2015年12月の朝日新聞から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2828.html

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【14】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1935528999&owner_id=5019671

【索引】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-244.html

●朝日新聞から──番外編 よく目にする誤用の御三家
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-122.html

●朝日新聞から──ではない 世に誤用の種は尽きまじ
「7割以上が間違ったら、もうそれは誤用ではない」のか?
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-194.html


【2015年12月】


15-12-01
13日

「名人」の称号を名乗る棋士は、毎回およそ2年がかりで決まっている。(朝刊34面)
 伊藤衆生記者。間違いではないのかもしれない。「称号」を「名乗る」のか、という話はインネンになりそうなのでパス。この記述を素直に読むと、名人戦は2年に1回の開催になる。ただ、書き直しがむずかしい。予選・リーグ戦・タイトル戦とあり、タイトル戦と予選は重なる期間があるので「丸一年」とは言えない。結局、すんごく詳しく書くか、ふれないかのどちらかが正解なんだろう。


15-12-02
26日

恥じらいなんてかなぐり捨て、何よりも笑いを!と、顔をゆがめ、はっちゃきに跳び、走り、動く。プロ中のプロ。私はこういうプロな仕事が大好きだ。(朝刊30面)
 ライター・和田靜香。テレビの番宣欄は、正規の記者ではない人が書いているらしい。それにしても……。気になることが何点もある。
「!」の使い方。一般的なルールは、文末なら1字空け。単語にかかる場合は空けない。この場合はどちらなのかすらわからない。
「はっちゃき」……おそらく北海道弁。「懸命」あたりでいいじゃん。
「恥じらいなんてかなぐり捨て」……紋切り型だよな。失礼だろ。「何よりも笑い」なんだから、無心に動いているわけではないし。
「私は」……ちょっと気がきくライターなら、こういう無意味な一人称は使わない。「好感がもてる」くらいだろう。「ムヤミに主観を……」とまで書く気はない。
「プロな仕事」……こういう書き方をするアマなライターが、私は嫌いだ。


15-12-04
28日

ビートたけし演じる談志=写真右=の、弟子への破天荒な指導が談春(二宮和也=堂左)の視点で語られる。(朝刊28面)
 石飛徳樹記者。「破天荒」はもうダメなんだろうな。なぜ「型破り」にしない。それよりりもイヤなのは「の、」の読点。修正には大手術が必要なのでパス。


15-12-05
28日

彼がギャフンと言わされる場面には胸がすいた。(朝刊28面)
 15-12-04の続き。「ギャフン」はもはや死語では、というのは単なるインネン。問題は「胸がすいた」。「胸がすく」の過去形だから「胸がすいた」で何がおかしい、と言われたら何も言えない。でも「胸がすいた」はまともな日本語ではないだろう。


15-12-06
28日

 最初のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプで着氷に失敗しても、浅田の心は切れない(朝刊13面)
 山下弘展記者。「間違い」ではないだろうが、「心は折れない」か「集中力は(途)切れない」くらいだろう。慣用句を微妙にかえられると気持ちが悪い。


15-12-07
5日

(朝刊b3)
(ことばの食感)熱情のタンゴ? 中村明

 二字漢語の中には漢字を並べ替えてもおおよそ同じような意味になる例がいくつもある。「愛情」と「情愛」、「情熱」と「熱情」、「感情」と「情感」、「苦労」と「労苦」、「接近」と「近接」、「平和」と「和平」などはそういう例だろう。

 だが、両者はそれぞれまったく同じかというと、まず、語感が違う。どの組み合わせでも、前者はすべて会話にも使われる日常一般の漢語であり、後者は、ややあらたまった感じで、ほとんどが会話には使いにくい硬い文章語となっている。

 意味の面でも微妙にずれる点がある。男女間の一時的な「愛情」は珍しくないが、親子に限らず「情愛」は長続きしそうだ。「情熱のタンゴ」とは言うが、「熱情」は人間の感情に限られるようだ。「感情」の幅は広くマイナスの場合も含むが、「情感」はプラスのイメージが濃い。「苦労」には精神的な負担も含まれるが、「労苦」となるとすぐ肉体的な骨折りを連想してしまう。「接近」は近づく動きに焦点があたり、「近接」は近いという状態に重点があるような感じが強い。「平和」は争いのない状態を、「和平」は戦争の終結を連想させやすい。(早稲田大名誉教授)
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