fc2ブログ

「反則勝ち」は是か非か 独り言です29くらい──日本語教師関連編10相当の毒抜き編

 下記の仲間。
【日本語アレコレの索引(日々増殖中)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-306.html

mixi日記2009年09月30日から

「反則勝ち」は是か非か 独り言です29くらい──日本語教師関連編10相当の毒抜き編

【独り言です29くらい──日本語教師関連編10相当】 (2009年08月31日)(公開制限あり)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1271104927&owner_id=5019671
 にいささか毒があったので、毒を抜いて改めてアップします。

 下記のトピで「反則勝ち」という言葉が話題になる。

【違和感を感じる表現】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?page=8&comm_id=125916&id=26592514

================================

141
2009年08月28日 01:32
Pさん

「反則勝ち」???

柔道の放送をみてるわけだが、、、

お互い、指導の山をもらい続け、その差で勝負が決まった。

ここで、「反則勝ち」っていう表示はなんか変じゃないか??
反則勝ちって聞くと、反則をやって勝った、
つまり、”ずるをして”勝ったという変な印象を受ける。

反則の山で相手が反則負けになったので、 勝利となったことはわかる。
相手が反則負けだから、その反対は、反則勝ちなのか???

マイナスの言葉(反則)とプラスの言葉(勝ち)が
並ぶので、意識の中では混乱するし、
マイナスな勝ち、つまりはダーティな勝ちをイメージしてしまうのだ。

これが”優勢勝ち”なら意味がわかる。
プラスの言葉とプラスの言葉だからだ。
負けたほうをそれに対比して”優勢負け”といったら
とたんに意味がわからなくなるのと同じだ。

反則を重ねて、得点としてはマイナス側に行ったとしても、
相対的には勝ったほうはプラスに近い側にいる。
だから、反則勝ちではなく、優勢勝ちと言っても
間違いではないと思うのだが、
相手が反則を重ねたことによって、という
理由を際立たせたいのだろうか。

みなさんは、どう思いますか?

================================

 これに対し、かなり強い口調で「何の不自然もない」というコメントが入る。それに対し、「反則勝ちはおかしい」というコメントが続出する。あまりにも納得がいかないので、反則勝ちを擁護?するコメントを入れた。
 以下はコメントの全文。

================================

「141」のコメントを読んで意外な感じがしました。「反則勝ち」(もしくは「反則勝」)がそんなに異和感を持たれやすい言葉とは考えていなかったからです。たしかに改めて考えてみるとおかしな言葉に思えてきます。
 以後のやり取りを興味深く見ていましたが、「反則勝ち」の旗色が悪いので、少し擁護?してみます。

 論理的に考えるとおかしいようでも、当方が「反則勝ち」にさほど異和感がないのは、ずいぶん昔からいろいろな競技で目にしている言葉だからだと思います。適切な言いかえが見当たらない点も大きいでしょう。
 このテのややイレギュラーな言葉は競技ごとの「用語」のような面があるので、その競技の経験の有無などによって、異和感の程度がかわってくるのだと思います。


●柔道
 いつのことか正確には覚えていませんが、柔道が現行のルールに近いものになったときから、「反則勝ち」「反則負け」と言うようになったと思います。この「反則負け」が定着した理由のひとつに、柔道特有の用語の問題があると思います。柔道では下記のような言い方をフツーにするはずです。
 正確なところはちゃんとした経験者に訊いてみないとわかりませんが……。

  一本──一本勝ち──一本負け
  優勢──優勢勝ち──優勢負け
  反則──反則勝ち──反則負け

「反則勝ち」に異和感がある人が「優勢負け」にも異和感がある、というのはもっともな話です。でも、柔道ではこう言うはずです。「一本勝ち」「優勢勝ち」と言うから「反則勝ち」もアリ。同様に「一本負け」「反則負け」と言うから「優勢負け」もアリということかもしれません。これが日常になっているので、異和感がないのでしょう。個人的には、ほかの競技で見ない分、「優勢負け」には相当異和感があります。
 フツーの競技なら「優勢」ではなく「判定」と言うところでしょう。それなら「判定勝ち」でも「判定負け」でも異和感は生じません。

 このあたりは「153」のコメントのとおりです。
 「153」のコメントが気になって朝日新聞を調べてみました。27日の朝刊(20面)に縦書きで

  福見 反則勝ち レシュチャンカ

 のような記述が何か所かあります。これは異様に感じました。ご指摘のように「反則」で意味は十分通じますし、新聞などの試合結果はそう表記されていると思い込んでいました。


●相撲&プロレス
 勝敗結果が新聞などにのる場合、

  白鵬 反則 朝青龍

 という形になっているはずです。これをニュースで読み上げると「白鵬対朝青龍は、白鵬の反則勝ち」でもおかしくない気がします。「白鵬対朝青龍は、朝青龍に反則があり、白鵬の(反則)勝ち」くらいのほうが自然ですかね。紙面でも、勝敗結果ではない文中などに「反則勝ち」が出てくる可能性はあるでしょう。
 あと、力士の通算成績を表記するときなどに「反則勝ち」を使うことがあります。
http://sumo.goo.ne.jp/ozumo_meikan/rikishi_joho/rikishi_2701.html
 

●囲碁&将棋
 囲碁や将棋にもいくつかの禁じ手があり、これを犯すと「反則負け」になります。相手は「反則勝ち」です。
 やはり、棋士の通算成績を表記するときなどに「反則勝ち」を使うことがあります。
http://www.rayraw.com/index.php?type=nendo&nendo=2009

 ちなみに、囲碁&将棋の反則負けの一種に「時間切れ負け」があります。これは一般に「キレ負け」とは言いますが、「キレ勝ち」とは言わないようです。
 このほか、囲碁の勝敗の決め方に「中押し」というのがあります(柔道の「一本」のようなもの)。この言葉は「中押し勝ち」「中押し負け」とどちらもフツーに使います。


※「反則勝ち」は、9月22日の朝日新聞で使われていた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1297640465&owner_id=5019671

ACUO LOTTE ブログ力コンテスト
スポンサーサイト



テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

tobi

Author:tobi
フリーランスの編集者兼ライターです。

カレンダー
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード