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「~だ」と「~である」はどう違うか

 カテゴリーがわからん。
【伝言板】の気もするし、下記の仲間って気もする。 
 下記の続き。
【日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2009年08月02日から
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1243594308&owner_id=5019671

 先日下記のトピが立った。
【「のだろう」と「のであろう」の違いは何?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44979606

 興味深い問題なので、まず全文をコピーする。

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2009年07月30日 15:56

「のだろう」と「のであろう」の違いは何?
「のであろう」のほうが重い雰囲気がありそうな気がします。
誰かがご教示願います。

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1 2009年07月30日 16:35
tobirisu
 質問に答える前にトピ主に質問があります。
 細かいことを訊くようですが、できるだけ適確なアドバイスを得るためとお考えください。

1)日本語を母国語にしているの方ですよね
 母国語が日本語か否かで答え方がかわってくることがあるので、できれば教えてください。

2)質問の目的はなんでしょう
 日本語教師の方でもありませんよね。それは別に構わないと思います(当方も日本語教師ではありません)。ただ、なぜこのような質問をされたのでしょうか。これがわかったほうが、説明がしやすいと思うのですが。

3)このコミュに常時参加しているのでしょうか
 当方の勘違いでなければ、プロフィールを拝見するとこのコミュには参加されてないようです。質問をしてすぐ抜けられたのでしょうか。素朴な疑問ですが、今後コメントを入れた人とどのようにコミュニケーションをとるつもりなのでしょうか。

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2 2009年07月30日 16:57
のであろう の方がやや前時代的な感じですね。
意味はまるっきり同じです。

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3 2009年07月30日 18:30
「~だ」「~である」の違いでしょう。
「2」のおっしゃるとおり、意味は同じで、後者のほうが時代がかった感じがあります。それゆえ、話し言葉にはあまり使われません。
トピ主がお感じの「重い雰囲気」とも言えると思います。

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4 2009年08月01日 17:25
「(の)であろう」=[DE A RO U]
「(の)だろう」=[DA RO U]
ローマ字にすると判りやすくなると思います。
「3」のおっしゃるように、「であろう」が時代がかった感じがするのは、まさに古い形だからです。つまり、「だろう」は「であろう」から派生した言葉なんですね。
もともと連続した母音(アイウエオ)は変化を起こしやすいんです。
重い雰囲気がするのは、まだ、「であろう」が正式な単語としての地位をたもっているのに「である」が新語として食い込んできているという、その比較からでしょう。

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 現段階でトピ主からのコメントはない。当方がこうるさいことを言ったせいで書きにくくなったのなら申し訳ない気がする。ただね。こういう質問は、質問者のレベルがわからなくと答えようがないと思う。
 トピ主のプロフィールを見ると、日本語学習者でも日本語教師でもないらしい。じゃあなんでこういう問題に興味をもつの? しかもコミュに属してないのはなぜ? って疑問は当然出てくる。当方の経験で言うと、こういうトピは妙なことになる可能性が高い。

 トピ主の答えを待たずにコメントを書く親切?な人がいる。これはいつものこと。

「2」のコメント。まあ、フツーに答えるとこうなるだろう。
 質問者が日本語学習者か日本語初心者ならこの答えでいいと思う。
 でもトピ主は〈「のであろう」のほうが重い雰囲気がありそう〉と書いている。つまり、ほぼ同義だけど微妙に違う、と知っているんじゃないだろうか。もしそうなら、「2」のコメントは意味がなくなる。「重い雰囲気」を「やや前時代的な感じ」と言いかえても事情はほとんどかわらない。
 そこがわからないから当方は「1」のコメントを入れた。かなり微妙なニュアンスや用法の違いを質問しているのではないだろうか。そうなるとすごい難問になる。

「3」のコメント。
「~だ」「~である」の違いでしょう〉。
 そのとおりだと思う。でも、この説明でわかるのだろうか。トピ主の質問は〈「のだろう」と「のであろう」の違い〉。それが〈「~だ」「~である」の違い〉と同じことだとわかっている人は言われなくてもわかる。わかってない人はこの説明ではわかんないじゃないだろうか。「(の)だろう」は「~(の)だ」の仮定形で、「(の)であろう」は「~(の)である」の仮定形。だから「~(の)だ」と「~(の)である」の違いがそのままあてはまるってことだろう。
「重い雰囲気」「やや前時代的な感じ」をさらに「時代がかった感じ」と言いかえて何かかわるのかはわからない。

「4」
〈ローマ字にすると判りやすくなると思います。 〉。
 たしかにそういうことが多いけど、これでわかるのだろうか。少なくとも、当方のレベルではもう少し説明してもらえないとわからない。「EA」が「A」に変化したってことなんだろうか? 

>もともと連続した母音(アイウエオ)は変化を起こしやすいんです。

 そんな専門的な母音変化の話を持ち出されても……。

 なんか、別にむずかしいことは求められてないような気がしてきた。
 トピ主が「1」の質問に答えてくれたらこの問題について改めて考えてみようと思ったけどやめとこう。とりあえず、「赤い本」に書いたことを転記してお茶を濁すことにする。
 トピ主の質問に関係があるのは最後の見出し以降だけど、ちょっと事情があって、少し前から引用する。

「~であろう」って言い回しは、昔ある業界誌の仕事をしたときにずいぶん目にした。なんでこんな言い回しを使うのかサッパリわからず、あまりにも目立つので、そのうちアレルギー反応が出るようになった。
 この「~であろう」には2種類あると思う。このへんを文法的に解釈するとかえってメンドーになりそうなのでパス。

  1)「~だろう」とセットになる「~であろう」(「~である」の仮定形)
  2)「~であるだろう」とセットになる「~であろう」(一種の省略形)

 2)が下記の引用の前半に出てくる形。これは当方が勝手に「いえよう言葉」と呼んでる言い回し。新聞、論説文、●●が偉そうに書こうとした文章などに出てくる。
 個人的には大っ嫌いだが、いまでも使いたがる人は多い。どの程度「重い雰囲気」があるのか「やや前時代的な感じ」なのか「時代がかった感じ」なのか「正式な単語としての地位をたもっている」のか、そういうむずかしい判断は当方にはできません。
 

■読みやすい文章を書くためのヒント──■■■■■■■■■■■■■

●「~といえよう」は避ける

【練習問題35】
 次の表現を、読みやすい印象の表現に書きかえてください。
  1)問題といえよう
  2)問題となろう 
  3)問題があろう
  4)問題がなかろう

 ここにあげた文末は、いずれも避けたほうが無難です。それぞれ、次のように書くほうが読みやすい印象になります。

  1)問題といえよう→問題といえるだろう
  2)問題となろう →問題となるだろう
  3)問題があろう →問題があるだろう
  4)問題がなかろう→問題がないだろう

 もう少し細かく見ていきましょう。1)~3)は、デス・マス体で次のように書くこともできます。

  1)問題といえましょう
  2)問題となりましょう
  3)問題がありましょう

 ふつうの文章では避けたほうが無難という点は、「~といえよう」などの文末と同様です。
 少しよけいなことを書くと、2)のような使い方の「と」は、原則として「に」にしたほうが読みやすい印象になります。すべてを「に」にしたほうがよい、ということではありません。本書では、「と」でも「に」でもよい場合には「に」を使っていますが、例外もあります。たとえば、この項の冒頭近くで〈「避けたほうが無難」などとして〉〈「避けたほうが無難」として〉と、2カ所も「と」を使っています。「に」にするべきか迷いましたが、語感が悪くなる気がしてやめました。このほか、「一体となる」「一丸となる」のような慣用句も、「に」にすると不自然です。
 3)の「問題があろう」は、同じ「あろう」を使っていても「問題であろう」なら、堅苦しい感じがずっと軽くなります。ふつうの文章でも、目にすることが多い形です(【Coffee Break】参照)。
 3)4)の「あろう」と「なかろう」は、文末以外でも使われることがあります。「問題があろうがなかろうが、とにかくやるしかない」という使い方なら、例文とは用法が違うのでさほど堅苦しさが感じられません。これも「問題があってもなくても、とにかくやるしかない」ぐらいにしたほうがよい気はしますが。


【Coffee Break】

「~といえよう」はよく見かけるが……

●「~といえよう」を毛嫌いするきわめて個人的な理由
「~といえよう」に類する表現は、乱用しなければ問題はないのかもしれません。きわめて個人的な理由で、この表現を毛嫌いしているところがあります。気になりはじめたのは、第2章でも書いたレジャー関係の業界誌の仕事したことがきっかけです。
 業界関係者が書いた原稿の中に、「~といえよう」に類する文末が頻繁に出てきました。【練習問題35】としてあげたもののほか、「できよう」「わかろう」「されよう」「輝こう」「明るかろう」……など、「だろう」という言葉が禁句になっているような印象でした。「いくらなんでもこんな使い方をしない」と思った表現もあります。
 前項で「どんなにむずかしい故事でも、それにふさわしい雰囲気の文章の中で使うのなら」ヘンではない、と書きました。文語調の言葉も、同様です。それなりの文章の中で適切に使うのならヘンではありません。ただし、ふつうの文章の中ではむやみに使わないほうが無難です。

●「名詞+デアル」と「名詞+ダ」は微妙に違う
 例文3)の説明の中に出てきた「であろう」について、補足しておきます。
 文末が「名詞+〇〇」になるとき、デアル体には2つの形があることは、第1章で書きました。そのときにはふれなかったのですが、「名詞+デアル」と「名詞+ダ」には、微妙な違いがあります。「名詞+ダ」にはややくだけた印象があるため、文章の品格を重んじる書き手は、「名詞+デアル」を使うことが多いようです。
 この傾向は、デアルやダが過去形や仮定形になった場合にもあてはまります。

  現在形  過去形   仮定形
  デアル  デアッタ  デアロウ
  ダ    ダッタ   ダロウ

 ただし品格を重んじた表現は、文語調ほどではありませんが、文章をほんの少し堅苦しい感じにするようです。個人的には、現在形はデアルもダも使い、過去形はダッタ、仮定形はダロウを使います。デアッタやデアロウはめったに使いません。
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【0705追記】
 うっかりしていた。
 これって、同じコミュに類似トピがあった。
【「だ」と「である」の違い】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42127022

【続きは】↓
「~だ」「~である」はどう違うか2──やわらかい感じがする文章を書くために】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-642.html



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