マンガ14/先週(4/19-4/25)のマンガ誌から──高橋留美子の新連載
マンガの話なんで、下記の続き。
【マンガ13/いろいろ苦労があるようだ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-329.html
まずはサイバラ(やっぱこの表記のほうがしっくり来る)の『人生画力対決』の第2回。なんか早くも企画倒れの気配がしてきた(大笑)。
全方位型でケンカを売って、反応が皆無だったらしい(笑)。
サイバラの罵倒がスゴい。
「漫画家ってアレ、ケンカの買い方も 内容証明の出し方も チンコのくわえ方も知らないワケ?」
いやー、スゴい。
ほかにも無意味なまでに全方位型でケンカを売っている。
「話が小池一夫並に横すべりしてまーす」
「元広告屋なので基本はうそつきだ」
ところで、最後のページに出てくる「あたま下げんかいこの水商売ガ系の飲み屋で一番タチの悪い客」ってどういう意味?
コミュでも話題になっていて、「水商売ガテン系」の意味とかって説が出ていた。しばらく考えて理解できた。
〈あたま下げんかいこの水商売ガ……系〉の、飲み屋で一番タチの悪い客
と、いう意味なんだ。〈あたま下げんかいこの●●屋ガ……系〉のクレーマー、みたいな用法ですね。
強調表現に、「●●屋風情が」とか、「●●屋の分際で」とかがあります。
昨日久しぶりに●●生命に電話したら、A部長は異動になったとか。代わりにお話ししたK部長が、また日本語が通じるのか通じないのかよくわからない人で……(泣)。
趣味でサイバラ作品の話をしてが、いちばん大きな動きは高橋留美子の新連載だろう。
例によって雄大な構想を秘めたSFものらしい。詳しい内容に関しては「マンガ13」で紹介した。
ちょっと書いておきたいのは、高橋留美子の画風について。
個人的な感覚だと、高橋留美子は現役マンガ家のなかでいちばん手塚治虫に近い気がする。褒め言葉でもなく、もちろん貶し言葉でもなく。
共通点をあげてみる。
1)SF的要素が強いストーリーがメイン
2)主要人物が中性的。
3)シンプルな描線
4)背景などはあまり描き込まない
5)シリアスな話にも細かいギャグを入れる
1)の点を別にすると、あだち充にも通じる気がする。
絵柄の特徴をひとことで表現すると、「きわめてマンガっぽい」(劇画の反義語として)。あと、高橋留美子とあだち充を比べると、高橋留美子のほうが3)4)の傾向が強い。
「マンガっぽい絵」と「劇画っぽい絵」の絵のどちらを好むのかは、主として好みの問題だろう。個人的にはどちらかと言うと「マンガっぽい絵」のほうが好きだが、例外は山ほどある。
高橋留美子とあだち充の描線を比べると、たぶんあだち充の方が繊細。このあたりは、「イラストレーターとしても通用する」と言われるだけある。もちろん、高橋留美子が「イラストレーターとしては通用しない」という意味ではない。
手塚治虫と高橋留美子の描線を比べると、高橋留美子のほうがはるかに洗練されている。もちろん、(13字削除)という意味である。
手塚治虫といえば、泣く子も黙る「マンガの神様」。さまざまな意味でそれまでのマンガを概念をかえたらしい。専門家の説によると、なかでもコマワリ(「死刑!」とかボケてはいけません)というものがガラリとかわったらしい。
その天才の作品でも、現代のマンガに慣れた目で見ると、いかんせん古くさい。「いまだに古びていない」とかヨイショするのは簡単だけど、現実はそんなに甘くない。じゃあ古くさい『鉄腕アトム』がつまらないかと言うと、それはまた別の話。これがけっこうおもしろいから困ってしまう(笑)。まあ、かつての名作のなかには、いくらなんでも古くさくて読む気にならないものはたくさんあるけど。
専門家の説によると、マンガの概念をかえたもうひとりのマンガ家が大友克洋。彼の登場以降、マンガの密度が大きくかわったとか。
このあたりのことを本気で書きはじめると、とんでもないことになる。前に少し書いた『鉄腕アトム』と『PLUTO』の違いとか、最近の人気マンガがやたらと長編化している理由とか……。
とりあえずパス。
【続きは】↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1152777165&owner_id=5019671
【マンガ13/いろいろ苦労があるようだ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-329.html
まずはサイバラ(やっぱこの表記のほうがしっくり来る)の『人生画力対決』の第2回。なんか早くも企画倒れの気配がしてきた(大笑)。
全方位型でケンカを売って、反応が皆無だったらしい(笑)。
サイバラの罵倒がスゴい。
「漫画家ってアレ、ケンカの買い方も 内容証明の出し方も チンコのくわえ方も知らないワケ?」
いやー、スゴい。
ほかにも無意味なまでに全方位型でケンカを売っている。
「話が小池一夫並に横すべりしてまーす」
「元広告屋なので基本はうそつきだ」
ところで、最後のページに出てくる「あたま下げんかいこの水商売ガ系の飲み屋で一番タチの悪い客」ってどういう意味?
コミュでも話題になっていて、「水商売ガテン系」の意味とかって説が出ていた。しばらく考えて理解できた。
〈あたま下げんかいこの水商売ガ……系〉の、飲み屋で一番タチの悪い客
と、いう意味なんだ。〈あたま下げんかいこの●●屋ガ……系〉のクレーマー、みたいな用法ですね。
強調表現に、「●●屋風情が」とか、「●●屋の分際で」とかがあります。
昨日久しぶりに●●生命に電話したら、A部長は異動になったとか。代わりにお話ししたK部長が、また日本語が通じるのか通じないのかよくわからない人で……(泣)。
趣味でサイバラ作品の話をしてが、いちばん大きな動きは高橋留美子の新連載だろう。
例によって雄大な構想を秘めたSFものらしい。詳しい内容に関しては「マンガ13」で紹介した。
ちょっと書いておきたいのは、高橋留美子の画風について。
個人的な感覚だと、高橋留美子は現役マンガ家のなかでいちばん手塚治虫に近い気がする。褒め言葉でもなく、もちろん貶し言葉でもなく。
共通点をあげてみる。
1)SF的要素が強いストーリーがメイン
2)主要人物が中性的。
3)シンプルな描線
4)背景などはあまり描き込まない
5)シリアスな話にも細かいギャグを入れる
1)の点を別にすると、あだち充にも通じる気がする。
絵柄の特徴をひとことで表現すると、「きわめてマンガっぽい」(劇画の反義語として)。あと、高橋留美子とあだち充を比べると、高橋留美子のほうが3)4)の傾向が強い。
「マンガっぽい絵」と「劇画っぽい絵」の絵のどちらを好むのかは、主として好みの問題だろう。個人的にはどちらかと言うと「マンガっぽい絵」のほうが好きだが、例外は山ほどある。
高橋留美子とあだち充の描線を比べると、たぶんあだち充の方が繊細。このあたりは、「イラストレーターとしても通用する」と言われるだけある。もちろん、高橋留美子が「イラストレーターとしては通用しない」という意味ではない。
手塚治虫と高橋留美子の描線を比べると、高橋留美子のほうがはるかに洗練されている。もちろん、(13字削除)という意味である。
手塚治虫といえば、泣く子も黙る「マンガの神様」。さまざまな意味でそれまでのマンガを概念をかえたらしい。専門家の説によると、なかでもコマワリ(「死刑!」とかボケてはいけません)というものがガラリとかわったらしい。
その天才の作品でも、現代のマンガに慣れた目で見ると、いかんせん古くさい。「いまだに古びていない」とかヨイショするのは簡単だけど、現実はそんなに甘くない。じゃあ古くさい『鉄腕アトム』がつまらないかと言うと、それはまた別の話。これがけっこうおもしろいから困ってしまう(笑)。まあ、かつての名作のなかには、いくらなんでも古くさくて読む気にならないものはたくさんあるけど。
専門家の説によると、マンガの概念をかえたもうひとりのマンガ家が大友克洋。彼の登場以降、マンガの密度が大きくかわったとか。
このあたりのことを本気で書きはじめると、とんでもないことになる。前に少し書いた『鉄腕アトム』と『PLUTO』の違いとか、最近の人気マンガがやたらと長編化している理由とか……。
とりあえずパス。
【続きは】↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1152777165&owner_id=5019671
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