「せる」「させる」
下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【15】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1941799128&owner_id=5019671
直接的には下記の続きだろうな。
【「魅せられる」の活用────「れる」「られる」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946798272&owner_id=5019671
テーマトピは下記。
【「拝見させていただいてます」は誤用? 二重敬語?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comment_id=1430824390&page=2&id=75053420
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=29&community_id=125916&bbs_id=75053420
==============引用開始
岩波書店「広辞苑」第五版1074ページ、助動詞「させる」の④に
「させていただく」の形で、相手の指示を頂戴してするという卑下した形で自分の動作を謙遜した意を表す。最初、上下関係を強く意識する社会で使われ、第二次大戦後一般に広がった言い方。
とあるのでこれかと思ったのですが、元々の助動詞「させる」は
上一段・下一段・カ変の動詞の未然形に接続。サ変には未然形「せ」に限り接続。
ということなので、これでは「拝見せさせていただく」でなければならないことになります。従ってこの場合は、
名詞「拝見」+使役の他動詞「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」+謙譲の意を表す他動詞「いただく」
と解釈するのが自然でしょう。つまり、自分が見ることを相手に許可させる、ということを「拝見」と「いただく」というどちらも謙譲の語を接続助詞「て」でつないだ敬語連結です。
==============引用終了
ここまでの部分がまったく理解できない。
>「拝見せさせていただく」
ってどこから出てきたのだろう。
>名詞「拝見」+使役の他動詞「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」+謙譲の意を表す他動詞「いただく」
「拝見する」だとヘンだから、名詞の「拝見」という解釈なのだろうか。
「○○する」の動詞形をもたない名詞に「させる」が接続するのだろうか。
敬語連結というものをどういうふうに考えているのだろう。
サ変の未然形を勘違いしているのでは。
前に見た「れる」「られる」と同じ気がする。
【助動詞「れる/られる」の接続について】コメント[2]から抜粋。
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=2&community_id=398881&bbs_id=74742747==============引用開始
・現代語
「れる」:五段動詞の未然形、サ変動詞の未然形「さ」につく。
「られる」:上一段・下一段・カ変の動詞の未然形、サ変の動詞の未然形「せ」につく。
==============引用終了
「せる」「させる」の接続を『大辞泉』で確認する。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%9B%E3%82%8B-549042#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
せる[助動]
[助動][せ|せ|せる|せる|せれ|せろ(せよ・せい)]五段動詞の未然形、サ変動詞の未然形「さ」に付く。
1 相手が自分の思うようにするよう。また、ある事態が起こるようにしむける意を表す。「使いに行かせる」「あすは休ませてやる」
2 (「せていただく」「せてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意を表す。「言わせていただく」「やらせてもらう」
3 (「せられる」「せたもう」の形で)尊敬の意を表す。「殿下は極めてご多忙であらせられる」→させる
==============引用終了
https://kotobank.jp/word/%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-510769#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
[助動][させ|させ|させる|させる|させれ|させろ(させよ・させい)]《古語の助動詞「さす」の下一段化したもの》動詞の上一段・下一段・カ変活用の未然形に付く。
1 使役の意を表す。「子供にすきなだけ食べさせる」
2 (「させていただく」「させてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意をこめ、相手への敬意を表す。「今月限りで辞めさせていただきます」「答えさせてもらう」
3 他の行動に対する、不干渉・放任の意を表す。「どうしても受験したいなら、受けさせるのだな」「好きなだけ食べさせなさい」
4 (多くは「させられる」「させたもう」の形で)尊敬の意を表す。現代では文語調の表現に用いられ、高い敬意を表す。「神よ、人々に恵みを垂れさせたまえ」→しむ →しめる →す →せる
[補説]「させる」は「御覧ぜさせられる」「講ぜさせる」のように、サ変動詞の未然形に付くこともある。
==============引用終了
やはり「れる」「られる」と同じようだ。
『大辞林』の記述もほぼ同様だが[補説]の部分が少し違い、下記のようになっている。もう少しわかりやすく書いてもらえないかね。一文が長すぎ。
==============引用開始
(「させられる」「させ給う」などの形で)動作者に対する尊敬の意を表す。 「親しく被災地を御覧ぜさせられた」 〔サ変動詞「する」に接続するとき,本来は「せさせる」であるが,この形は,敬語の「せさせ給う」「せさせられる」などの場合以外はほとんど用いられず,現代ではただ「させる」(サ変動詞の未然形「さ」に助動詞「せる」を付けたもの)の形を用いるのが普通である。もっとも,「決する」「制する」など,漢字一字の漢語と複合した類のサ変動詞には,「決せさせる」「制せさせる」などとなる〕
==============引用終了
つまり「拝見させる」はサ変動詞「拝見する」の未然形「拝見さ」に「せる」がついているのでは。
やはりヘンに分解しないで、「(さ)せていただく」「(さ)せてもらう」の形で考えるほうがわかりやすいのだろう。
「御覧ぜさせられる」「講ぜさせる」「決せさせる」「制せさせる」か……どれも見聞したことがない(泣)。
サ変動詞はどこまでいってもわかりにくい。
後半に関しては当方の不注意だな。
たしかに「拝見させていただいてます」は少し不自然。
接続がどうの……なんて考えるとむずかしくなる。いわゆる「イ抜き言葉」になっているってこと。
「拝見させていただいて~」という過剰気味の敬語表現に「イ抜き言葉」は似合わない。
ただ、「イ」が入るとさらにクドい。それなら「~おります」にすべきなんて話も出てきそう。
ところで、「イ抜き言葉」って「厳密に言えば誤用」なんだろうか?
ちょっと調べてみたがわからない(泣)。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【15】
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直接的には下記の続きだろうな。
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テーマトピは下記。
【「拝見させていただいてます」は誤用? 二重敬語?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comment_id=1430824390&page=2&id=75053420
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=29&community_id=125916&bbs_id=75053420
==============引用開始
岩波書店「広辞苑」第五版1074ページ、助動詞「させる」の④に
「させていただく」の形で、相手の指示を頂戴してするという卑下した形で自分の動作を謙遜した意を表す。最初、上下関係を強く意識する社会で使われ、第二次大戦後一般に広がった言い方。
とあるのでこれかと思ったのですが、元々の助動詞「させる」は
上一段・下一段・カ変の動詞の未然形に接続。サ変には未然形「せ」に限り接続。
ということなので、これでは「拝見せさせていただく」でなければならないことになります。従ってこの場合は、
名詞「拝見」+使役の他動詞「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」+謙譲の意を表す他動詞「いただく」
と解釈するのが自然でしょう。つまり、自分が見ることを相手に許可させる、ということを「拝見」と「いただく」というどちらも謙譲の語を接続助詞「て」でつないだ敬語連結です。
==============引用終了
ここまでの部分がまったく理解できない。
>「拝見せさせていただく」
ってどこから出てきたのだろう。
>名詞「拝見」+使役の他動詞「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」+謙譲の意を表す他動詞「いただく」
「拝見する」だとヘンだから、名詞の「拝見」という解釈なのだろうか。
「○○する」の動詞形をもたない名詞に「させる」が接続するのだろうか。
敬語連結というものをどういうふうに考えているのだろう。
サ変の未然形を勘違いしているのでは。
前に見た「れる」「られる」と同じ気がする。
【助動詞「れる/られる」の接続について】コメント[2]から抜粋。
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=2&community_id=398881&bbs_id=74742747==============引用開始
・現代語
「れる」:五段動詞の未然形、サ変動詞の未然形「さ」につく。
「られる」:上一段・下一段・カ変の動詞の未然形、サ変の動詞の未然形「せ」につく。
==============引用終了
「せる」「させる」の接続を『大辞泉』で確認する。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%9B%E3%82%8B-549042#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
せる[助動]
[助動][せ|せ|せる|せる|せれ|せろ(せよ・せい)]五段動詞の未然形、サ変動詞の未然形「さ」に付く。
1 相手が自分の思うようにするよう。また、ある事態が起こるようにしむける意を表す。「使いに行かせる」「あすは休ませてやる」
2 (「せていただく」「せてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意を表す。「言わせていただく」「やらせてもらう」
3 (「せられる」「せたもう」の形で)尊敬の意を表す。「殿下は極めてご多忙であらせられる」→させる
==============引用終了
https://kotobank.jp/word/%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-510769#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
[助動][させ|させ|させる|させる|させれ|させろ(させよ・させい)]《古語の助動詞「さす」の下一段化したもの》動詞の上一段・下一段・カ変活用の未然形に付く。
1 使役の意を表す。「子供にすきなだけ食べさせる」
2 (「させていただく」「させてもらう」の形で)相手方の許しを求めて行動する意をこめ、相手への敬意を表す。「今月限りで辞めさせていただきます」「答えさせてもらう」
3 他の行動に対する、不干渉・放任の意を表す。「どうしても受験したいなら、受けさせるのだな」「好きなだけ食べさせなさい」
4 (多くは「させられる」「させたもう」の形で)尊敬の意を表す。現代では文語調の表現に用いられ、高い敬意を表す。「神よ、人々に恵みを垂れさせたまえ」→しむ →しめる →す →せる
[補説]「させる」は「御覧ぜさせられる」「講ぜさせる」のように、サ変動詞の未然形に付くこともある。
==============引用終了
やはり「れる」「られる」と同じようだ。
『大辞林』の記述もほぼ同様だが[補説]の部分が少し違い、下記のようになっている。もう少しわかりやすく書いてもらえないかね。一文が長すぎ。
==============引用開始
(「させられる」「させ給う」などの形で)動作者に対する尊敬の意を表す。 「親しく被災地を御覧ぜさせられた」 〔サ変動詞「する」に接続するとき,本来は「せさせる」であるが,この形は,敬語の「せさせ給う」「せさせられる」などの場合以外はほとんど用いられず,現代ではただ「させる」(サ変動詞の未然形「さ」に助動詞「せる」を付けたもの)の形を用いるのが普通である。もっとも,「決する」「制する」など,漢字一字の漢語と複合した類のサ変動詞には,「決せさせる」「制せさせる」などとなる〕
==============引用終了
つまり「拝見させる」はサ変動詞「拝見する」の未然形「拝見さ」に「せる」がついているのでは。
やはりヘンに分解しないで、「(さ)せていただく」「(さ)せてもらう」の形で考えるほうがわかりやすいのだろう。
「御覧ぜさせられる」「講ぜさせる」「決せさせる」「制せさせる」か……どれも見聞したことがない(泣)。
サ変動詞はどこまでいってもわかりにくい。
後半に関しては当方の不注意だな。
たしかに「拝見させていただいてます」は少し不自然。
接続がどうの……なんて考えるとむずかしくなる。いわゆる「イ抜き言葉」になっているってこと。
「拝見させていただいて~」という過剰気味の敬語表現に「イ抜き言葉」は似合わない。
ただ、「イ」が入るとさらにクドい。それなら「~おります」にすべきなんて話も出てきそう。
ところで、「イ抜き言葉」って「厳密に言えば誤用」なんだろうか?
ちょっと調べてみたがわからない(泣)。
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