「けれども」は終助詞になる。
『大辞林』のほうが詳しいので、今回は『大辞林』をひく。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%A9%E3%82%82-491210#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
けれども
( 終助 )
活用語の終止形に接続する。
①事実とは反対の事柄を願う気持ちを表す。 「もうすこし背が高いといいのだ-」
②実現しそうにない,はかない願いを表す。 「ちょっとでも晴れてくれるとありがたい-」
③軽蔑し,軽んじる気持ちを添える。 「どうせろくなことはあるまい-」
④はっきり言わず,遠回しに述べる気持ちを表す。 「そろそろお時間です-」 〔くだけた言い方では,「けれど」「けども」「けど」などの形で使われることが多い〕
==============引用終了
①②の用法なら「逆接」に近い。
④の用法なら……遠回しな用法で、独り言に近いとでも言うか。①の意味を弱くしたような用法なのだろう。かなり微妙。
個人的には、終助詞の「けれども」は使わない。
「けれど」「けど」なら使うかもしれないが、「が」もしくは「が……」を使うことが多い。だいたい、逆接に近い遠回しな用法で使っている気がする。
この終助詞の「が」も、「けれども」も同じように「逆接」に近い意味もあるし、遠回しな用法もある。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%8C-456340#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
が
( 終助 )
一より転じたもの。体言および体言的なものや活用する語の終止形に接続する。
①事実と反対の事柄や実現しにくい事柄が実現するのを望む気持ちを表す。詠嘆的な気持ちが加わる。「…がなあ」の形をとることが多い。 「早く来ればいい-なあ」 「合格するといい-なあ」
②遠回しに述べる気持ちを表す。 「今日は,早く帰りたいのです-」
③ののしる気持ちを表す。名詞を受ける。 「この大馬鹿ものめ-」
④不審の気持ちを表す。 「はてな,今までそこにいたはずだ-」
==============引用終了
さらに少し余計なことを書くと、一般に「逆接」とされる接続詞・接続助詞・終助詞には奇妙な用法がある。
●接続詞「しかし」の転換用法
一般には逆接の接続詞だが、「しかし、暑いねえ」のように転換のような用法がある。
●接続助詞「が」は逆接のほか、順接ほかの意味でも使われる
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2373.html
●「だって」の謎
接続助詞のときは「逆接」的な意味。接続詞のときには「順接」的な意味。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2164.html
さらにややこしいことに、話し言葉だと「でも」とか「逆に」を、逆接ではないときに使う人が多い。
「でも」で話しはじめて、話の内容は「順接」なんて例はいくらでもある。
さて元々の質問の「けれども」は、実際にはどのような使われ方をしていたのだろう。
接続詞のモロモロに関しては下記参照。
【接続詞(っぽい言葉)の役割──順接/逆接/並列・追加/対比・選択/説明・補足/転換】 【20130314改定版】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2727.html
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671
テーマサイトは下記。
【けれどもについて】2015/02/15 21:20
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8923248.html
==============引用開始
女子アナや若い女性が、やたらと、話言葉の最後に「けれども」とい言うのが、
耳についてなりません。本来「けれども」の意味は逆説すなわち反対語なのに、
そうでないときも「けれども」と言います。
どう思いますか?
==============引用終了
もう少し具体的な話がないと、質問には答えにくい。
辞書的には、「けれども」は接続詞、接続助詞、終助詞の3つの働きがある。「逆接」の接続詞はそういうことが多い気がする。質問の「けれども」は終助詞になる。
『大辞林』のほうが詳しいので、今回は『大辞林』をひく。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%A9%E3%82%82-491210#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
けれども
( 終助 )
活用語の終止形に接続する。
①事実とは反対の事柄を願う気持ちを表す。 「もうすこし背が高いといいのだ-」
②実現しそうにない,はかない願いを表す。 「ちょっとでも晴れてくれるとありがたい-」
③軽蔑し,軽んじる気持ちを添える。 「どうせろくなことはあるまい-」
④はっきり言わず,遠回しに述べる気持ちを表す。 「そろそろお時間です-」 〔くだけた言い方では,「けれど」「けども」「けど」などの形で使われることが多い〕
==============引用終了
①②の用法なら「逆接」に近い。
④の用法なら……遠回しな用法で、独り言に近いとでも言うか。①の意味を弱くしたような用法なのだろう。かなり微妙。
個人的には、終助詞の「けれども」は使わない。
「けれど」「けど」なら使うかもしれないが、「が」もしくは「が……」を使うことが多い。だいたい、逆接に近い遠回しな用法で使っている気がする。
この終助詞の「が」も、「けれども」も同じように「逆接」に近い意味もあるし、遠回しな用法もある。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%8C-456340#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
が
( 終助 )
一より転じたもの。体言および体言的なものや活用する語の終止形に接続する。
①事実と反対の事柄や実現しにくい事柄が実現するのを望む気持ちを表す。詠嘆的な気持ちが加わる。「…がなあ」の形をとることが多い。 「早く来ればいい-なあ」 「合格するといい-なあ」
②遠回しに述べる気持ちを表す。 「今日は,早く帰りたいのです-」
③ののしる気持ちを表す。名詞を受ける。 「この大馬鹿ものめ-」
④不審の気持ちを表す。 「はてな,今までそこにいたはずだ-」
==============引用終了
さらに少し余計なことを書くと、一般に「逆接」とされる接続詞・接続助詞・終助詞には奇妙な用法がある。
●接続詞「しかし」の転換用法
一般には逆接の接続詞だが、「しかし、暑いねえ」のように転換のような用法がある。
●接続助詞「が」は逆接のほか、順接ほかの意味でも使われる
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2373.html
●「だって」の謎
接続助詞のときは「逆接」的な意味。接続詞のときには「順接」的な意味。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2164.html
さらにややこしいことに、話し言葉だと「でも」とか「逆に」を、逆接ではないときに使う人が多い。
「でも」で話しはじめて、話の内容は「順接」なんて例はいくらでもある。
さて元々の質問の「けれども」は、実際にはどのような使われ方をしていたのだろう。
接続詞のモロモロに関しては下記参照。
【接続詞(っぽい言葉)の役割──順接/逆接/並列・追加/対比・選択/説明・補足/転換】 【20130314改定版】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2727.html
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