引用のご作法59? 「くだらない」の話
ちょっとしたメモです。
下記から分割しました。
【「好ましい日本語」をめぐって34くらい──「くだらない」と「つまらない」 「生前」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2171.html
「くだらない」の話。
大原則として、語源の話には深入りしたくない。眉唾モノのヨタがあまりにも多いし、「もっともらしい説に限って昔の人の創作」ってことも多すぎる。
「くだらない」の語源は比較的有名だと思う。信用している『語源由来辞典』からひく。
http://gogen-allguide.com/ku/kudaranai.html
このサイトはムヤミに引用してはいけないらしいので、要約する。
諸説あるようだ。
1)「下る」=「通じる」(→「下らない」=「意味がない」「筋が通らない」)説
2)「下り酒」説
3)「百済でない人」説
4)仏教用語の「ダラ」説
『語源由来辞典』も2)~4)を疑問視している。
1)に関しても、「下る」に「通じる」の意味があるという話には疑問を感じる。少なくともWeb辞書には見当たらない。したがって、「下らない」が「意味がない」になる説の信憑性も不明になる。
似た印象の「つまらない」の語源は下記。
http://gogen-allguide.com/tu/tsumaranai.html
こちらの説明もスッキリしない。
だから語源の話は……。
【追記】
下記のサイトを見つけた。このサイトはかなり信頼できるのだが、「くだらない」の語源に関して何が結論なのかよくわからない。
http://kotobakai.seesaa.net/article/8174271.html
================================
「それから「くだらない」も、山口佳紀編『暮らしのことば 語源辞
典』(講談社)に載っているよ、ほら」
とページをめくると、
「ばかばかしい。取るに足りない。動詞「下〔くだ〕るに打ち消しの助
動詞ナイがついた連語で、形容詞ではない。「下〔くだ〕る」は「文意
が通じる」意を示す場合があり、それをナイで否定して「意味がない、
筋が通らない」意となり、そこからさらに、「ばかばかしい」という意
味になった。/なお、クダラナイという形が現れるのは近世末期だが、
打ち消しの助動詞ズの連体形ヌを用いたクダラヌという形は近世初期か
ら見える。」(池上啓執筆)
================================
オイオイ。これって、『語源由来辞典』とソックリすぎないか? 「意(味)を示す場合があり」って偶然なのかな? ここまで似ていると、両者の見解が一致したとは思えない。
『大野晋の日本語相談』の文庫本を確認したけど、やはりよくわからない。
まあ、おなかがクダるように「下まですーっと通る」と解釈すれば、「下る」=「通じる」と考えることもできるかも。「お通じ」って言い方と関係がありやなしや。
下記から分割しました。
【「好ましい日本語」をめぐって34くらい──「くだらない」と「つまらない」 「生前」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2171.html
「くだらない」の話。
大原則として、語源の話には深入りしたくない。眉唾モノのヨタがあまりにも多いし、「もっともらしい説に限って昔の人の創作」ってことも多すぎる。
「くだらない」の語源は比較的有名だと思う。信用している『語源由来辞典』からひく。
http://gogen-allguide.com/ku/kudaranai.html
このサイトはムヤミに引用してはいけないらしいので、要約する。
諸説あるようだ。
1)「下る」=「通じる」(→「下らない」=「意味がない」「筋が通らない」)説
2)「下り酒」説
3)「百済でない人」説
4)仏教用語の「ダラ」説
『語源由来辞典』も2)~4)を疑問視している。
1)に関しても、「下る」に「通じる」の意味があるという話には疑問を感じる。少なくともWeb辞書には見当たらない。したがって、「下らない」が「意味がない」になる説の信憑性も不明になる。
似た印象の「つまらない」の語源は下記。
http://gogen-allguide.com/tu/tsumaranai.html
こちらの説明もスッキリしない。
だから語源の話は……。
【追記】
下記のサイトを見つけた。このサイトはかなり信頼できるのだが、「くだらない」の語源に関して何が結論なのかよくわからない。
http://kotobakai.seesaa.net/article/8174271.html
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「それから「くだらない」も、山口佳紀編『暮らしのことば 語源辞
典』(講談社)に載っているよ、ほら」
とページをめくると、
「ばかばかしい。取るに足りない。動詞「下〔くだ〕るに打ち消しの助
動詞ナイがついた連語で、形容詞ではない。「下〔くだ〕る」は「文意
が通じる」意を示す場合があり、それをナイで否定して「意味がない、
筋が通らない」意となり、そこからさらに、「ばかばかしい」という意
味になった。/なお、クダラナイという形が現れるのは近世末期だが、
打ち消しの助動詞ズの連体形ヌを用いたクダラヌという形は近世初期か
ら見える。」(池上啓執筆)
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オイオイ。これって、『語源由来辞典』とソックリすぎないか? 「意(味)を示す場合があり」って偶然なのかな? ここまで似ていると、両者の見解が一致したとは思えない。
『大野晋の日本語相談』の文庫本を確認したけど、やはりよくわからない。
まあ、おなかがクダるように「下まですーっと通る」と解釈すれば、「下る」=「通じる」と考えることもできるかも。「お通じ」って言い方と関係がありやなしや。
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