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2015年11月の朝日新聞から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2015年11月】

15-11-01
7日

一方で何が起こってもいいようにと、回しを締め直したのは覚えている。(朝刊23面)
 隈部康弘記者。96年九州場所で5人による優勝決定戦を戦った武蔵丸の述懐。問題は「回し」。表記の問題にあまりこだわる気はないが、これはありえない。手元の朝日の用字用語には記載なし。共同通信社の用字用語だと「まわし」。当然だろう。「回し」なんて見たことがない。ちなみに俗語だと……ぐゎ、何をするんだ。


15-11-02
10日

訂正して、おわびします
 ▲8日付歌壇俳壇面で長谷川櫂選の2句目「訪れるものとても無き鵙(もず)の贅」の「贅」は「贄(にえ)」の誤りでした。選評を含め、編集部が入力する際に間違えました。」(朝刊38面)
 記者不明。しばらく前に、朝刊の片隅にこの「訂正して、おわびします」の欄ができた。たまに目を通すと、固有名詞やら数字やら、第三者が見てもまずわからないような間違いが相当あるようだ。8日の新聞を調べた。「鵙の贅」はおかしい。「贄」はそう使う字ではないが、「生け贄(いけにえ)」の「にえ」だから、このミスは恥ずかしい。


15-11-03
22日

白鵬の変化にぶぜん。(朝刊22面)
 記者不明。白鵬の猫だましを食った栃煌山の記事。とうとう白鵬以外にも「ぶぜん」とする力士が出たか(笑)。これも正用の「悄然」の意味にもとれるから厄介。まぁ、不本意な負け方でをして悄然としているようでは勝負師向きではない。


15-11-04
29日
 28日の日記で書いた羽生選手の記事。
【血がにじむような練習──ちょっとしたケガでも血くらいにじむ(←オイ!)】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12100788478.html
 偶然か必然か、朝日の朝刊には「血のにじむような練習」なんて言葉はない。
 ちなみに、中継を見ていたかたが教えてくれた。羽生選手の発言は下記のようなものだったらしい。
「血のにじむような努力、努力というか練習ですね」
 だとすると、勝手に略した各紙の記者はなんだったのだろう。朝日新聞は誰かが指摘したのか?
 さらに疑問なのは、電子版と紙媒体はどの程度違っているのだろう。当方がいままで見比べた限りでは、基本的に同じなんだけど。
 比較のために、全文をひいておく。29日の朝刊は、1面とスポーツ面(22面)で扱っていた。
 まず電子版。
http://www.asahi.com/articles/ASHCX4S9YHCXUTQP01C.html
==============引用開始
羽生、史上初300点超え 女子は宮原が優勝 NHK杯
2015年11月28日21時30分
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯第2日が28日、長野市のビッグハットであり、男子フリーは前日のショートプログラム(SP)で世界最高得点を出した羽生結弦(ANA)がジャンプ、ステップ、スピンと完璧に決めて216・07点を記録し、史上初の300点超えとなる合計322・40点で優勝を飾った。3連覇がかかるGPファイナル(12月10~13日、スペイン・バルセロナ)出場も決めた。
 2位はフリーで170・79点を出した金博洋(中国)で、計266・43点。SP3位の無良崇人(洋菓子のヒロタ)は4回転ジャンプを着氷させ、フリー153・92点、計242・21点で総合3位だった。SP9位の田中刑事(倉敷芸術科学大)はフリー161・16点、計234・90点で5位まで順位を上げた。
 女子フリーはSP首位の宮原知子(大阪・関大高)がほぼミスのない演技を見せ、フリー133・58点、計203・11点で初優勝を飾った。SP4位の浅田真央(中京大)は冒頭のトリプルアクセルを失敗したが中盤から盛り返し、フリー120・49点、計182・99点で3位。宮原、浅田ともにGPファイナル出場を決めた。

 SP10位の木原万莉子(京都醍醐ク)はフリー108・23点、計163・19点で10位だった。

 ペアは、ミーガン・デュアメル、エリック・ラドフォード組(カナダ)が総合202・72点で優勝した。

     ◇

■「全てに感謝したい」羽生結弦の話

 ありがとうございます。応援という大きな力をもらいました。このスコアは皆さんのおかげです。テレビを見ている皆さんも本当にありがとうございます。

 (世界最高の)スコアは本当にびっくりしましたが、スケートカナダからNHK杯まで、本当に血のにじむような練習をしてきた。周りでサポートして下さった皆さん、カナダのクリケットのリンク、生まれ育った仙台のリンク、全てに感謝したいと思っています。

 「やってやる」とは思っていました。今回、特にフリーは滑る前ものすごく緊張していて、ブライアン(コーチ)と話すことすらできなかった。長野五輪があったリンクで滑ることで、自分自身にプレッシャーをかけて、「絶対王者だぞ」という自信を言い聞かせながらやっていた。終わった後に(コーチに)「いい子だったよ」と言われたけど、「まだいい子なの?」という話はしました。

 今回は終わってしまったことなので、とにかくここまでハードな練習をしてきましたが、それでもけがをしないで来られた自分の体、ケアして下さった先生方に感謝しつつ、これ以上の演技ができるようにさらに練習を積みたい。
==============引用終了

 29日の紙版。1面。電子版と同じ写真を使用。電子版の前半の文章を少しいじっている。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12092157.html
==============引用開始
羽生V、世界最高得点
2015年11月29日05時00分

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯第2日が28日あり、男子ショートプログラムで世界歴代最高得点を記録した羽生結弦(20)=ANA=がフリーも完璧な演技を決めて216.07点で1位となり、世界歴代最高となる合計322.40点で優勝した。フリーの200点台、合計300点台はと
【以下会員限定】

もに史上初。▼22面=女子は宮原知子V
==============引用終了

 29日の紙版。22面。
==============引用開始
羽生、異次元
2015年11月29日05時00分

グランプリ(GP)シリーズ最終戦は長野市のビッグハットで第2日があり、男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がフリーで216・07点、合計322・40点をマーク、ともに世界歴代最高得点を更新して優勝した。フリーで200点、合計で300点を超えたのも史上初。SP2位の金博洋(中)は
【以下会員限定】

総合2位。SP3位の無良崇人(洋菓子のヒロタ)は総合3位。田中刑事(倉敷芸術科学大)は総合5位だった。▼1面参照

 女子フリーはSP首位の宮原知子(大阪・関大高)がリードを守り、自己最高の合計203・11点でGP初優勝。浅田真央(中京大)はSPから一つ順位を上げて総合3位。木原万莉子(京都醍醐ク)は総合10位だった。

 アイスダンスのショートダンスは村元哉中(かな)、クリス・リード組(木下ク)が7位、平井絵己、マリアン・デラアスンシオン組(大阪ク)が8位発進。

 ▽男子最終成績 (1)羽生結弦(ANA)322・40点(SP〈1〉106・33点、フリー〈1〉216・07点)(2)金博洋(中)266・43(〈2〉95・64、〈2〉170・79)(3)無良(洋菓子のヒロタ)242・21(〈3〉88・29、〈5〉153・92)(5)田中(倉敷芸術科学大)234・90(〈9〉73・74、〈4〉161・16)

 ▽女子同 (1)宮原知子(大阪・関大高)203・11点(SP〈1〉69・53、フリー〈1〉133・58)(2)ヒックス(米)183・12(〈2〉65・60、〈3〉117・52)(3)浅田(中京大)182・99(〈4〉62・50、〈2〉120・49)(10)木原(京都醍醐ク)163・19(〈10〉54・96、〈8〉108・23)

 ▽ペア同 (1)ミーガン・デュアメル、エリック・ラドフォード(カナダ)202・72点(SP〈1〉71・04点、フリー〈1〉131・68点)(2)于小雨、金揚(中)191・02(〈3〉67・00、〈2〉124・02)(3)シメカ、ニエリム(米)190・66(〈2〉68・43〈3〉122・23)

 ■(ハイライト)ノーミス322.40点「やってやると思ってた」

 和太鼓の音が鳴りやむ。羽生は天を見上げ、拳を突き上げた。前人未到のフリー200点、合計300点超え。「やってやるとは思っていた」

 フリーもほぼ完璧だった。冒頭で跳んだ2種類の4回転は、ともに出来栄え(GOE)で2・5点以上の加点がつく軽やかなジャンプ。これまで成功していなかった演技後半の4回転―2回転の2連続ジャンプも2本目を3回転に難度を上げて決めた。

 着氷がきれいだから無駄な力の消費もなく、スタミナ不足が目立った演技後半でもスピードが落ちなかった。ブライアン・オーサーコーチによると、チームメートで昨季の世界王者のハビエル・フェルナンデスからジャンプの助言があったという。

 シニアに上がって6季目。実はソチ五輪を含めて、SP、フリーともにノーミスをそろえたことはほとんどなかった。「きれいにまとめることが、どれだけ難しいかというのは僕たちスケーターにしか分からない」と話したこともあった。

 悩みながら見つけた答えは、自分に正直になることだった。朝から、最高得点を出したいという思いがあったが、「重圧として降りかかるものを認めてあげた」。その上で気持ちを制御して集中力を高め、大記録を生んだ。

 SP、フリー、合計点と全て新記録をたたき出した。「この点数が自分自身に重圧としてかかってくると思うので、それに打ち勝つ精神力を付けたい」。五輪王者は新たな領域に足を踏み入れた。(前田大輔)

 <羽生を指導するブライアン・オーサーコーチ> 「きょうは素晴らしい演技を一緒に見られたのは光栄。長い間、話題になるだろう。この記録を破るとしたら、彼自身かもしれない」

 ■金博洋、果敢に4回転

 中国杯に続き、金博洋が4度の4回転ジャンプに挑んだ。冒頭の4回転ルッツは着氷したが、その後の4回転サルコーはバランスを崩すなど、すべては決められなかった。「4回転を四つも入れると、体力を消耗する。でも、四つ入れるのは僕が初めてだから」。表現面やスタミナなど課題の多さは本人も認めている。それでも4回転新時代の申し子として、果敢に跳ぶ。

 ■無良、不安克服3位

 無良は3回転ジャンプで複数のミスを犯し、「もったいない」と悔やんだ。一方で、2度の4回転と、2度のトリプルアクセルを成功させた。

 昨年の全日本選手権や、今季GP初戦でミスをした不安感が残っていたという無良は「自信を取り戻して12月の全日本に臨める」。高難度ジャンプを全て成功させた収穫の大きさを強調した。

 ■宮原しなやか、GP初V

 身長149センチの体が大きく見えた。宮原は、いとおしそうに何かを見つめる表情と、しなやかに動く腕や体で、フリーのテーマ「初恋」を演じた。

 「最初は緊張した」と冒頭の連続ジャンプでぐらついた。ところが、その着氷で耐えると、リストの「ため息」の曲に合わせ、大きなミスなく滑りきった。終盤に向けて、「何位でもいい」と開き直ることができたという。

 初恋を思い出して滑るようにと振付師のローリー・ニコルに言われ、「うまくイメージできなかった」。そこで、「スケートが好きになった時のことを思うようにした」。宝塚歌劇団の関係者に顔の作り方や、大きく見える体の使い方を教えてもらった。表現面を評価する演技構成点と共に、フリーの得点で自己ベストを出した。「表現面は思い切ってできた」とうなずいた。

 「尊敬している」という浅田と競って初めて上回った。GP初優勝で、初のファイナル進出も決めた。「すごくうれしいのと、信じられないのと」。満面の笑みを見せた。(後藤太輔)

 ■浅田、舞いきれず3位

 舞えなかった。浅田は最後、チョウが羽ばたくようなポーズを取った後、しばらく動けない。「たくさんの方が見に来て下さっているのに」。フリー2位、総合3位で、休養前のシーズン以来となるファイナル進出にも、表情は硬い。

 前日のSPと同じく、ジャンプが足を引っ張った。「(演技直前の)練習でもタイミングが合ってないのが多く、大丈夫かなと思っていた」。不安通りに、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は2回転半の判定で、後半に予定していた3連続ジャンプも単独ジャンプになった。「すべて見直して、すべて改めて、ファイナルに臨みたい。練習が第一かと思うので、帰ってすぐ練習したい」。沈んでしまいそうな心を、必死に奮い立たせていた。

 ▼日本勢は5人が出場 GPシリーズは全6戦を終えた。シリーズの出場2大会の合計ポイント上位6選手が進出するGPファイナル(12月10~13日、スペイン・バルセロナ)には、日本勢は男子が羽生、宇野昌磨(愛知・中京大中京高)、村上大介(陽進堂)。女子は宮原と浅田が出場する。

 ■歴代男子総合得点上位5人

(1)羽生結弦(日本)       322.40 2015年NHK杯

(2)パトリック・チャン(カナダ) 295.27 13年フランス杯

(3)デニス・テン(カザフスタン) 289.46 15年四大陸選手権

(4)町田樹(日本)        282.26 14年世界選手権

(5)高橋大輔(日本)       276.72 12年世界国別対抗戦
==============引用終了
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