引用のご作法53 態度 と 姿勢 辞書

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950899196&owner_id=5019671

 下記の仲間でもあるのか。
【引用のご作法──資料集】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3381.html

mixi日記2016年09月22日から

 テーマサイトは下記。
【態度と姿勢は同じか同じじゃないかで、少しもめてるんです】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9428851.html
==============引用開始
私は卓球部に入っているんですけど、話し合いの時に、態度と姿勢は同じか同じじゃないかで、少しもめてるんですけど、どっちが正しいのでしょうか?同じじゃない場合、姿勢と態度の違いはなんですか?教えて欲しいです。
==============引用終了

「まったく別のものでしょう」と思ったが、けっこうむずかしい。例によって辞書が使い物にならない(泣)。
 辞書の全文は末尾に。
 【1】(『大辞泉』の「姿勢」の項)を見ると、「姿勢」にはふたつの意味があるらしい。
〈1 からだの構え方。また、構え。かっこう。〉
〈2 心構え。態度。〉
「2」の意味の「姿勢」は「態度」とほぼ同義ってことだろう。一方【2】(『大辞泉』の「態度」の項)を見ると、「態度」には「姿勢」とはちょっと違う例がある。
 こういう問題は、一方はOKで一方はNGという例をあげて考えないとラチがあかない。
 辞書の例文で、「姿勢」と「態度」の互換性を考える。
  1)楽な{姿勢/△態度}で話を聞く
「姿勢」の「1」意味の例文。こちらは「態度」の意味はないせいか、「態度」にはしにくい。
  2)政治の{姿勢/△態度}を正す
「態度」はNGではないかもしれないが、かなり異和感がある。
  3)落ち着いた{△姿勢/態度}を見せる
  4){△姿勢/態度}がこわばる
  5)慎重な{姿勢/態度}を示す
  6)反対の{姿勢/態度}を貫く
  7)人生に対する{姿勢/態度}

 ここまででわかること。
 【1】の〈1 からだの構え方。また、構え。かっこう。〉の意味の「姿勢」は「態度」にはしにくい。例文1)。
 【1】の〈2 心構え。態度。〉の意味の「姿勢」は「態度」とほぼ同義。例文5)6)7)。
 【2】の〈1 物事に対したときに感じたり考えたりしたことが、言葉・表情・動作などに現れたもの。〉の意味の「態度」は「姿勢」にしにくい。例文3)4)。
 【3】を見る。
 ↑に補足が必要なのは、「低姿勢」「前傾姿勢」「勤務態度」などのような慣用句は互換性がないってことかな。それくらいだろう。
 微妙なのは例文2)の「政治の{姿勢/△態度}を正す」。「態度」をNGにする論理的な理由はなさそうだけど、なんかヘン。
 おそらく、対象が偉そうになると「姿勢」が自然になるのでは。
「勤務」は「態度」だけど「仕事に対する」は「姿勢」のほうが自然。それくらいしか思いつかない(泣)。
 一般会社員は「勤務態度」だけど総理大臣なら「執務姿勢」「リーダーとしての姿勢」ってことか?

 ネット検索するといろいろヒットする。まともそうなのは下記かな。ただ、これって例文を【3】から持ってきてないか。それならそれでなぜひとこと断わらない。ドイツもコイツも。
【「姿勢」 と 「態度」の違いが分かりたいです。】
https://hinative.com/ja/questions/467265

 で、やっと本題に入る。卓球部員としての態度か姿勢か。
 それは、もう少し具体例な状況を出してもらわないとなんとも言えない。もし「話し合いのとき」の話だったら、No.5のかたのコメントのとおりだろう。
 先輩の話を聴くときなんかも、ほぼ同じ。日頃の行動全般なら……ケース・バイ・ケース。
 ↑のとおりで、〈1 からだの構え方。また、構え。かっこう。〉なら「姿勢」。
 〈言葉・表情・動作などに現れたもの。〉なら「態度」。
 大上段に振りかぶって「卓球部員としての姿勢/態度」……これは偉そうだから、「態度」はNGだろう。「卓球部員としての姿勢」も異様。「卓球部員としての心構え」「卓球部員として心がけること」くらいで十分では。


【1】
https://kotobank.jp/word/%E5%A7%BF%E5%8B%A2-519836#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
し‐せい【姿勢】

1 からだの構え方。また、構え。かっこう。「楽な姿勢で話を聞く」
2 心構え。態度。「政治の姿勢を正す」
==============引用終了

【2】
https://kotobank.jp/word/%E6%85%8B%E5%BA%A6-91652#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
たい‐ど【態度】

1 物事に対したときに感じたり考えたりしたことが、言葉・表情・動作などに現れたもの。「落ち着いた態度を見せる」「態度がこわばる」
2 事に臨むときの構え方。その立場などに基づく心構えや身構え。「慎重な態度を示す」「反対の態度を貫く」「人生に対する態度」
3 心理学で、ある特定の対象または状況に対する行動の準備状態。また、ある対象に対する感情的傾向。
==============引用終了

【3】類語辞典
http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/2494/meaning/m0u/%E6%85%8B%E5%BA%A6/
==============引用開始
姿勢(しせい)/態度(たいど)/態勢(たいせい)

[共通する意味]
★物事に対する心の持ち方や行動の仕方。
[英]
an attitude
[使い方]
〔姿勢〕
▽前向きの姿勢
▽強い姿勢でのぞむ
▽低姿勢
〔態度〕
▽態度をあらためる
▽思っていることが態度に出る
▽勤務態度
〔態勢〕
▽態勢を整える
▽警戒態勢
[使い分け]
【1】「姿勢」は、物事に対する心の持ち方、物事への取り組み方をいう。
【2】「態度」は、物事に対したときの印象などが表に表われたもの。
【3】「態勢」は、物事に対応するための準備や状態。
[参照]
姿勢⇒姿勢/体勢
[対比表]
   強硬な…をとる 政治…を正す いいかげんな… 受け入れ…
姿勢    ○      ○          -      -
態度    ○      -          ○      -
態勢    -      -          -      ○
==============引用終了

【「姿勢」 と 「態度」の違いが分かりたいです。】
https://hinative.com/ja/questions/467265
==============引用開始
前向きの姿勢
強い姿勢でのぞむ
話を聞く姿勢ができている

話を聞く態度をあらためる
思っていることが態度に出る
いい加減な態度
==============引用終了
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