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「違かった」「違くて」

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

mixi日記2015年03月28日から

 書いておきたいと思いつつ、なかなか手を出せなかったネタ。
「違かった」「違くて」
 こんなもの「どんなに普及しようが誤用」と主張したいところなのだが……。 
「方言発祥」と言われると無下にもできない。でも違う気がする。
 いずれにしても、自分では原則的に使わない。

【違かった 違くて】の検索結果
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%81%95%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%80%E9%81%95%E3%81%8F%E3%81%A6&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 下記あたりは信用できるかも……。
1)【違くない?】
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/045.html
==============引用開始
違くない?
2000.10.01
Q 「違<ちが>くない」という言い方は、なぜいけないのでしょうか。私は自然に使ってしまいますが。

A 「違くない」「違かった」「違くて」という言い方は、最近とても増えています。これがふさわしくない理由は、「違う」が形容詞ではなくて動詞だからです。

【解説】
中学校の国語の授業を思い出してください。「違う」などの動詞は、

違ワない・違ウ・違エば・違ッた・違ッて

というふうに活用します。「違くない」などの形は出てきません。
いっぽう形容詞は、

白クない・白イ・白ケレば・白カッた・白クて

と活用します。
ただし、「違う」は活用の上では動詞でも、何かが動いたり止まったりするものではなく、「同じではない」という状況を説明するときに用いられるものなので、意味の上では形容詞に非常に近いのです(英語のdifferentは形容詞です)。そこで、動詞である「違う」を形容詞ふうに「違い」とし、無理やり活用させたのが「違クない、違カッた、違クて」なのです。
Mr.Childrenの曲の歌詞にも「…例えばこれが恋とは違くても」という表現がありました。また、首都圏の若者の間では「違うよ」の意味で「ちげーよ。」と言う人が増えています。これは、「近いよ」を「ちけーよ。」というのと同じく「違いよ」というものを「ちげーよ。」と言っているのだと考えることができます。
放送では、ことばの変化をあえて先取りする必要はありません。伝統的な形を強くお勧めします。
==============引用終了

 説明終了。
 いろいろな要素が組み合わさって、「違かった」「違くて」が広まっている。
 おもしろいのは「ちげーよ」の話。
 たしかに「ちけーよ」「なげーよ」は、「かい」(がい)が「けーよ」(げーよ)になっている。
 うん? 「くさい」→「くせーよ」の形もあるな。
「ちこーよれ」の原形はなんなんだ? 
「なごーございます」と同様だよな。


2)【「違った」と「違かった」】
http://nihongo.u-biq.org/?eid=250815
==============引用開始
「違った」と「違かった」
2006.06.12 Monday
「違かった」という言葉遣いが広まっていますね。正しくは「違った」です。この間違いは多くの方も気になっているようですね。

そこで、日本語教師としてこの間違いを考えてみました。原因は3つ考えられます。

1.動詞の活用ミス
「ません」が「ないです」、「ました」が「たです」と、動詞も「です」で言う人が増えていますが、その人達が活用を誤った可能性があります。
  例:ちがったです→ちがかったです

2.品詞の勘違い
以前もい形容詞との勘違いを取り上げましたが、これもその可能性があります。名詞の「ちがい」をい形容詞と間違えると「ちがかった」になります。
  例:おいしい→おいしかった、ちがい→ちがかった

3.方言
関西弁など社会に根強く残っている方言は、一部の人からでもメディアを使って全国に広まる可能性があります。母語の習得過程にある若者はこの影響も受けやすいので、正しい日本語が何かも分からずに使ってしまうかもしれませんね。

私は文法的に考えてしまいがちなので、1の「活用ミス」か2の「品詞の勘違い」と思っていますが、3の「方言」の可能性も否定できません。方言についてご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントでご指摘ください。

補足として、使用状況をグーグルで調べてみました。
  違った:違かった   = 21200000:84300 = 100%:0%
 ちがった:ちがかった  =  1140000:17300 =  99%:1%
違いました:違かったです =  2370000: 150 = 100%:0%

1回では漢字変換されないはずなのに、これだけの人が使っているんですね。
==============引用終了


3)【ムッチのことば散策】方言を取り入れた若者言葉  ~違かった・違くて~ 方言ならOK
http://plaza.rakuten.co.jp/hukanouwachousen/diary/201302180000/
==============引用開始
方言を取り入れた若者言葉  ~違かった・違くて~ 方言ならOK

 先日とりあげた「ちがかった」「ちがくて」は東北南部や関東北部ではもともと使われていた言葉だということです。(「方言の日本地図」 真田信治 参考)日本語の文法として誤りだと私は片付けたのですが、方言の存在を否定するわけにはいきません。
訂正して、現代の日本語文法に適用させるには無理がある言葉、くらいにとどめておきたいと思います。私は、この語句が共通語まで普及するとは今のところ思いません。

さて、若者言葉はこのようにもともとあった言葉、方言や古語に新たな意味や用法を付け加え、使っていくという特徴があります。

例えば「めっちゃ」・・・・京都の言葉でしたが全国的に普及しはじめています。
また、「なにげに」「さりげに」「よさげに」などの言葉も若者言葉です。

私は、「げに」は古語のナリ活用の形容動詞をつくる接尾語ではないかと思っています。いかにも・・・そうな感じがするという様態の意味を表す古語を若者が取り入れたのではないかと思うのです。先に参考にした真田信治先生は「さりげなく」「なにげなく」の変形と述べています。形容詞の連用形が変形したという説ですね。みなさんはどう考えますか。
 
若者言葉は、古語や既にある日本語を変えて使っていくだけではありません。ツイッターなどで使われる「~なう」などの英語まであります。このようにみてみると一様に、もとの語句があるのです。とするならば、若者言葉の生まれてくる可能性はまだまだ豊富にいや無限にありそうです。
==============引用終了


【2015年01月の朝日新聞から】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1938258261&owner_id=5019671
 コメント欄に張ったリンク。
4)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1340866983
==============引用開始
fontomanieさん 編集あり2010/5/1523:21:31
質問にないものも含めて、纏めておきます。

1.「みたい」
本来は形容動詞型活用の“語幹”です。
「まるで夢みたいだ。」「まるで夢みたいです。」
形容動詞には語幹止めの用法があります。
「お父さんにそっくり。」
「あたりは真っ暗。」
「まるで夢みたい。」
この「夢みたい」の末尾が「い」であるため、
「アメリカに行きたい。」
などの形容詞型活用の終止形と混同されて、
「~みたいに」と言うべきときに「~みたく」という形が生まれました。

2.「きれい」
1と同様に「きれいだ」「きれいです」という形容動詞の語幹です。
「わあ、きれい!」
のような“語幹止め”の末尾が「い」であることから、形容詞の終止形と混同されて、
「きれくなる」「きれかった」という形が、関西方言に生まれました。

3.「ちがい」
「ちがう」という動詞の連用形ですが、
「ちがくなる」「ちがかった」の形が生まれたのは、二つの理由が考えられます。
①「違う」は「同じ」の対義語である。
品詞は動詞でも、動作・行為を表す言葉ではなく、状態・様相を表す言葉である(「似る」と似ている)。
「同じ」は現在形容動詞語幹であるが、「同じく」という言葉が残存しているように、昔は形容詞だった。
形容詞・形容動詞語幹「同じ」の対義語なら、動詞ではなく形容詞のほうがふさわしい。
②「これからは今までとは違い、……」のように連用形中止法「ちがい」で末尾が「い」になる。
この「ちがい」が形容詞の終止形と混同されて、「ちがくなる」「ちがかった」が生まれた。
(これは東京で起こっています。)
==============引用終了


5)
http://www.justsystems.com/jp/tech/atok/dic/faq/05.html
==============引用開始
A 「違(ちが)かった」「違(ちが)くない」と変換できないのはどうしてですか。

Q ATOKの標準辞書や変換プログラムは、内閣告示「現代仮名遣い」(昭和61年7月1日)、「送り仮名の付け方」(昭和48年6月18日)など、規範性を持つ公的基準をよりどころとし、その範囲を著しく逸脱しない範囲で、お客様ご自身の選択の幅をできるだけ広くする、という原則で開発を行っています。

しかし、「違(ちが)かった」「違(ちが)くない」は、一般的な国語辞典などでも、ともに〈誤用〉とされる表現であり、ATOKの一般モードでは、変換の対象としてはいません。

元来、ことばというものは、当初〈誤用〉とされたものでも時代の変化とともに定着し、許容されていくものが多々あります。この「違かった」「違くない」が、今後どういう歩みをたどるかは予断を許しませんが、こうした言語現象を画一的、固定的に考えることなく、常に見直し作業を行いながら、対応していきたいと考えています。

ジャストシステム

【解説】
「違(ちが)かった」は、「違い」という名詞の語末の「い」を、形容詞の語尾だと誤認して、それをあたかも形容詞のように使ったもので、一般には誤用とされます。

終止形と連体形を欠いたまま、「違かろう(未然)‐違かった・違くない(連用)‐○(終止)‐○(連体)‐違ければ(仮定)」のように使われ、特に連用形の「違かった」と「違くない」は、ネットや若者の口頭語で盛んに使われています。(同じく口頭語で盛んに使われている「ちげー」が終止形と考えられるかもしれません。)「違かった」の場合は、正しくは、「違っていた」「違った」などとなるべきところです。

同種の言い方に、「みたく」があります。これは、助動詞「~みたい‐だ」の語幹相当部分である「みたい」の「い」を、形容詞の活用語尾と誤認して、「空気みたく(正しくは、「みたいに」)ふわふわしている」などと使うもので、主に連用形に相当する「みたく」が使われます。

九州方言「きれか」も、同様の現象として説明されます。これは、名詞または形容動詞語幹「きれい(奇麗)」の語末の「い」を形容詞の活用語尾と誤解し、「い」を「か」に変えて、九州独特の形容詞を作りだしたものです(よい:よか=きれい:きれか)。これは方言としては定着した言い方で、「窓からの眺めのきれかよ!」などと使います。

「違かった」「違くない」や「~みたく」は、今はまだ共通語としては〈公認〉された言い方ではありませんが、特に関東地方では、かなりの勢いで広がっているようにも見受けられます。近い将来、これらが特殊な形容詞や助詞(副助詞)として日本語の中に定着しないという保証はありません。

ATOKとしても迷うところですが、漢字変換の要求が高いとみなされるものについては、柔軟に対応していこうと考えています。

「違かった」「違くない」は、現在、〈話し言葉関東〉で変換することが可能です。使用状況を見守りながら、今後ともきめ細かな追加補正作業を続けていきたいと思っています。

ジャストシステム・ATOK監修委員会
==============引用終了



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