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【表記の話30────中 なか】英語で考えてみる?

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【19】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3330.html
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1959556460&owner_id=5019671

mixi日記2017年月日から

 下記の仲間。
【「表記の話」のバックナンバー】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2902.html

 個人的な覚書に近い。ちょっと必要性を感じたもので……。
「中」と「なか」をどう使い分けるか。
 前に書いたと思うが、見つからないので書いてしまう。
 一般的な表記の基準だと、「なか」はめったに使わない。
 たださぁ。
 漢字にすると非常にイヤな感じになることがある。
 中でもイヤなのは←みたいな場合。これが「中でも、〜」になるともっと気持ちが悪いかも。
 個人的には使わない。繰り返すが、個人的な覚書に近いもんだから、人に押し付ける気は毛頭ない。
 知り合いの編集者と話をすると、ほぼ同じような感覚だった。使い分けのルールを説明するのがいささかメンドーだったが、英語を持ち出すとわかりやすい気がした。

 英語でinのイメージのものは「中」を使う。
 英語でone ofのイメージのものは「なか」を使う。

 そうすると、「箱の中」「なかでもイヤなのは」「なかでも、〜」ということになる。
「家の中」「家族のなか」ということになる。
 これで一応使い分けができそうだが、実はさらに微妙な例がある。
「雰囲気の中」「騒然とした中」といった例。inのイメージだから「中」なのかもしれない。
 しかし「雰囲気」や「騒然(とした)」には具体的な容器が想定できない。これをどちらにするのかが悩ましい。
 inだから「中」……でよいのかもしれない。でもなんかこのテは「なか」にしたい。
 
 こんな曖昧な話のあとでは何も説得力がないかもしれないが、微妙な言葉の違いを説明するのに英語を使うと有効な場合がある。
 これも時々考えるんだけど、だいたい頓挫する。
・助詞の「ヘ」と「ニ」の使い分け
 「ヘ」は方向を表わす。英語で言えばforのイメージ。
 「ニ」は目的地を表わす。英語で言えばtoのイメージ。
・助詞の「ト」と「ニ」の使い分け
 「ト」は双方向を表わす。英語で言えばwithのイメージ。
 「ニ」は片方向を表わす。英語で言えばtoのイメージ。
・助詞の「ハ」と「ガ」の使い分け
 「ハ」は主題を表わす。英語で言えばas forのイメージ。

 どうもピンと来ないってか。だから頓挫するのかも。
 もっといい例がないもんか。
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