ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈1〉〜〈3〉

 当該番組は見ていた。
 それだけにこの記事には強い異和感があった。
==============引用開始
タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。
==============引用終了

 これに対して〈「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代〉なんだそうな。
 なんかポイントがズレてないか?
〈「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)〉
 それはそのとおりだが、それは目下だろうが目上だろうが同じ。ただし、そうじゃない場合は「お疲れ様です」で何も問題はないだろう。
 ↑の例なら先に帰る人が「お先に失礼します」と言う。それに対してまだ仕事を続けている人が「お疲れ様です」と言う。ごく自然なやり取りだろう。これにメクジラを立てていたら変人だよ。
 タモリ(例によって敬称省略)が言っているのはそういうことではないはず。
 ただ、話の流れはそういうことになっている。
 当方の感覚がおかしいのだろうか。
 まあ、録画を見る段階でベロベロだった可能性がある。
 ただ、タモリの主張は、子役と言ってもしょせん子供なんだから、そういう妙に大人びた言葉を使うん(使わせるん)じゃない……だったはず。
 と、考えていたら……続編のニュースが。

 当方の考えは下記参照。
【「お疲れさまです/でございます」「ご苦労さまです/でございます」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2775.html

【ネタ元】 NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150804_339838.html
==============引用開始
タモリ口火の「お疲れ様禁止」 「こんにちは」導入の会社も

「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」──タモリのこんな発言が大きな波紋を呼んでいる。

 きっかけは7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)。タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。

「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代である。

「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)

「後輩に上から目線でいわれているようで、嫌だ」(40代男性)

「お疲れ様」が悪いのか、気にするほうが悪いのか。日本語教育研究者で山形大学地域教育文化学部准教授の園田博文氏はこう話す。

「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。目上の人が使うのが伝統的で、目下の人が目上の人に使うのは失礼にあたります」

 若い世代は、タモリの指摘にショックを隠せない。

「ビジネスマナー講習で『ご苦労様』は失礼だから、『お疲れ様』を使えと教わったのに」(20代男性)

 園田氏によれば、こうした世代間ギャップが生じ始めたのは、ここ10年から20年ほどのことだという。

「『ご苦労様』は若い人の間でも“上から下”の意識が強いようですが、『お疲れ様』ではその意識が崩れている。その分岐点は40代あたりで、50代、60代以上の人が違和感をおぼえるのは当然でしょう」(園田氏)

「お疲れ様」はいつの間にやら若い世代の中で挨拶のスタンダードになっている。

 NHK放送文化研究所・塩田雄大氏のアンケート調査によれば、その日に会った冒頭の挨拶として「お疲れ様です」を使う人は、60歳以上では36%。20代、30代では59%にのぼる。年配者が使う頻度が高いはずの言葉を、逆に若い世代ほど多用しているのが現実だ。

「若い人たちは悪意ではなく、ねぎらいの気持ちで使っているんだから……」(60代男性)と、あえて指摘しない人がほとんどのようだが、社内で軋轢が生じた例もある。ある広告代理店に勤務する30代女性の話。

「50代のワンマン社長が突然『お疲れ様禁止令』を出したんです。『朝出社してすぐ、疲れてもいないのに、お疲れ様ですはおかしいだろ』と。仕方なく社員みんなで『お疲れ様です』に代わる挨拶を考えたんですが、思い浮かばなくて」

 結局、「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と、時間帯によって使い分ける“普通の挨拶”に落ち着いたというが、「なんか、よそよそしい感じで、しっくりこないんですよね」と女性社員は首をかしげる。


※週刊ポスト2015年8月14日号
==============引用終了


ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈2〉 さすがは金田一秀穂先生

 金田一先生の分析。
==============引用開始
「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)
==============引用終了

 そういうことでしょう。タモリ(例によって敬称省略)の主張は〈目上に「お疲れ様」と言うな〉ではなく、〈子供にそういう言葉を使わせるな〉だろう。
 〈1〉の解説はややピント外れだったが、金田一先生の解説はお見事。
 だてにじっちゃんの名にかけてるわけじゃない。 


【ネタ元】 NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150804_339838.html
==============引用開始
「お疲れ様」蔓延の背景 適当な挨拶ないためと金田一秀穂氏

 7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)でタモリが、「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言し、波紋を呼んでいる。

「お疲れ様」はいつの間にやら若い世代の中で挨拶のスタンダードになっているが、上から目線の言葉ではないかと違和感を持っている中高年が多く、このタモリの発言に快哉を叫んだ。「お疲れ様です」を巡っては社内で軋轢が生じ「お疲れ様禁止令」が出された広告代理店もあるという。どうしてこんな現象が起きるのか。言語学者の金田一秀穂氏はこう分析する。

「お疲れ様は、いたわりの言葉。力のある者でなければいたわれないので、いわれた側は“上から目線”を感じてしまう。私も学生が授業が終わった後に、『先生、お疲れ様でした』というのには抵抗があります。ただ日本語には、会った時に目上の人に対してきちっと使える、万能の挨拶語がないんです。

 だから、『いつもお世話になってます』とか『先日はありがとうございました』とか、場面によって使い分けるしかなかった。『お疲れ様です』が広がったのは、適当な挨拶が他にないというのも大きな要因でしょう」

 例えばテレビ業界では、昔は「おはようございます」が万能の挨拶語だったが「夜に『おはようございます』は変だ」ということで、「お疲れ様です」が主流になったという。

 その“新スタンダード”に業界の顔であるタモリが苦言を呈したとあって、テレビ業界はざわついている。かつてタモリは、居酒屋の店員が使う「こちら○○になります」という表現を、撲滅しようとしたことで有名だ。

「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)

「お疲れ様」の広がりには、時代的背景もある。いまやビジネスも友人関係も「広く薄いつながり」が当たり前になり、上下関係も曖昧になる一方。そんななか、「お疲れ様です」は、どんな相手にも気配りを示そうとする、若者世代にとっての「新しいマナー」ともいえる。

 シニア世代も、いずれ「『お疲れ様』といってもらえるだけマシ」(60代男性)という心境になるのかも。

※週刊ポスト2015年8月14日号
==============引用終了

 
 この書き方だと著作権的にやや問題があるので、当方の考えを書いておく。


mixi日記2013年04月09日から

 これを現段階の結論にしたい。

 目上の人に対しては「お疲れさまです/でございます」が無難です。
「ご苦労さまです/でございます」は×とされています。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n126655
 以下は一部の抜粋(重言)。


ご苦労さま/ご苦労さまです
 相手の苦労や労力に対するねぎらいの言葉とされます。諸説あるようですが、目上に対しては基本的にNG。どうにも上から目線のニュアンスがあります。
 時代劇でお殿様が家来をねぎらう「ご苦労であった」が典型的(実際にはこんな言い方はしなかったという説も)。


お疲れさま/お疲れさまです
 では目上にはどう言えばいいのかが悩ましい。
 会社内なら、「お疲れさまです」あたりが一般的でしょう。これも本来はねぎらいの言葉だから目上に使うべきではない、という説もあります。そのとおりですが、ほかに適切な言い回しがないもので。「ありがとうございます」をすすめる人もいますが、これは何かをしてもらったとき限定でしょう。
 たとえば、時間外に廊下で重役と出くわしたとします。「ありがとうございます」は明らかにヘンなので、黙礼するくらいでしょうか。「お疲れさまでございます」などと言うと、「それは本来は……」と説教される可能性があります。
「お疲れさまです」は、同格以下に対しても使えます。
「お疲れ」→「お疲れさま」→「お疲れさまです」→「お疲れさまでございます」
くらいの順で敬度が高くなります。


 ご苦労さまでございます
 目上に対しては丁寧に「ご苦労さまでございます」と言えばいい、という説も見聞します。
 あまり鵜呑みにしないほうがよいでしょう。「目上に対してご苦労なんてけしからん」と考えているお偉いさんが、目下の者に「ご苦労さまでございます」と言われたら、「その言い方なら丁寧だから許す」と考えると思いますか?
 つまり、「ご苦労さまでございます」ならOK、というのは身勝手な論理です。
 昔は任侠映画などで、出所した幹部を迎えに行って「お務め、ご苦労さまでございます」と言うシーンがあったような……。あれが許されるのはどういう理屈なんでしょう。現代の言葉にうるさい幹部に言ったら殴られるんでしょうか(笑)。


 詳しくは下記をご参照ください。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」 解答編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1300.html

 国立国語研究所のサイトや、「敬語の指針」もこの問題にふれている。
 全文は↑のリンク先参照。
 結論部だけ転載しておく。

●国立国語研究所
http://www.ninjal.ac.jp/products-k/kokken_mado/27/05/
================引用開始
最近では,派遣会社の社員研修などで職場の常套(じょうとう)的なあいさつ言葉として,「お疲れさまです」を教えていると聞きます。朝会ったばかりの人やメールの書き出しに必ず使う,ということのないよう,状況を考えて場面により使い分けることが必要です。出先から戻った同僚に気持を込めて「お疲れさまでした」と言えば,疲れも癒(いや)されるということではないでしょうか。
================引用終了

●「敬語の指針」(P.45~46)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
 ↓
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf
================引用開始
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」というねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様でございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かるようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。
================引用終了

「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのですかね。
 それができるなら誰も苦労はしません。「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。




ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈3〉 
そもそも、発言の趣旨を取り違えているって!


 そもそもタモリ(敬称略)が言いたかったのはそんなことではない(はず)。オンエアをちゃんと見ていたらわかると思う。皆さん、見てなかったのにグチャグチャ言ってるのだろうか。
 元来、上から下への言葉だった(これはホントらしい)とは言っているが、現代社会で「部下が上司に言ってはいけない」なんてひとことも言っていない。ほかに適切な言い方がないのだからしかたがない。
 理解力のない●●が伝言ゲームで話をややこしくしている……としか思えない。

【ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈1〉 そこが問題じゃないだろ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3281.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944783746&owner_id=5019671
==============引用開始

 当該番組は見ていた。
 それだけにこの記事には強い異和感があった。
====引用開始
タモリが、「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説し、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」といわせないよう申し入れをすべきだとまで提言したのだ。
====引用終了

 これに対して〈「我が意を得たり」と声を上げたのが中高年世代〉なんだそうな。
 なんかポイントがズレてないか?
〈「先に帰る若手社員に『お疲れ様です』といわれるとカチンとくる。そこは『お先に失礼します』だろう!」(50代男性)〉
 それはそのとおりだが、それは目下だろうが目上だろうが同じ。ただし、そうじゃない場合は「お疲れ様です」で何も問題はないだろう。
 ↑の例なら先に帰る人が「お先に失礼します」と言う。それに対してまだ仕事を続けている人が「お疲れ様です」と言う。ごく自然なやり取りだろう。これにメクジラを立てていたら変人だよ。
 タモリ(例によって敬称略)が言っているのはそういうことではないはず。
 ただ、話の流れはそういうことになっている。
 当方の感覚がおかしいのだろうか。
 まあ、録画を見る段階でベロベロだった可能性がある。
 ただ、タモリの主張は、子役と言ってもしょせん子供なんだから、そういう妙に大人びた言葉を使うん(使わせるん)じゃない……だったはず。
 と、考えていたら……続編のニュースが。
==============引用終了

【ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈2〉 さすがは金田一秀穂先生】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3281.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944784120&owner_id=5019671

==============引用開始
 金田一先生の分析。
====引用開始
「タモリさんがとくに子役についていったのは、そもそも子供は敬語を使うべきではないからです。子供は『お疲れ様』でなく『こんにちは』といっていればいい。子役の人たちは立派な社会人ではあるが、子供は子供。だからタモリさんには違和感があるんでしょうね。悪気はなくても、その言葉で相手が腹を立てたら逆効果。そのことを若者たちも認識しておくべきでしょう」(金田一氏)
====引用終了

 そういうことでしょう。タモリ(例によって敬称略)の主張は〈目上に「お疲れ様」と言うな〉ではなく、〈子供にそういう言葉を使わせるな〉だろう。
 〈1〉の解説はややピント外れだったが、金田一先生の解説はお見事。
 だてにじっちゃんの名にかけてるわけじゃない。
==============引用終了


 映像を確保しておく(22分40秒くらいの湯島テレビスペシャル)。
https://www.youtube.com/watch?v=4H6LOSwB8OE



■目上の人に「お疲れさまです」は間違いなのか
(東洋経済オンライン - 08月27日 15:20)
http://toyokeizai.net/articles/-/80311
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=238&from=diary&id=3586586

==============引用開始
目上の人に「お疲れさまです」は間違いなのか

2015年08月27日 15:20 東洋経済オンライン


 今、「お疲れ様です」という言葉が、大きな波紋を呼んでいます。

2015年8月16日公開の記事です。東洋経済オンラインで読みたい方はこちら

 7月26日放送の『ヨルタモリ』(フジテレビ系)でタモリさんが「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』と言って回るのはおかしい」という出だしから「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。これをわかっていないんですね」と力説しました。週刊ポスト誌をはじめ、一部のメディアでこの発言を記事化したためにあちらこちらで物議をかもしています。

 さらに、その発言を受けて、民放連(日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体)が子役に「お疲れ様」と言わせないよう申 し入れをすべきだとまで提言したとのこと。しかし、この記事の読者の皆さんもきっと違和感を覚えた人も大勢いると思います。

研修で教えている内容とは?


 近年、各研修会社でのビジネスマナー講習では「『ご苦労さま』は目上の人から目下の人に使うのに対し、『お疲れさま』は同僚、目上の人に対して使うもの」と、研修講師から教わっているはずです。

 文化庁のサイト平成17年度版「国語に関する世論調査」の結果を参考にすると

4.仕事が終わったときに、どのような言葉を掛けるか(以下原文のまま)

仕事後に掛ける言葉<問5>(12ページ) ― 相手の職階が上だと、約7割が「お疲れ様(でした)」。相手の職階が下だと「御苦労様(でした)」が増加―

 会社で仕事を一緒にした人たちに対して、仕事が終わったときに何という言葉を掛けるかを、自分より職階が上の人の場合と自分より職階が下の人の場合について尋ねた。

 (1)一緒に働いた人が、自分より職階が上の人の場合
 〔全体〕結果を多い順に示すと、以下のとおり(「その他」「わからない」は省略)

 「お疲れ様(でした)」が約7割で、「御苦労様(でした)」、「ありがとう(ございました)は、ともに1割台にとどまっている。
「お疲れ様(でした)」……69.2%
「御苦労様(でした)」 ……15.1%
「ありがとう(ございました)」……11.0%
「どうも」……0.9%
何も言わない……0.6%


 (2)一緒に働いた人が、自分より職階が下の人の場合
 〔全体〕結果を多い順に示すと、以下のとおり(「その他」「わからない」は省略)

 「お疲れ様(でした)」が5割強で、「御苦労様(でした)」は3割台半ばとなっている。(1)で尋ねた自分より職階が上の人の場合 と比べると、「お疲れ様(でした)」の割合が16ポイント、「ありがとう(ございました)」の割合が6ポイント低くなり、「御苦労様(でした)」の割合が21ポイント高くなっている。
「お疲れ様(でした)」……53.4%
「御苦労様(でした)」……36.1%
「ありがとう(ございました)」……5.0%
「どうも」……2.8%
何も言わない……0.5%

この結果を見ても、目上の人に対しては7割近い人が「お疲れ様」という言葉を使用して、すでに十分に浸透しているのがわかります。ここまで浸透していると、その言葉を使用しないで挨拶をするのにはどうしたらよいのか迷ってしまいます。

「お疲れ様」はすでに浸透している


 その言葉の持つ「本来の意味」や「由来」を理解している人にすれば、部下や後輩が先輩や上司に対して、その労をねぎらう声掛けをすること自体、(たとえ建前論だとしても)本来はあるべきではない姿だと立腹されるのも当然といえば当然です。

 ただ、文化庁がこのような調査をすること自体、その時代に応じての「言葉の使い方」や「言葉の選択」の仕方に変化が表れていることを確認し、対応していくために必要とされているからにほかなりません。

 もう30年以上も前になりますが、筆者自身のことを思い出してみても、当時の新入社員研修で、すでに「『ご苦労さま』は目上の人から目下の人に、『お疲れさま』は同僚、目上の人に」と、研修講師から教わった記憶は鮮明に残っています。学生から社会人になりたてで、「お疲れ様でした」という言葉に新鮮さを覚え、毎日、嬉々として使っていたものです。

 ところがある時、外回りから帰ってきた先輩に「お疲れ様でした」といつものように元気に声掛けした時のことです。「まだ、午前中だから疲れていないよ」という言葉を返されてしまい困惑してしまいました。それ以来、正しいのだろうなと思いながらも、「お疲れ様」という言葉を目上の人に対して使うことはなくなりました。

 その代わりに、場面、場面に応じて「ありがとうございます。」というお礼のひとことを添えて、万能の「言い回し」を考えたものです。

「お疲れ様」を言い換えるなら


 「おはようございます。朝早くから、(私たちの指導のために)ありがとうございます。今日もよろしくお願いします」という朝の挨拶から始まり、夜であれば、「遅くまで、ありがとうございます(今日はお先に失礼します)」。

 また、昼間であれば「お帰りなさいませ。(暑いなかでの、)外回りありがとうございます」など、上司、先輩に対して「お疲れ様」というねぎらうひと言ではなく、その時どきの状況に応じたひと言(例のような「おはようございます」「よろしくお願いします 」など)のあたりまえの挨拶に「ありがとうございます」という感謝の言葉で気持ちを表します。

 このように何気なく使う日常の挨拶の中で、きちんと気持ちを表現し続けることで、良好な人間関係が築き上げられます。

 (その時「ありがとうございました」は、完了形の言い回しになってしまい、それを使い続けると、いつしか縁を切ってしまうように響きますから、極力現在形の「ありがとうございます」を使用します。)

 また、同じく文化庁のサイト平成24年度版「国語に関する世論調査」には、「お疲れ様」という言葉以外でも、コミュニケーションについての興味深い結果がでています。

 1. 人とのコミュニケーションについて (以下原文のまま)
誰かに話をしていて、自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかったという経験があるか、ないか<問2>(P.7) ― 6割以上の人が「ある(計)」と回答―

 〔全体・年齢別〕誰かに話をしていて、自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかったという経験があるか、それとも、ないかを尋ねた。

 「よくある」と「時々ある」を選んだ人を合わせた「ある(計)」は63.4%、「余りない」と「ない」を合わせた「ない(計)」は36.3%であった。

 年齢別に見ると、「ある(計)」の割合は、16歳から50代までは、6割台半ばから7割前後となっている。また、60歳以上では、5割台半ばとなっている。
 自分の言いたいことが伝わらなかった理由<問2付>(P.7) ― 「自分の話し方に問題がある」と考える人の割合は、若い年代で高い傾向―

 〔全体〕問2で「ある(計)」を選択した人(63.4%)に、伝わらなかった理由を尋ねた。結果は以下のとおり。
・どちらかと言えば、自分の話し方に問題があることが多いと感じる……55.0%
・どちらかと言えば、相手の聞き方に問題があることが多いと感じる……8.6%
・どちらとも言えない……35.9%
・わからない……0.5%


 〔年齢別〕年齢別に見ると、すべての年代で、「どちらかと言えば、自分の話し方に問題があることが多いと感じる」と回答した人の割合が最も高くなっている。

 中でも、16~19歳では8割、20~30代では6割台後半となっており、40代以上に比べて高くなっている。一方、「どちらかと言えば、相手の聞き方に問題があることが多いと感じる」と回答した人は、60歳以上を除くすべての年代で1割に達していない。
人とのコミュニケーションにおいて、重視すること<問4> (P.13) ― 6割台半ばの人が「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と回答―

〔全体〕人とのコミュニケーションにおいて、「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」のどちらを重視するかを尋ねた。

 「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」と回答した人が6割台半ば、「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」と回答した人が1割台半ばという結果であった。また、「相手や状況によって異なるので、どちらかひとつには絞れない」と回答した人も1割台半ばであった。
・「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」の方を重視する……65.1%
・「根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」の方を重視する……15.0%
・相手や状況によって異なるので、どちらかひとつには絞れない……14.9%
・どちらも重視していない……3.7%
・わからない……1.4%

 〔年齢別〕年齢別に見ると、すべての年代で「(a)相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」を重視すると答えた人の割合が高くなっている。特に、20代から40代では7割前後となっており、ほかの年代に比べて高い。また、「(b)根拠や理由を明確にして論理的に伝え合うこと」を重視していると答えた人の割合はどの年代でも1割台となっている。そのうち、60歳以上では、18.2%となっており、ほかの年代に比べて高い。

 こうしてみると、6割以上もの多くの人が、誰かに話をしていて、「自分の言いたかったことが、相手にうまく伝わらなかった」という経験をしています。

 そして、年齢が若ければ若いほど、「自分の話し方に問題がある」と感じ、更に若ければ若いほど「相手との人間関係を作り上げながら伝え合うこと」を重視しているのが解ります。

よりよい「言葉」や「言い回し」で想いを伝える


 同じ思いも言い回しによっては、心に刺さる「しびれるひと言」になります。
「今回の成功は部長のおかげです」
より
「部長の下で成功できたことはわたしの誇りです」
 こんな言葉で言われたら上司冥利に尽きます!

 「言葉の選択」によって人を変え、そして、その言葉によって自分を変える。 自分が発する言葉で、部下のやる気を引き出したり、ネガティブな上司や取引先の態度をガラッと変えたりできます。結果として、相手に対する自分の印象が変わり、自分の評価が高まり、自分自身のモチベーションも上がります。

 コミュニケーションにおいて、よりよい「言葉」「言い回し」を選択できるようになると、あなたの「想い」が、上司や部下、取引先にしっかりと伝わるようになります。そんな勉強をするのには遅いも早いもありません。夏休みの今の時期がチャンスかもしれません。

大ナギ 勝 :ムービングオフィス代表
==============引用終了


ヨルタモリ発「お疲れ様」問題〈4〉 
知識人タモリを「酔っ払い」呼ばわりする●●


 ↑がらみのmixi日記をザッと読んでみた。
 なんと言うか……「気が重くなる」ってとこかな。
 一人、あまりにもアンマリなことを書いている人がいたので、コメントを入れた。以下はそのやり取り。この文体は独特のニオイがする。日本語が通じないようなんで撤収します。

(中略)

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お疲れ様でした…は、正しい使い方です☆
2015年08月27日22:37
目上の人に、<お疲れ様でした>は、正しい使い方。タモリさんは、<ご苦労様>と、目下が目上に言う大間違いと、勘違いされたのでしょう。聞き流せば良いものを尻馬に乗った人がいて、大騒ぎに。放映前にディレクターがチェックすべき。<酔っ払いの勘違い>と、テロップ入れれば済む話です☆タモリさんも反省してください。

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tobirisu
2015年08月27日 23:46
 ニュースから失礼します。
 タモリ氏は勘違いしたわけではありません。「不自然だから子供にそんな大人びた言葉遣いをさせるな」と主張していたはずです。オンエアを見た限りそう感じました。「反省」すべきは、誤解したうえに拡散している人たち(たぶんほとんどの人はオンエアを見てません)です。
 詳しくは下記をご参照ください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945499161&owner_id=5019671

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☆Aさん 2015年08月28日 02:12
> tobirisuさん
コメントありがとうございます。 この番組、よく観ている方だと思いますが、うだうだした会話なので、録画している訳でもないし、聞き書きしている訳でもないので、このようにあれっと感じた方が多いなら、そうとられるような言い方だったのではないか、と私は思います☆
子役は今やプロですし、主役級で、タモリおじさんより本気で仕事しているかも知れませんね。
放送収録中にベロベロだったりするのは、本当は良くないと思います。
コメント

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tobirisu
2015年08月28日 12:04
 問題の発言はトークの場ではなく、VTRのコントの中の発言だったのでは。酔っ払っていたわけではなく、流れで出た失言でもないはずです。☆Aさん もオンエアを見ずに書いてますよね。

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☆Aさん 2015年08月29日 02:19
> tobirisuさんこの番組、私は何故かつけていることが多いのです。国会中継やサッカーの試合や映画などの様に、真剣には聞いていませんが、
観ないで書いていると言うのでもありません。

タモリさんは、真剣な討論の場にはあまり出ていらっしゃいませんね
雰囲気で話をされることが多いので、世間話のおもしろさ。
知識面では、ヘンな時もありますよ。でも、タモリさんに、知識を期待している訳ではないので、
大人は聞き流します。
聞き流しが、おもしろい。
こんな知識面であれこれとなるのは、無粋なのだと思います
なんでも、いいとも…のおもしろさなのでしょう。

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 あのね。
 普段よく見ているか否かはあまり関係ないの。
 当方が言ってるのは、問題の回のオンエアを見ているか否か。
 アンタは見ないで書いているでしょ。
 見ていて「酔っ払いの勘違い」と感じたんなら論外です。
 まず、タモリ(例によって敬称略)は、「勘違い」で言ったわけではない。これは断定できる。過去の彼の番組でもこういった言葉の問題は再三出ている。
 しかも、すでに書いたように、barでの会話じゃないの。だから「酔っ払い」でもない。
「聞き流し」ていた「大人」が、なんでこんな無礼なことを書けるんだ?
「聞き流せば良いものを尻馬に乗っ」て間違いだらけのmixi日記を書くのはどういう了見だ?
 タモリ自身はそれをひけらかしたりしない(大人だから)けど、芸能界でもトップクラスの知識人(いくぶん雑学よりだけど)だと思うよ。そのうえで、「ふざけ半分」だったり「まじめ半分」だったり……そのあたりが真骨頂だと思う。

 今回のような話になると、世間はタモリの知識を甘く見ていることや、タモリの芸の魅力がわかっていないことがよくわかる。なんだかなぁ。
「ヨルタモリ」のコミュにもちょっとコメントしてみた。ファンのフリしてやっぱりなのね。●●は安易に書き込みするな。「都市伝説」ってどういう意味で使っているのかな?
 それに同調するコメントの「アンチテーゼの達人」ってどういう意味?

(中略)
==============引用開始
ださん
>>[129] tobirisuさん

タモリは、キャラを演じながらではありましたが、子役どうこうとは別に、はっきりと「あれは間違った日本語の使い方」と言っていたと感じましたよ。事実、タモリはそのつもりでしょう。

以前に、「タモリのジャポニカロゴス」という番組の中で、金田一秀穂先生が、「敬語には使役という概念が無い」と言われていました。

目上の人に「ご苦労様」はダメで「お疲れ様」は良い、というのも、都市伝説みたいなものです。
==============引用終了

 マトモなことを書いている日記にもいくつかコメントしてみた。
 まともなやり取りになる。世の中●●ばかりではない(当然か)。

(中略)

 映像を確保しておく(22分40秒くらいの湯島テレビスペシャル)。
https://www.youtube.com/watch?v=4H6LOSwB8OE
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