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2017年03月の朝日新聞から 番外編

 最近ずっとサボっている、朝日新聞からのメモ(イヤな読点だな)。
 ネタは拾ってるんだけど、書く気になれない(泣)。
 ちょっと事情があって、1つ特筆する(ってプラス評価限定かな)。

17-03-01
3日
 それに比べると、後半に登場するスパルタ体操クラブの子どもたちや、北海道に酪農で移り住んだ一家は、「厳しい」と感じさせる要素がやや薄い。でも、しっかりした目標があるためか、全員弱音を吐かないのが印象的だ。(朝刊40面)
 木村尚貴記者。まず日本語に関係のない話を。↑は朝刊最終面の番組紹介の記事。このテの記事は外注スタッフが書いているものだと思っていた。だから、多少ホニャララでも大目に見てきた。この記者はどうやら朝日新聞の若手記者らしい。そういうことなら、少し考えを改めなくては(黒笑)。
 で、引用文だけど、接続詞の使い方が気になってピックアップした。入力しながら、細かい点がいろいろ気になった。
〈酪農で移り住んだ一家〉……これはインネンに近いかな。「酪農で」ってどういう意味だろう。意味はわかる。「移住して酪農を始めた」んだろう。このあたりまではオンエアを見ていた。さらに細かいことを言うと、移り住んだのは夫婦で、子供たちは北海道生まれじゃなかったかな。文字数に限りがあるからしかたがないか。
〈要素がやや薄い〉……読み流しそうだけど、「要素」は「濃淡」なのか? フツーは「多寡」だろう。ちなみに、「子ども」なのね。文部科学省が「子供」にしたのに、「子ども」なのね。
 内容の問題になるけど、酪農一家に関しては、要素が少ないのは当たり前。北海道の酪農家はみんな同じような苦労をしている。それをとりたてて「厳しい」と言うのはヘンだし、「ボロ家だから隙間風」が……ってのは単なる演出としか思えない。子供のベッドの近くの窓が完全に閉まらずに隙間風が……それは単なる●●だろ。
 さて問題の接続詞。「でも、」は当然逆接の接続詞。引用部冒頭の「それに比べると、」もほぼ同様。つまりこの文章は、二重否定ならぬ二重逆接になっている。ありえません。修正するのは簡単。「でも、」は不要。「弱音を吐かない」が全体にかかっているのだから、「いずれにしても、」でもいいかもしれない。
 別件で気になったのは「目標があるためか」の部分。この「ため」は「から」にできるが「ので」にはできない。「推量」との相性が悪い〝から〟か。
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