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ネット上の著作権について3

 下記の仲間です。
【出版とネットを巡るあれこれ】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-468.html

mixi日記2008年09月29日から

 2度にわたる寄り道を経て、やっと本題に入ります。
 で、本題に入るまでの最後の寄り道(オーイ!)。
 mixi上にyoutubeなどの動画やアニメをアップロードしたり、アドレスのリンクを張ったりするのが違法か否かという話……にふれようと思ったのですが、気になる足跡が今日になって復活したのでやめておきます。

 09月24日 23:14
 09月25日 23:46
 09月25日 23:53
  ※25日は日中にも最低でも1回
 09月29日 19:52
 09月29日 19:59

 フツーこれだけしつこく足跡を残す人はなんらかの挨拶があるものですが、ソ連製のピストルをひらがなにしたみたいなHNのこの方とやり取りした記憶がありません。たしか少し前に揉めたトピの参加者です。参加コミュがあまりに異様なんで、マトモではない方って気がし、例の無礼者の複アカって気さえしています。ここにIDを公開したりすると、また通報される可能性があるのでやめておきます。

 で、本題です。
 そもそも質問を受けたのは、ネット上に新聞記事を引用する場合の著作権のことでした。
 ネット上の著作権をどう考えるかって難問。もちろん、先日の日記であげたような例は論外で、間違いなく違法です。問題はちゃんと出典を明らかにした場合。

 まず、紙媒体の常識について書いておく。
 一般に紙媒体の場合は、引用文はあくまでも「従」であるべきだとされている。簡単に言うと、100文字引用したら、それに対して101字以上の引用をしておけば許される、みたいに言われている。
 ここでわからないのは、昔の作品の部分やあらすじをあげた本はどうなるのか、って話。あらすじなんかはまあ許されるか。では他社の作品の一部を並べたものは……ってこと。古典なんかはもう著作権が切れているだろう。でも著作権が切れていないものを並べている場合は大丈夫なんだろうか。全体の半分以上がひとつの作品からの引用でなければ大丈夫、って話も聞いたことがあるような気がする。
 ってことは、
 作品Aからの引用が4割+作品Bからの引用が4割+作品Cからの引用が2割
 ならOKってこと? まさか。
 
 もうひとつ不思議なのが「参考文献」の存在。「参考文献」にのせたからパクッてもいいなんて話は聞いたことがない。「参考文献」の効果は、そこに紹介された著者や出版社が、パクりに気づく可能性が高くなるだけ……ってのは冗談です。
 まじめな著者は、「先達のこんな立派な書物を参考にさせてもらった」と感謝の気持ちで書くのかもしれない。ホントにそんな気持ちがあるなら礼状のひとつも書きなさい。実際のところは、「こんだけいろいろ読んだんだよ~ん」って自慢の意味しかないのでは。穏やかな書き方をするなら「箔をつける」。悪意を込めるなら「虎の威を借る……」。

 で、やっと本題に入ってネット上の著作権の話。
 基本的には、紙の世界の常識と同じでいいと思う。
 あくまでも引用が「従」であること。例として9月23日の当方の日記をあげる。

【何を根拠に言ってんだ!】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=942219683&owner_id=5019671

 ウカツに「ニュースを元にした日記」なんて書くもんじゃない、という好例ですね。どんなコメントが飛んでくるかわからない(←オマエが言うな)。一時は、公開条件を制限している例のシリーズがまた増えるのかと憂鬱な気持ちになった(笑)。でも、このコメントのやり取りは、読み返してみるといろいろとおもしろい問題を含んでいる(←他人事か!)。
 罫線で挟まれている部分が引用部で、かろうじて全体の半分を切っているからセーフ。
 一般の「ニュースを元にした日記」は、こんなバランスにはなっていないので、アウトって気がする(だってヒドいのは本文は2~3行だったりする)。
 ここでひとつ問題なのは、文を引用しないでニュースのリンクを張るだけならどうかって話。個人的には、それも同じことではないかと思う。当方がリンクを張ってなおかつ本文も引用するのは、リンク先の記事が一定期間を過ぎると消えちまったりするから。意味的にはかわらないと思う。
 だから引用を含む日記は、しかたがなくダラダラと長く書くことにしている(←言い訳になっとらん!)
 

 ここから先はあんまり大きな声では書けないtobirisuちゃん(ちょっと気に入っているらちい)の不道徳著作権講座です。
 会社やショップのホームページなどにパクリ記事をのせるのは論外。
 前に紹介したハーブ屋さんは完全にアウト。もしああやってパクリ記事をのせたいなら、出典を明らかにして引用部以上の原稿を作成するしかない(笑)。それが無理なら、出版社に問い合わせるのが正解だと思う。昔なら絶対OKは出なかった。いまは頭のやわらかい出版社なら、出典を明らかにして文章限定ならOKってとこもある気がする。冷静に判断すれば、そうすることによるメリットはあってもデメリットはないんだから。

 そいでもって、個人のブログやmixiの日記の場合。
 文章(画像はまったくの別問題)に限れば、出典さえ明らかにすれば問題ないのでは。そりゃ毎日何十本も「ニュースを元にした日記」を書いている人は別よ(けっこういるみたい)。フツーの人は引用が全体の半分を超えることはないでしょ(その日の日記の半分は超えても、全体では……って話)。

 まあ、個人のブログが商用か否かってのはけっこう微妙な場合がある気がする。
 でもmixiの日記の場合は基本的に商用じゃないよね。しかもそもそもの公開条件に制限が入っているみたいなもの。
 仮に、ものスゴい量のパクリをやったとしても、問題にはならないだろう。
 まったく罪がないとは言わない。厳密には犯罪であることは間違いない。でもね。画像のパクリよりはずっと罪が軽いと思う。
 文章に限って罪の重さを考えると、

  マスコミ(商用)>ショップ(商用)>>個人ブログ>>>>mixi日記

 くらいじゃないかな。仮に問題になっても、mixi事務局に指導が入る程度で、よほどヘンなことをしてない限り、個人が罪に問われることはないと思う。
 もちろん、だからといって自分で積極的にやる気はないし、奨励する気もないけど。
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