「言葉少なげ」ってどういう意味?〈2〉──形容詞と接尾語 辞書

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

 下記の続き。
【「言葉少なげ」ってどういう意味?】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12027644649.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1942037739&owner_id=5019671

 形容詞と、接尾語の「~げ」「~め」の関係について考えてみた。ついでに「~み」「~さ」なんぞについても少しばかり。
 まず辞書を確認しておく。
https://kotobank.jp/word/%E6%B0%97-49796#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説

け【気】

[接尾]名詞・動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて、そのようなようす・気配・感じなどの意を表す。名詞に付く場合、「っけ」の形になることも多い。「人―」「飾りっ―」「商売っ―」「食い―」「寒―」「いや―」
「東おもての朝日の―いと苦しければ」〈かげろふ・下〉
「恐しき―も覚えず」〈源・夕顔〉
「―を寒み葦(あし)の汀(みぎは)もさえぬれば流ると見えぬ池の水鳥」〈和泉式部続集〉
「脚の―起こりて」〈落窪・三〉
「今朝から―がつきて、今日生まるるとて」〈浮・胸算用・二〉

(中略)

げ【気】
[接尾]動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、名詞、または形容動詞の語幹をつくる。…そうだ、…らしいようす、などの意を表す。「わけあり―」「うれし―」「おとな―もない」
==============引用終了

 そうか。同じように見えても「寒気」の「け」と「うれし気」の「げ」が別のものなんだ。ホントか? そんなの一緒にしてくれないかなー。
 次は「め」。
https://kotobank.jp/word/%E7%9B%AE-142190#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
め【目/▽眼】
【二】[接尾]
3 形容詞の語幹に付いて、そのような性質や傾向をもっている意を表す。「長―」「細―」
==============引用終了


 まず、先行日記にいただいたコメントと返信を転記しておく。

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Iさん 
2015年05月12日 23:08
私自身は言葉の変遷にかなり許容的な立場なので、その方向から。

> さらに言うと、これは「言葉少なに」と言うより、「明言はしなかったが(暗に)……」ということなのだろう。
これは私もtobirisuさんの解釈にはっとしました。
この解釈であれば、むしろ「言葉少なげ」のほうが自然ですね。
「言葉少なげ」=「あまり喋りたくない様子」
と捉えれば、推測を示す「げ」がないと成立しません。
そうな、ような、は活用が伴いますから、
活用がなく短い「げ」は定着するでしょうねえ。合理的ですし。

と、いう感じで、お二人に比べると傍観的な位置から眺めて楽しんでいます。
差し支えなければ、今後もお邪魔させてください。

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tobirisu
2015年05月15日 22:08

>この解釈であれば、むしろ「言葉少なげ」のほうが自然ですね。
>「言葉少なげ」=「あまり喋りたくない様子」
>と捉えれば、推測を示す「げ」がないと成立しません。

 ちょっと違う気がします。
「~げ」は形容詞につく場合は「~そう」と考えるのがわかりやすいでしょう。
悲しげ=悲しそう
「言葉少なそうに」では意味がわかりません。

 この「~そう」は2つに大別できます。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%9D%E3%81%86-89097#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
1 様態の助動詞「そうだ」の語幹。「この本はおもしろ―ね」→そうだ1
2 伝聞の助動詞「そうだ」の語幹。「彼も行く―よ」→そうだ2
==============引用終了

「形容詞+そう」は、「様態」のことが多いはずです。
 ニュースの例も、様子を実際に見ているのですから、「伝聞」ではないでしょう。

 いろいろ考えるに、「よさげ」を否定する理由が見つからなくなり、動揺しています。
 いま時間がなくて……。
 日曜日には少し書けるかも……。

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Iさん
2015年05月15日 22:31
> tobirisuさん 
いえ、この場合は、tobirisuさんの解釈に則って、
「言葉少なに」に「明言はしなかったが(暗に)……」の意味を当てているので、
「明言したがらな・そうに」=「言葉少な・げ」という推察をしています。

記者が、明言したがらない様子を表現したいのでないか、という、tobirisuさんの解釈を下敷きにしてるんですよ。

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 コメントが微妙に食い違っている気がするが、落ち着いて考える気持ちのゆとりがない(泣)。
 同じ形容詞なのに、「~め」と「~げ」に分かれるのはなぜか。
■「~め」派
 おそらく、「~め」は具体的な量などを表わす形容詞、見た目でわかりやすい形容詞につく。「長め」「重め」「派手め」etc.……
■「~げ」派
 一方、「~げ」は抽象的な形容詞、情緒的な形容詞につく。2種類に分かれる。
1)様態を表わす(「~ない」の形が多い?)
「はかなげ」「たよりな(さ)げ」「所在な(さ)げ」etc.……
2)感情を表わす
「悲しげ」「楽しげ」etc.……

 ここまでは一応わかったつもり。ここから先が超難解。
 ちなみに「~さ」は万能。たいていの形容詞について名詞をつくる。
「~み」がつくのは、基本的には「~げ」2)と共通するような。
 ただ、例外もある。
「重み」は「~め」だけど、「~み」になる。ただし、意味合いが違うような。「重み」は具体的な重量ではなく、抽象的な重要性を表わす場合かも。
 こういう話を始めると、話はか限りなく下記に近づいていく(泣)。
412)【「~ない」形の形容詞の迷宮】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1814.html

 ただ、「~げ」がつくもの(たぶん「~み」がつくものも)はかなり限られる印象がある。これは個々に見ていくしかないのか?
「つらい」 「~み」も「~げ」も×
「おもしろい」個人的な語感では×だけど、「~み」が○だから「~げ」も○にしておこうか

 ↑の412)の〈●5)もう一種の「~ない」形の形容詞〉を確認しておく。「ある」「ない」にはほとんど関係がなく、たまたま語尾が「~ない」になっているもの。偶然か必然かいずれも使用頻度が高い。
危ない:「危なげ」は使うけど、「危なげ(が)ない」限定では
幼い:「幼げ」は×
おっかない:「おっかなげ」は×
汚い:「汚げ」は△?
切なげ:「切なげ」は○だが「切なみ」は×

 さて問題は「少ない」。
「切なげ」は○だけど「少なげ」には強い異和感がある。「少なみ」は論外。
 ↑の例で見るなら、「少ない」は「長め」などの仲間で「少なめ」になるパターンだろう。
 これからいろいろな例を考える必要があるが、とりあえず、「~め」と「~げ」の両方がつくものはない気がする。
 ウーン。考えれば考えるほど謎が……。

 もうひとつ大きな疑問が残った。
「ない」「よい」はどうなるんだろう。
「ない」は、「~な(さ)げ」になる形容詞はいろいろある。ただ、単独で「なさげ」と使うのには強い異和感がある。
「よさげ」も現段階では×だろう。理由はわかりません。キッパリ<( ̄- ̄)>
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